じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

秘湯・・・絶対の秘湯だっ!!!

2011-09-07 18:38:22 | ツーリングと山と温泉
本日はお日柄も良く、ニューヨークダウが下がり続けているのにアジアと言うか東証も持ち直していると言う事で、目出たい事であります・・・ニューヨーク連動方式は改めたんでありますか?

さて、おっさんは株なんかやってる暇はないし、為替も興味は有りません・・・先物相場一本やりですから。
やっぱしアレですか?男なら、相場師なら、小豆(ショウズ)で勝負ですか?・・・内情は知らないで適当に言ってみましたが。

いや、そう言う博打は嫌いなんでそんな事やってる暇があったら温泉とか山とか行った方が楽しいと思うんで、出かけてみました。
目的地は、栗駒山の秋田県側にある須川湖キャンプ場であります。
今夜は満天の星を眺めつつ、一人静かに安物の焼酎の番茶割りなんか舐めたいと思っていた訳です。
で、そこまでの道すがらは、途中の温泉場の公衆浴場を拾って行く計画で有りました。

公衆欲情?・・・大衆欲情?・・・万人の欲情?・・・貴方も欲情?・・・おっさんはインポ?です。
いや、浴場違いな訳でして、要するに通りすがりの汚いおっさんでも気軽に入れてもらえる大衆向きの温泉を拾って行ったと言う訳であります。
で、本日のテーマと縛りは、地元の公衆浴場で営利目的の風呂ではない・・・従って入浴料金の上限は500円、と。

ところで、バイクと言うのは機動力は有るけれども積載能力には欠ける訳で、そこん所が悩ましい訳であります。
そんな訳で、貧乏が故にツーリングとか山と言えば無条件で無料の山小屋かテント泊しか選択肢のないおっさんは荷物の量に悩まされる訳であります。



例えば、お写真のように、一人用テントでは最軽量の部類に入るエアライズ1に夏用の寝袋を持っただけでこの量であります。
これに酒とつまみとガスコンロとコッフェルと着替えと歯ブラシまで持ったら、ドンだけぇー?の量になるのは必至であります。
まっ、おっさんのバイクには必殺のベトナムキャリアが有るんでアレなんですけれども・・・そうですねぇ、後部のカッチョ良い箱を農業用の箱やカゴに換えれば良いのでありましょうが、それでは本当のおっさんバイクになっちまうのでチョット嫌です。

さて、国道47号で中山平温泉を目指しまして・・・いや、栗駒山のキャンプ場を目指すだけなら鬼首から秋の宮温泉を経由して小安峡に出て行くのが一番近いんでありますが、この度は赤倉温泉と瀬見温泉を回りたかったもんで遠回りをした次第であります。

そんな訳でまずは何度も通過しているのに試していなかった、中山平温泉の「しんとろの湯」に入ったのであります。



ここのお湯に入っていない理由は、何時見ても混んでいそうで、駐車場が賑わっているからなんであります。
で、本日もまだ九時少し過ぎだと言うのにそこそこの車が止まっている訳です・・・でも建物がでかいからなんとかなるだろう、と入る事に決定。
しかし、入って見てビックリ・・・中は大した広さではなく、風呂場なんか下手な共同浴場と良い勝負でありまして、おっさんの見立てでは定員は10名がやっとです。
しかも、今時定番の露天風呂もなく、ナンでいつも混んでいるのか、合点が行きません。
で、しんとろの湯って変な名前だな、と思っていたんでありますが入ってみたら納得であります。
真とろの湯か?新とろの湯か?まあミソは「とろ」でありまして、お湯がトロトロなんでありますね。
pH値で9.2と言う強アルカリのなせる技でありまして、これは掛け値無しに凄いお湯で有りました。
近くには「うなぎ湯」があって、元祖ぬるぬるの湯として名高いんでありますが、今は泊まらないと入れないようなのでしんとろの湯は貴重品です。
これは施設云々でいけば大した事はなくても、泉質が良ければ客が来る代表のような温泉で有りました。
入浴料は420円と、まずまずの設定であります。

次ぎに行ったのが赤倉温泉であります・・・山形県です。
で、分水嶺を超えて宮城県から山形県に入ったとたんに蕎麦畑が急に広がって、ただ今白い花がとても見事に咲いております。
で、宮城と山形での凄い違いが、山形側の「楢枯れ」でして、山を見ると紅葉かしら?と思いたくなるような紅い木がとても目立つのであります・・・シロートは紅葉だと思って見ているんじゃないですか?

赤倉温泉へ曲がる寸前に電車が走って来たので撮ってみましたが、のんびり走っているのでバックからカメラを取り出して撮って間に合いました。
しかし、カラフルっぽい車両はキレイと言えばそうなんですが、あの風景に似合うのは、思いっきりレトロで田舎臭い車両ではないのでしょうか?・・・おっさんのノスタルジックに訴えかける電車に走ってほしいと切に望むモノであります・・・解ってないんだよなぁ、あの電車の色は。



少し寂れたチックの赤倉温泉の街に入って・・・いや、街と言う程のモノは無いんですけれども、バイクじゃなければ入れない路地を回って温泉を物色するも、共同浴場や気軽に入れそうな立寄の湯は見当たりません。
で、諦めて日帰り入浴歓迎と看板の出ている旅館に目星をつけた所、直ぐそばに共同浴場を発見した訳であります・・・その名も「村の湯」であります。



で、狭い路地なんですけれどもバイクならナントカ置ける訳で、そっと中を覗いてみました・・・どこにも料金の表示や料金箱が無いのであります・・・もちろん番台も無く人は誰もいません。
ありゃぁ・・・これはひょっとして余所者お断りの本当の組合員御用達、村人専用共同浴場ですか?と。
で、バイクを止めたついででありますから近くの家のドアをたたいて温泉の事情を尋ねたのであります。
すると、やっぱりだもの、組合員専用なんだもの、余所者は入れないんだもの、と言う事でチャンチャンとエンディングが鳴っちまった訳です。
あぁあっ、つまんねぇの、と拗ねてバイクに乗ろうとした時、先ほどの家のおかみさんが「ちょいとそこの色男、そんなにがっかりしなさんな、私が鍵を貸してあげるから・・・」とおっさんを呼び止めたのであります。
おっさんは丁重に礼を述べ鍵を借り、一般人お断りの秘湯「村の湯」へと入ったのでありました。



いや、好意に甘えて入れてもらっているのに言うのもナンですけれども、温泉としては特別ナニと言うモノでもなく、舐めてみてもほんの微かな苦みのような感じがするだけで、おそらくは単純泉であろうとおっさんは思うのであります・・・いや、成分表示などいっさい有りませんで、張ってあるのは地元の小学生のお絵描きで有りました。
いや、一般人禁制のまさに秘湯でありますから、おっさんの気持ちとしては満足なんですが、まっ、入ったからドーだと言う感想は特に無い風呂でありました・・・ああ、利用者が限られているので殊の外清潔感のある風呂では有りました。

さて、お次ぎは瀬見温泉であります。
こちらはアレです・・・47号から温泉街に入ってくれば嫌でも目に付く施設でありまして、分かりやすい場所で有りました。



瀬見公民館と看板の掲げられた建物が共同浴場であります。
で、ここには普通の温泉と「ふかし湯」と言うのが有って、それぞれ別料金であります。
おっさんとしては両方に入りたかったんでありますが、ふかし湯の方は手続きが面倒なので省きました・・・いや、ジャボンとお湯に浸かる訳じゃないんで温泉では有っても風呂ではない訳で、そこら辺も引っかかる訳であります。
で、共同浴場の方は入り口の仕掛けが凝っているのであります。
金属の箱に木戸銭の200円を入れると自動ドアが開いて入れるのであります・・・いや、反則して一人分の料金で何人でも入れてしまう仕掛けでは有りますが、まず、これは初めてでありました。



本日水曜日は早朝に湯船を洗いお湯を入れ替える日であるとの事で・・・いや、土日以外は毎日なのかな?
ナンであれ、地元でも入る人も少ないと言うだけ有ってとても清潔なお湯でありまして、無色透明な湯に浮遊物はゼロでありました。
やや熱めの湯はアルカリでもなさそうなのに柔らかく、源泉掛け流しでさっぱり系の良質なお湯であります・・・まっ、個性的な湯が好きな人にはアレですが、一日に何本ものお湯に入ろうと言う日はこの手のお湯も歓迎であります。



さて、出る時に気になった張り紙なんでありますが・・・自動ドアから出てくれ、と書かれている訳であります・・・ナンで?と考えてみると、このドアは組合員専用で、それぞれが鍵を持って利用しているのでありましょう。
なので、自動ドアから出ずに鍵を開けっ放しで出られるとマズイ訳で、そう言う事なんだろうな、と勝手に推測してみましたが・・・。

そんな訳で瀬見温泉を出たのが11時30分で、少し走れば程無くして新庄市であります。
おっさん、13号線は25年間月に二三度は秋田まで走っていましたんで何処で飯を食えて、何処で喰わないと後は山の中、とかだいたい知っている訳です。
しかし、アレからだいぶ時が経っているんで事情も変わっているだろうな、と思っていたんでありますが、やっぱし変わっていました。
で、昔の景気の良かった時代よりも街道沿いの飯屋は数が減り、その代わりに大型の集合店舗が出来ていて、そこに、何処でも同じ店があったのであります・・・そう言う所で飯は喰わないのです。

で、新庄で喰わずに湯沢まで行っちまえ、と走って行きますと・・・ありゃりゃぁ、高速道路を作っているんですねぇ?と言う事で、既開通区間を無料開放と称して、13号を普通に走って行くと高速に乗っちまう事に鳴る訳です・・・110ccのおっさんは入れないんでありますが、これが変な回り込み方で旧13号と言うか、本家13号に行かなくちゃならないのであります・・・中途半端にバイパスするもんだから国道を通しで走るおっさんのような車両は迷惑でありました。

で、もうすぐ金山町が終わるかなぁ、と、雄勝峠方向に登りかけた所で雨がポツポツと来たのであります。
いや、空は晴れているんでぇ・・・と、言う事は峠の向こうはアレか?雨と言う事ですか?と。
嫌だなぁ、と思いつつも峠を登り雄勝トンネル内で秋田県に入り向こう側へ出ると・・・ほーら、やっぱしだもの、雨なんだもの、と言う事で、ポツポツだった雨がピタピタ担って来たと思ったら、ビタビタビタっとなった所で、峠の下に運良く食堂を見つけ駆け込んで雨宿り、でありました。

チャーシューメンを一杯食って40分程粘ったんですけれども、雨は断続的に強くなったり弱まったりで、しかし止む事は無い訳です。
こりゃダメだな、と覚悟を決めて店を出て合羽着用の上、栗駒高原は諦め、Uターンであります。

いや、今朝の天気予報で青森と秋田だけはダメだからな、と宣っていたのでありますが、新庄と金山町が終日晴れ、明日も晴れ、と言うのに隣の湯沢が雨と言う事は無いだろう、そりゃぁ天気予報がバカ言ってんだろう、と出かけて来た訳です・・・しかし、天気予報は見事に当たり、おっさんは白旗上げて参った訳であります。

いや、雄勝峠越して金山町に入ったらまた晴天で暑いんであります・・・行けばよかったかなぁ?と思ったんでありますが、今夜の栗駒山は土砂降りかも知れない訳で、それだと何も楽しく無い訳で、帰って来て正解であったと確信している・・・するしかないもん、と。



で、新庄からずーっと走って来て少し冷えたんで川度の共同浴場に入って行こうと、立ち寄った訳です・・・いや、ここの硫黄と炭酸を含んだお湯が好きなんであります・・・背中の汗疹に効くんですね。
で、何気なく読んだ注意書きに、組合員専用なので一般はお断りです、と書かれているのに、両金箱が設置してあって組合員以外は200円を入れてから入れ、となっている訳です。
んじゃぁ、絶対に組合員以外は入れ無いの注意書きは要らないんじゃないのかい?と思うのは間違いですか?
で、もう一丁・・・絶対に路駐はしないで下さい、と書かれた下に(特に夜間は)とある訳です・・・ンじゃぁ昼間は少しくらいは良いのか?とも取れる訳で、ナンだかややこし書き方だよな、と思ったんですけれども・・・大きなお世話でありましょうか?

そんな訳で、お泊まりでいくはずだった栗駒高原で星を見ながら一杯やって風呂に入る一泊二日の旅、は、日帰りツーリングに化けて終了したのでありました・・・走行距離330キロ、ガソンン5リットル、入浴料金トータル820円、チャーシューメン650円、コーラ150円、缶コーヒー120円・・・以上。



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