北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

石川県教育研究集会(2日目)

2012-10-20 | 教育
 教研集会2日目は22の分科会に分かれて討議が続く。
 私は昨年に続き「地域・保護者と結ぶ教育」分科会に共同研究者として参加。
 県内各支部からから7本のレポートが発表される。
 この分科会のレポートは、授業が教室や学校という枠を超え、保護者や地域の人たちとの関係の中でつくり上げられていく豊かな教育実践の報告である。
 あらかじめつくり上げられた授業計画のなかで子どもたちが受け身で教えられていくような授業と異なり、子どもたちが主体的に学び、力をつけていく様子が生き生きと伝わってくる。

 全国教研への推薦レポートは、H先生の小木中学校での津波防災活動の取り組みに決定。

 地域の津波防災に何ができるか考え始めた中学生が、ハザードマップ作りからはじまり、様々な取り組みを積み重ねが、やがて地域住民を大きく巻き込んだ防災の取り組みに発展していく。小木中の子どもたちは津波防災計画の中で単に避難者として位置づけられるのではなく、地域柄、おとなの男性は漁業で不在が多く、高校生も町外にいる中で、小さな子どもたちや多くの高齢者を守る存在として活躍していく。
 そんな子どもたちの取り組みが地域の中で広く認められ、それが子どもたちの自己肯定感につながり、いろんな活動への自信につながっていく。地域と子どもたちの関係がダイナミックに変わり、その中で子どもたちが大きく成長していく様は感動的である。

 これでこの分科会は3年連続で能登珠洲支部から全国教研参加となった。
 能登珠洲支部の保護者・地域とつながった教育実践の厚みが現れていると同時に、保護者や地域の人たちの子どたちや学校を支えていこうという熱い思いが背景にあることも間違いないだろう。


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