人生は終わらない

茨城バス襲撃、別の県で実行狙う 断念し取手駅前へ(共同通信) - goo ニュース

今年の夏の終わりにミャンマーへ行った。
軍事政権、難民、クーデター・・・
本当に悪い話題しか入ってこない国だが、いざ中に入ってみると貧しいながらも普通に野菜を売り、麺を食べ、服を買いと、普通の人々の暮らしがあった。
どんなことがあろうとも、人々の生活は続くものだと思う。

茨城県の取手で、大量殺人未遂事件があった。
高校を卒業後会社を転々とし、１年前にリストラされた２７歳の男が、自らの人生を終わらせようとしてバスに乗っていた人々を次々と切りつけた。
これで彼の人生は終わるのだろうか。
人生を終わらせようと思ってナイフを振り回した彼は、自分の人生が続いていくことに呆然とするはずだ。

この事件の少し前、２年前に秋葉原で同じ年頃、しかも勤め先をリストラされた男が自分の人生を終わらせようと歩行者天国でトラックを乗り回し、多くの人を跳ね、殺した。
日本の裁きではこの男はいずれは死刑という形で人生を終わらせることになるが、その前に裁判で多くの人にわびを続け、苦しみの中で自分の人生をなかなか終わらせることがなかなか出来ないでいる。その様子は各所で報道されていたのに、この男は見ていなかったのだろうか。

人の生活、そして人生は自分の住んでいる国にクーデターやら戦争が起きても、殺されない限り終わらない。ましてや仕事を失ったぐらいでは簡単には終わらない。
なんだかんだ言って続いていくものだ。