羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

獣になれない私たち

2018-10-11 23:05:14 | 日記




 やや意識は高い。晶、重いっ。最後に本能で生きてる風な人物とはいえ、べらぼうに盛った菊地凛子のビジュアルに晶があやかってほぼコスプレするのもわからんではないが、あの女に対してそこまでだっけ? というのはあった。その前段の自殺しかけた直後で「恋がしたい」と、それまでシャレとしても消化しかねる相当な対応をされていた男にいきなり打ち明けてしまう幸薄い体質もあちゃ~、という感じがあった。台詞でバーっと解説されていた生い立ち通りといえばまんまではあるが、ムカつきながらも自分から進んで攻撃されて干渉される環境に向かってゆく様子が何やら物悲しいものがある。職場もあんな感じだし。その話の大部分を占める晶の仕事パートも仕事の描写としては30分くらいで片付きそうなシンプルな筋(ハラスメント列挙!)をずっと描写し続けるのは職業ドラマだからというより、仕事を長く描写することそのものに書き手が拘ってる気がする。伸ばし過ぎて少々話が薄い。カロリーメイトのCMみたいになってる件も多い。ドラマの尺では長い。仕事を書く、が長く書く、に変換されている。映画版コード・ブルーを観て女性の作家は~云々といったようなことを書いたがあれは逆に仕事を延々書いた方が偉い、という主旨でもなかった。映画コード・ブルーはあの題材だから、予算事情があるにせよ女性的な筋のドラマパートがちょっと多く感じてやっぱ多いな、と。オペと事故ばかり書けとは思ってない。ともかく、真面目で有能な主人公はバーに寄ったり着替えたりするより労基か弁護士の元にでも直行した方が自然な気がした。転職もできる。コミカルでもないから、要求だけしても裁量範囲で雑に対応されちまいそう。しかしガチのシリアス路線でもない。モヤっとするっ。