じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

南風のたより  

2020-03-03 13:48:22 | 南風の便り
スーパーキャット

 セブからドゥマゲッティーまでは朝8時発のスーパーキャット(双胴の高速船)で行く。
以前は色々試してみたが最近はこれに定着した。
これで行くとドゥマゲッティー到着が11時15分と昼近くなので当日のダイビングにはちと遅い。
しかし、この前の便はオーシャンジェットの6時発で9時30分ドゥマゲッティー着になるが、それに乗るには5時にはホテルを出る事になる。
と、なれば起床は4時半か。
PR433でマクタン空港に到着してのチェックインは、順調であれば8時頃になる。
それから食事に出て、一杯やって帰ってくると10時になり、シャワーを浴びて早くても10時半の就寝だ。
ホテルからピア4までは車で15分と近いのだが、安全マージンを入れると6時出発になる。
年配者の多い当ショップは前日の疲れも考慮して8時のスーパーキャットが妥当だと思っている。

 近頃スーパーキャットが出航する前にコーストがードが乗り込むようになった。
今年の春頃から始まったと記憶しているが、目的は良く分からない。
定期船で特定の航路を走る船に毎回乗り込んでいったい何を調べるのだろうといつも不思議に思う。
コーストガードの係官はバインダーの用紙に何やら書き込むのだが、私にはそれがとても気になる。

 老朽化したスーパーキャットが一艘、現役を引退して岸壁に係留されている。
すべての艤装をはずされ、ただ浮いている。
現役の船は春にリニューアルされシートや船内のテレビが新しくなった。
内装やテレビが新しくなった事は悪くは無いのだが、船内を冷蔵庫のように冷やす特別サービスは変わっていない。
乗客のほとんどが寒がって毛布をくれという騒ぎが毎日繰り替えされている。
毎日の苦情が何年経っても改善しないのだが、これこそがフィリピンなのだ。  

アカシアとマンゴーの大木

 ドゥマゲッティーを起点にネグロスオリエンタル州を東西どちらに走っても道路沿いにアカシアの大木を見られる。
幹の太さは直径で2mを超す大木も多く、見上げてもてっぺんなど見えない高さだ。
アカシアの大木は輪切りにしてテーブルになっていることが多い。

 マンゴーも大木になる。

 大木が道沿いに多いのは日陰を作る為に植えられ、歩いて移動していた時代の名残だと思う。
アカシアからは良い蜂蜜が取れるがドゥマゲッティー界隈で養蜂を見た事は無い。
蜂蜜は売っているのだが養蜂物では無く自然の採集によるものだろう。
恐らく大掛かりな蜂飼いはいないのだと思う。
これだけ花が豊富な土地で養蜂が行われていないのは不思議な気がするが何か出来ない理由が有るのだろうか。
そう言えば庭の花を見ていても蜜蜂が来た事は無かった。


音に鈍いフィリピン人

 朝、いつものようにダイビングのお客さんをサンタモニカに迎えに行った。
お客さんはまだ朝食を食べていた。
もうじき、伝えてあった出発の時間なのだがどうしたのだろうと思いながらテーブルに近づいていった。
お客さんは私の顔を見るなり明らかに怒った顔で「昨夜は一睡もできなかった」と言った。
訳を聞くと、ホテルで行われたパーティーのスピーカーの音がうるさすぎて眠れなかったらしい。
騒音のすさまじさは、部屋の壁をビリビリと震わせる程で、しかも夜中の3時まで大音響は続き、3時になって治まりやっと眠れると思ったら隣の部屋へ移動してきた客が大声で騒ぎ立てるのでまたもや眠るどころではなくなった、と言う。

お客さんは何度かフロントへ苦情を言ったが、今日はパーティーだから仕方がないと言われたという。
ホテルのボーイが部屋の壁が振動する様を確認に来てドアまで共鳴しているのに驚いたと言う。
しかし、すき間に何かを挟んだだけで帰っていったらしい。

 最近サンタモニカに泊まったお客さんから騒音に対する苦情が頻発している。
今回と同様にパーティーのカラオケの騒音の苦情が多かった。
そしてもう一つ見逃せないのが、ダイビングタンクへのエアーチャージのコンプレッサーの音だ。
特にコテージに泊まった場合は最悪ですぐ裏手にコンプレッサーが有り、夜中までエアチャージの音が続く事も有る。

 この日の朝、朝食が終わったお客さんからダイビングはキャンセルすると言われた。
一睡もできなかったのだから当然ではあったが、作った弁当が無駄になったのは痛かった。
私は無駄とは思ったがホテルのフロントに苦情を言った。
マネージャーの返事は「仕方がなかった」であり、申し訳ないの一言も無かったが、これがフィリピンなのである。
お客様に納得してもらうにはホテルを変えるしか無いと思い、チェックアウトして他へ移ることにした。

エルオリエンテ ビーチリゾート

 移った先は最近利用し始めた「エル オリエンテ ビーチリゾート」だ。
現在家を建築中で住まいの無い自分も時々ここに泊まっていた。
ここは泊まり客が滅多にいないのでとても静かだった。
客室はそこそこきれいで部屋に冷蔵庫がありプールも有る。
従業員はサンタモニカ以上にフレンドリーだ。
何故最初からこちらを利用しないのかと言うと、ここも海沿いなのだが庭からの眺めが開けて無く開放感に乏しいのだ。サンタモニカのレストラン、中庭、プールサイド、どこも開放感に溢れていて気持ちが良い。
エルオリエンテはロケーションでサンタモニカに負けているのだ。

 ちなみにエルオリエンテにも騒音は有る。
翌日、お客さんは3時半に起こされたと言っていた。
騒音の主はニワトリだった。
闘鶏の盛んなドゥマゲッティーでは沢山の鶏が飼われていて、それらが夜も明け切らぬうちから鳴くのだった。
鶏は一羽が鳴けば連鎖的に掛け合いで鳴き続け、数が集まると凄まじいことになる。
しかし、私は慣れてしまったのか、まったく気にならないし、これは街のどこへ行っても逃れようが無いので事前に説明はしないことにしている。

  ・・・ではまた・・・

       では また

    (2003年 10月5日 書きました)


 
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