画はBLTだが助演賞GETしたようだ。相当な暴れ馬なドラマだったが何とか乗りこなしての受賞と相成った。他の若手女優なら真顔コント系のノリで処理するか、もっとエグい展開を求めて大熱演で演技派アピールするか、あるいは単に対応できず学芸会っぽくやり過ごしていたろうな。場合によっては事務所が鉄壁ガードで狂騒を引いた立場で最後まで傍観する役回りになっていた可能性も無きにしもあらずだが。最終破綻を回避しつつ聖母化するお嬢様、という加減を成立させたのは芳根京子ならでは。夏、衣装が薄くなることや可憐な令嬢役であること、直近の海月姫からのビジュアル変化の強調を意識して元々細いのにさらに身体を絞って直感以外のハード面でも役作りをするアプローチを試みた役でもあった。同時期に累の公開もあり、累の時の土屋の身体の力で押し切る役作りを少し意識した気も? 単に内容的に余り肉感が強いと見苦しくなるリスクがあったということもあるかもしれないし、身体を作ってきたということ自体がキツ目の展開の中で一つのモチベーション維持に繋がったということもあったと言えそうでもある。ともかく絞った結果、人形が服を着て歩いてるような華奢なプロポーションが実現していた。首回りが本当に綺麗だった。カルシウム足りてるのか? と体調が心配になるくらいの可憐さ。今はコメディ仕様で少し丸みを取り戻した(といっても細い)健康体型に戻っているけど。魑魅魍魎渦巻く芸能業界で上手く立ち回って生き残ってほしいもんだ。