じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

温泉に行って来た

2011-09-18 16:34:41 | ツーリングと山と温泉
温泉に行って来た・・・温泉はジンマシンとか、皮膚のかゆみを止めるのに効くのである。

今から15~16年も前の事、マレーシアのシパダン島でダイビングをした時に、恐らく犯人はダニだと思われる、猛烈なかゆみに襲われた・・・全身に発疹が数百個・・・激痒く気が狂いそうであった。
で、日本に戻り某国立病院の皮膚科に駆け込んだのであったが処方された塗り薬を使ってもほとんど効き目がなかった・・・いや、病院に来るまで持っていたオロナイン軟膏を塗っていた時と何も代わらなかったのである。
で、その頃おっさんはダイビングのイントラを仕事にしていたので、休む間もなく次のダイビング地の日本海は山形県の由良海岸に出かけた・・・痒くても行くのである。
で、由良海岸には湯野浜温泉の公衆浴場が有るのだが、これが塩泉系の激熱のお湯なんである。
おっさんは熱い湯は大好きで、ここの温泉も常に握りふんどしをバシッと決めて一発で沈む事にしていた。
で、そうした所が全身を覆っていたかゆみが一瞬にして引いたのである・・・いや、暫くして幾分戻って来るのでは有ったがそれでも相当に楽になったのであった・・・この経験から、本日は家から比較的近い熱い湯の温泉として遠刈田温泉を目指した。



本日は晴天でありました・・・秋晴れと言うには暑すぎる・・・道路に設置されている温度計は34度を表示していました。
田んぼの稲はたわわに実り稲刈りも間もなくであるなと伺わせるのでありました・・・いや、これがセシウムでもプルトニウムでもおっさんは気にせず喰うぞ、と・・・喰ったって直ちに健康に影響を与えるモノではなく、当分先の話なんでね、それは気にしない事にするのが良いのかと・・・。

家を出て田んぼ道から国道48号を白沢まで行く間にいつものスタンドでガソリン補給・・・メーターはまだ半分だったので入ったのは2.15リットル・・・ただいまはハイオクを入れてます。
ハイオクを入れてから登りでの粘りがナンボか増している気がします・・・いや、気のせいではないです、たぶん。
48号から秋保方面へ左折すると交通量はガクっと減って走りやすくなる・・・ああ、北海道を思い出すなぁ。
で、秋保から川崎町本砂金を経て国道286号を少し山形方向へ走って青根温泉に向けて左折。
青根温泉のじゃっぽの湯を通過して・・・いや、いつもは閑散としている青根温泉に人が沢山居る。
青根西洋館のドアが開いているのを初めて見た・・・じゃっぽの湯の駐車場も車があふれていた。



家から1時間半で遠刈田温泉へ到着・・・いや、ここもいつに無く人が多い・・・神の湯の前を通過したが凄い人だ。
で、おっさんは目当ての壽の湯へ・・・駐車場の雰囲気からは空いていそう。
300円を番台のおばちゃんに支払って脱衣場へ・・・うひゃぁ、エアコンが付いてるじゃん・・・へえっ?ああ誰かが寄贈したのかぁ、と。

風呂場には先客が4人・・・いや、ここの風呂場で4人は余裕です。
桶で何杯も掛け湯をして体に湯を馴染ませる・・・熱いので掛け湯は多めにしないと後で泣くのだ。
さて、きっちりと握りふんどしを決めて・・・握りふんどしを知らない?・・・右手、ないしは左手で金弾とチムポをスッポリと覆います・・・大きくて包み切れない人は緩く余し気味握りつつも、玉はしっかりと握らないと熱い湯に耐えられない・・・これが握りふんどしの極意です。
で、それがキッチリと決まっていれば大抵のお湯には耐えられる訳で、金弾が湯に触れるタイミングで、おうっ、と一言小さく唸りつつ、腰を沈め肩まで浸かる。
肩まで沈んだら、ううーむっ、とまた小さく唸って目をつむり静かに湯を味わう・・・これが由緒正しい「古流握り褌湯浴みの法」だ・・・秘伝である。

さて、久しぶりに訪れた壽の湯なのだが何かがおかしい・・・湯は確かに熱いが、何かが足りない。
ああ、これは・・・遠刈田の湯と言えば硫黄の湯なのに、目の前の湯は澄んでいるのだ・・・いや、明らかに鉄を含んで少し赤味が刺している。
しかし、効能的には狙った通りでかゆみがぴたりと止まった・・・と、言うよりもあまりの熱さに皮膚感覚が麻痺していると言うべきか?
一人の爺様が熱くて入れねぇ、と宣って水を入れるホースを持って来た。
余計な事をしやがってと思ったが他の湯浴み客も賛同なようで水は景気良く入れられた・・・台無しだ。

おっさんはこの客が居なくなるまで粘り、かけ流しの湯が元の熱さに戻るのを待ってゆっくりと激熱の湯を堪能した。

さて、ナンボ頑張ってもただの風呂、30分は言っていると言うのはキツいです。
番台のおばちゃんと話をして3.11の地震の後硫黄泉から鉄分の多い源泉に変わっちまった事を聞いて外へ出た・・・まだ真夏のような太陽に青い空。



バイクに乗ってトコトコと道路に出るとそば屋の看板が目に入った・・・なんか良さそうな雰囲気だな、と。
店内に入るとそれはとても古風な雰囲気の蕎麦屋であった・・・いや、古くさいのではなく、貧乏臭いのでもなく、古風なのだ。
エアコンが無い店内は開け放した扉から、のれん越しに良い風が入って来る・・・だが、やっぱし暑い。
昔風のラーメン屋にあるメラミンを貼ったテーブルがいくつか並んでいた。
品書きを眺めると、予定していた天ざるは無かった・・・そうか、ラーメン屋なんだと気が付く。
この暑さ、エアコンの無い店でラーメンを食う度胸は無く、ざるそばを頼んだ・・・コップの水は冷たくて美味かった。



蕎麦は間違い無く手打ちで美味かった。
さて、どっちを通るかな、で、すずらん峠を回り釜総ダムのあっち側を通って帰ろうとバイクを進める。
遠刈田温泉近辺は相当交通量も多く白石から蔵王エコーライン方向は特に混んでいた。
しかし、すずらん峠に向かって左折したらとたんに車が居なくなり走りやすくなる。



すずらん峠を降りて来ると蕎麦畑があった。
休耕田に蕎麦を作る姿は近頃良く見るようになった・・・蕎麦は難しい物ではなく何処でも育つ。

釜総ダムの上流に掛かる橋を渡る時に釣り竿を出している親子に出会った。
バイクを止めて覗き込むとはるか下の水面には大きな鯉が泳いでいる。
お父さんのリールの糸では足りないらしく針が水に届かないと騒いでいた。
いや、仮に針が届いて鯉を引っ掛けたとしてもその軟弱な竿と欲しい糸では釣り上がらないだろうに。
親子は釣り上げる事が目的ではないのかも知れない・・・ただ、やってみたかった、と。



釜房湖の脇の道を気持ち良く行くと金山温泉の看板に「地震のため休業中」の張り紙が出ていた。
喉が渇いていた。
バイクのカゴにポカリスエットが入っていたので景色の良い所で止めてそれを飲んだ。
雲も日差しも真夏の様相なのだがススキの穂や萩の花が夏ではない事を語っていた。



ぼーっと釜房湖を見ていたら噂の観光バスが湖面に現れた。
これは水陸両用のバスで観光の目玉として売り出し中の物だとニュースで聞いた。
確かに、今日のような天気の日には湖面を欲のも気持ち良いかも知れない。
しかし、十和田湖や田沢湖のような変化が何も無い釜房湖はすぐに飽きるように思うのだが。

釜総ダムから秋保温泉に出て錦ヶ丘から自宅へ戻った。
ちょっと軽く、120キロのミニツーリングでした。






コメント
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