覚え書き

鈴木大拙を読んでチンプンカンプン。

吉本隆明を読んでプンチンカンチン。

どっちも良い事が書かれている雰囲気までは行くんだけれども、掴みかけると其れが違う。
だまし絵みたいな・・・か？

で、何気なく、久しぶりに坂口安吾を手にしてみたら・・・これ、ぴったしカンカン。

で、安吾先生、やっぱし判り易い。

多くの人は自分の病気に気づかず抑圧しているものであるが、又、もっと巧みに病気をいなしているものである。時々の旅行のようなこと、スポーツ、魚釣り、各人各様に息抜きを見つけ、巧妙にいなしているものである。

と、安吾先生は宣っているんだけれども・・・そして、先生自身は転居する事で発病しないでいるのだと宣う。

で、また先生は、気楽にそう言う事ができると発病しないもんだ、とも宣う。

やっぱし、社会の病気で発病する輩は、逃げる事にすれば良いようだと安吾先生の言葉から思う。

そーだ・・・やっぱし安吾先生だな・・・おっさんの生活に即した話で判り易い。

しかしなぁ～・・・安吾先生でも檀一雄でも、おっさんと確実に一線を画するのは・・・あんたらには気ままができる才能が有ったんですよねぇ～、と、僻む。

寝よっと。