ドカベン球場は２つもいらない

広島にできた新球場が話題を集めているが、今年の夏、新潟にも新しい球場ができる。
外野席の椅子には新潟県産の木材が使われているとか。
当面は高校野球、そして年に数試合行なわれるプロ野球公式戦が晴れ舞台となるだろうが、独立リーグの新潟アルビレックスの試合、そしてアルビレックスがもっと大きな存在になればさらなる舞台へと・・・
空想を膨らませることができる球場だ。

この球場、相次いだ地震の影響などで予定よりも完成が遅れたが、もう一つ、関係者を悩ませる問題があった。
それは名称問題。
新潟県出身の水島新司氏が、自らの作品「ドカベン」を新球場の名称として使うよう要請。
ただ県は、より多くの収益を得たいとしてネーミングライツの導入を検討。
これに対し水島氏は企業名とドカベンの名前は併記して欲しくないと発言。

結局、ネーミングライツを導入することになった球場は「ハードオフ エコスタジアム新潟」となった。
そして水島氏は以前より務めていたが、新潟市サポーターズ倶楽部」会長、そして「にいがたマンガ大賞」最終審査員を辞任する意向を示した。

自分はホークスファンだし、観客が１０００人程度の時代からパリーグにこだわって漫画を書き続けた水島氏には好き嫌いはともかくとして尊敬の念を感じる。
ただ、アマチュア野球を含めて興行的側面が切り離せないのが野球。
それを完全に排除して「きれいごと」で済ませようとして、自分の意向に沿わない結果になったら仕事を放り投げようとする水島氏の態度は、馬鹿げているし、子供じみたと言ったら子供に失礼ではないかとさえ感じる。

まぁ、ドカベン球場は神奈川県の大和市に既にあるのだからいいっちゃいいんだけど。