いよいよ京都最後のお寺であります。
本当は大徳寺も行きたかったのですが時間の都合で延暦寺を取ったわけであります。
が、これがこの度の中でも最大の失敗なんですが、事の顛末は金閣寺の後で。
仁和寺、龍安寺、金閣寺は一本道で龍安寺からはすぐであります。
お城の大手門みたい
いや、さすが天下に名高い金閣寺でありまして、駐車場から総門に向かうところでなんとも言えない威厳に圧倒された次第であります。
良い感じの回遊路
開放感のある砂利道をずんずんと行き右手に曲がって少し行くと大概の人は息を呑むわけであります。
まずは遠目の金閣です
いや、魂消ました。
本当に金ピカなんですもの。
ベタな表現ですが目に入った瞬間は言葉も無く、正に息を呑むわけであります。
カレンダーなどの金閣はこれですか?
金閣は鹿苑寺という臨済宗のお寺でありまして銀閣の慈照寺と同じ相国寺派でありますが、金閣の持つ煌びやかさに目を奪われるからか禅寺の雰囲気は感じなかったのであります。
ついでに言うと池泉回遊式の庭も見事なんですが金閣の印象があまりに強く霞んでしまうと思うわけです。
裏から見た金閣
金閣寺のパンフレットを見ても歴史的な文化財の紹介は少なく、金閣一点張りが伺えるわけであります。
そんなわけで、有名な金閣寺を見たと言う事で満足し、次の目的地、比叡山・延暦寺へ向かった次第であります。
金閣寺から延暦寺への距離は20キロで時間は45分とナビが言うんですが、延暦寺参拝の後は滋賀県は彦根市まで下道で琵琶湖湖畔を行く予定なので道間違いや遠回りは許されないのであります。
さて、国道367号線で京都市内を抜けると道はだんだんと登りに入りそこそこ本格的な山道になってきたわけです。
そっかぁ、比叡山って山だもんなとワィンディングロードを楽しみつつ登ると料金所が現れたではありませんか。
へっ?参拝に行くのに有料道路ですかぃ? と、一瞬ケチな根性が顔を出したんですが恐らく二度と来ないであろう道なので、んじゃ行くか、と乗り込んだ次第であります。
結果から先に申し述べると京都側から登って滋賀県側に降りて1680円でありましたが、その分駐車場が無料なのが微妙な計らいであります。
やーや、ここも広いんだなぁ〜と
実は、延暦寺を訪れたのは勿論信心から、なんて事では無く自分の探求している穴太衆の石組みを探して、なのであります。
しかし、この方面に手掛かりがあると聞き込んでやって来たんですが場所は延暦寺では無く琵琶湖湖畔に近い坂本という地だったのであります。
が、まぁ、来ちまったものは仕方がないという事で参拝させていただきました。
石垣は良いんだが並ぶ看板がなぁ〜
いや、駐車場から歩き始めてすぐ石組みは見られてのですが、比叡山で修行して偉くなったお坊さんの紹介看板がずらっと並び景観的にはイマイチと自分は思うわけです。
おっ、なんかやってる!!!
で、石組みは諦め延暦寺を楽しもうと進んで行くと大講堂で紫の衣を着た僧侶が数人ごにょごにょやっているのが見えたわけです。
なんかの宗教的行事かと思い見ていたら、どこかの企業が賽銭箱を寄進してそれの除幕式のようでありました。
国宝 根本中堂は改修中
いや、テレビや雑誌で延暦寺の名前だけはとても良く知っているんですが実態は分からないで来たわけです。
で、自分はなんと無く奈良や京都の寺院を描いていたわけですが、ここはなんだか異質でありました。
まず、この寺の金看板であろう根本中堂が大規模な改修工事で面影さえつかめないのが掴み所を無くす原因と思うんですが信心があれば心の目で見えるのでありましょうか。
そーですか、これは屋根ですか、と
はっきり言いますとかなり強い商売っ気を感じる霊場であると自分は思いましたが、多分それは勘違いで信仰心の厚い人たちは有り難く参拝しているんだろうと思います。
なんと申しましょうか、比叡山といえば山を千日間歩いて修行する千日回峰行が有名と思いますが、たぶんここは修行僧の場であって物見遊山に行くべき場所ではないと思うのであります。
そんなわけで、修行の邪魔になるのでもう来ません、なんちゃって。
さて、自分とは相性の良くない延暦寺は短時間で切り上げましたがそれでも陽はそろそろ傾いているわけです。
延暦寺から彦根駅前までは67キロ、1時間30分と出ておりまして、なんとか日没前に着きそうであります。
あれです、彦根には名神高速で行けば多少は速いのですが道は琵琶湖から遠く湖は見えないのであります。
なので今回、時間は掛かっても湖畔を通るルートを冥土の土産に通りたかったのであります。
とりあえず国道161号に出て琵琶湖の西側を少し走りました。
すると琵琶湖大橋の看板が見えまして、橋マニアでもある自分はETCゲートをくぐり狂喜しつつ通行料100円の琵琶湖大橋を渡ったのでありました。
で、近江八幡市からは県道に入り、対岸の見えない琵琶湖の大きさに度肝を抜かれつつ、時折渋滞にはまりながらも彦根到着は予定ピッタシの5時半でありました。
明日は最終日 彦根城
そして、怒涛の760キロ一気走りの帰宅
つづく