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北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

これが最終報告書?! 北電S-1調査

2013-06-06 | 志賀原発
 北陸電力は今日、志賀原発敷地内のS-1断層についての調査報告書を原子力規制委員会に提出した。
 
 まず原子力安全・保安院が昨年、北陸電力に指示した調査項目中、周辺断層(福浦断層や富来川南岸断層など)の敷地への影響を判断するデータがない。なぜこんな内容で提出したのか不思議である。
 活断層の評価と地震動の評価、そして施設の健全性は耐震対策の基本。周辺断層が動いたらS-1はどうなるのかは耐震問題を考えるうえで避けて通れない重要な項目だ。規制員会指摘されながらも強引に提出に踏み切ったのは余程都合が悪いからか。

 S-1の活動時期やスケッチ図にあった段差については調査結果が記されている。
 「典型的な活断層」と複数の専門家が指摘したSー1断層を、単なるひび割れとする積極的な根拠が示されたと言えるだろうか。段差を浸食作用というにはかなり無理があるのではないか。
 いずれにしても、規制員委員会だけでなく、私たちも専門家の意見を聞きながら対応していくことになる。

 そもそも北電の調査は活断層ではないと結論付けるための調査である。これでは都合の悪いデータは切り捨てられる可能性がある。
 活断層の可能性はないのか疑ってかかる調査でないと活断層である証拠の見逃しにつながりかねない。







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