やっぱり雨だった

と、言うことで、やっぱり雨が降って来たので洗車を終えたチビクロにワックスらしきものをかけたんだけれども、昨年の秋頃にやったきりだった車は一冬越してまた一段と傷だらけになっていたわけであります。

女房と畳はなんとやら、と古来より申し伝えられているわけですが、そりやぁなんだって新しい方が気分的には良いに決まっているわけでして女房に限ったことでは無いわけであります。

と、言いますか、この歳になると新しい女房なんて要らないと言うか、もっと積極的に言って古女房じゃ無いと収まらないと思いますが、まっ、いいでしょう。

しかし、古女房は長い年月を耐えた生き物なのでそれなりに草臥れているわけであります。

なのでまじまじと鑑賞して楽しめるものでは無いわけで、我が愛車のチビ黒と一緒であります。

気持ち的には分かるんですが、出来れば細かいところは見なければ良かった言う思いは否めないのであります。

でもねぇ、灼熱の炎天下から吹雪と氷の極寒の中を快適に走ってくれたわけですから傷や痛みも出ますよね、ほんとに。

特に自分はスキー板を摘んだり下ろしたりが頻繁なんで知らない間に軽く当てたりするんでありましょう、心当たりのなくも無い凹みなど見ながらワックスをかけ、ああ、やっぱしと頷くわけであります。

まっ、外装が痛んでも走るのに差し支えは無いわけでして、雨漏りもしないので良しとします、なんちゃって、ほんとは少し嫌なんですけど。

さて、見なければ良かった車の傷に心を痛めつつ次はMT-07の虫取り洗車であります。

昼間しか走っていないのになんで?と言うほどバイクの前面に虫が付いていまして、潰れて乾燥してへばり付いているのを洗い落とした次第であります。

あれです、ヘルメットは毎日拭き掃除しないとってことでホテルの部屋に持ち込んで洗っていたんですが酷いのは革ジャンでして、これも虫がこびりついてシミになっているのであります。

平素自分は革ジャンの手入れに馬の油とミンクオイルなど使うわけですが、この度はなんだか色合いも失せてビンテージを通り越しボロ雑巾的雰囲気になってしまったわけであります。

こーなると栄養剤的油では復活は望めないので皮専用の染色を施さないとダメだと思うわけであります。

しかし、革ジャン用なんてのは見当たらないので靴用のを使うんですが、これが色落ち覚悟じゃ無いとアレな代物でして、金さえあれば新品を買いたいと思うところであります。

ここはアレです、女房と革ジャンは、に通じる処でありましょうか、なんちゃって。

いや、ツーリングは楽しい、しかしその後始末は限りなく苦痛であります。

まっ、何でもそうですね。

宴のあとの後始末はいつも心に重い仕事であります。

ああ、そーか、ツーリング遊びだから楽しいけれども、後片付けは仕事だから気が重いのか、納得であります。

その昔、こんな男と女の話を聞いたことがありました。

女「遊びじゃ嫌よ」

男「じゃぁこれは仕事か」なんちゃって。

さて、MT-07を掃除したらジェベルも手入れをしてあげないとへそを曲げますから軽く洗車をし、しばらく乗っていないのでバッテリーのために近所を一回りして来た次第であります。

いや、自分の出で立ちがキマってまして、作業用のボロジャンパーにゴム長に軍手であります。

で、ジェベルは夏用のキャンプ仕様になり後部に大きな野菜用の箱が括り付けてあるわけです。

何と申しましょうか、我が家は山間部の田園地帯にあるわけでして、この出で立ちでなんの不自然さも引け目も感じることが無いのが素晴らしいわけです。

あれです、うちの近所の大百姓は何かの折に土地を売った金を握っていて、庭にはレクサスなど駐めてあるんですが普段の足は絶対に軽トラなんですぜ。

まっ、普段履きがゴム長の人なんで軽トラが乗りやすいんでしょうけど。

いや、雨はぽつぽつと落ちてはいましたが濡れるほどでは無く、30分ほど山道を走って戻った次第でありますが、大失敗でありました。

じじい日記