石川県教組、石川高教組、そして石川県私教労連の2015年度教育研究集会が昨日(16日)今日(17日)と金沢市内を会場として開かれた。
一日目の全体集会・記念講演は京都精華大学の住友剛さんを講師として「学校現場に現れる貧困問題」を学ぶ。
兵庫県川西市での子どもの人権オンブズパーソン調査相談専門員としての経歴をもち、現在は大阪市内の公立中学校で生徒指導のケース会議にもアドバイザーとして参加している住友さんの話は具体的。
貧困問題を捉える視点や課題解決への提言は学校現場の実情にとどまらず社会のあり様にも鋭く切り込んでいく。
2日目は21のテーマに分かれての分科会。
私は「民主的な学校づくり・地域・保護者を結ぶ教育」をテーマにした分科会の共同研究者として参加。
今年も新しい視点のレポート、素晴らしい実践のレポートの発表が相次ぎ、貴重な勉強の機会となる。
私の地元「能登・珠洲支部」の宇出津小分会からは「学校行事を保護者の力で町の行事に」というテーマで今年で3年目となる「宇出津っ子ロードレース」の報告がある。なんとも笑える始めたきっかけの紹介、そして3年目となる今年の開催に至る間の、校内の取り組みからPTAの皆さんの全面的な協力へ、さらに商店街の皆さんまで巻き込んだ地域の行事へと拡大していく様子、さらにそれが子どもたちの成長に大きな力を与えている様子が実に活き活きと報告される。
この宇出津っ子ロードレースの様子はちょうど今朝の北國新聞の北國こども新聞欄でも全面のスペースをとって大きく報道された。
内容的には全国教研で注目される素晴らしい実践間違いなし。ぜひ全国でも報告を、と思ったが、諸般の事情で難しそう・・・残念。
しかし、こうした現場の実践は県内各支部からの参加者間でもしっかり共有され、それぞれの地域での今後の実践につながっていく。教研はこれまでも、そしてこれからも日教組運動の大きな柱である。
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