北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

高浜差止に続け! 17日は第18回口頭弁論

2016-03-09 | 志賀原発廃炉訴訟
大津地裁が運転中の原発に対する初めての差止仮処分決定を出した。

   
        (時事通信配信記事の写真より)

今日の決定文に対してコメントしようと思ったが、1昨年11月27日の私のブログ「こんな逃げ方ありかぁ?高浜・大飯差止却下」を改めて読んでいただく方が早いようだ。
前回の仮処分の申し立てに対する決定は却下。
その理由は、現在の地震動想定、新規制基準、避難計画などなど、どこを見ても問題ありで、原子力規制委員会が「再稼働を容認するとは到底考えがたく・・・」、だから差止めの仮処分は「認めない=必要ない」ということだった。

この決定を受け、私は「このメッセージを無視して安倍政権が原発再稼働に踏み切れば、今度は差し止めの仮処分を認め、本訴でも差止を認めるぞ!というメッセージとも読めなくもない」と書いた。
まさにその通り、山本善彦裁判長はほぼ同じ論理構成の延長で、最後は「3号機は、平成28年1月29日に再稼働し、4号機も、2月26日に再稼働したから」今度は差し止め!ということだった。

そういう意味では予想された決定ということだが、動いている原発に対して「止めろ!」という仮処分決定を出すのということは、本訴と異なり即止めろという命令だ。裁判官のプレッシャーは相当なものだったと思う。
仮に申し立てを却下するなら、どんな情けない理屈をこねて前言を翻すんだろうと思っていたが、余計な心配だった。

今回の決定文は、私たち志賀訴訟が力を入れてきた「原発裁判における司法の判断枠組み」という観点からもかなり注目される内容だと思われ、今後の全国の原発訴訟にも大きな影響を与えるだろう。
志賀訴訟は「判断枠組み」以前の敷地内活断層の存在でアウト!になると思うが(そうあるべき!)、いずれにしても司法と市民の力で原発を止める流れを定着させるためにも、大津地裁に続き私たち志賀訴訟もなんとしても勝たなければならない。

次回口頭弁論は3月17日だ。多くの方の傍聴をお願いしたい。
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