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岸本晃の住民プロデューサーNEWS

“姫路おでん”に見た「国民テレビ」

 昨日、姫路の地域SNS全国フォーラムのことを書いたが、「岸本さんがなるほどと思ったSNSの使い方はどのようなことか?」というお尋ねがあったのでご紹介する。写真は分科会の中で紹介された「姫路おでん」だ。といっても姫路の人も最近までは知らなかったほど「おでん」は特に姫路の名物ではなかった。よく聞いていると、姫路のおでんは昔から「しょうが醤油」につけて食べるのが当たり前だった。他所へ出かけておでんを食べているうちに、どこにも「しょうが醤油」が用意されてないことに気付き、姫路仲間がSNSで話題にしていたところ「そういえば俺もおかしいと思っていた」という意見が次々と出てきて、どうも「しょうが醤油」をつけておでんを食べるのは姫路だけではないか?と気付いたのだった。それから、名物にしようと商工会青年部?が仕立てていった。すると、しばらくすると口コミからマスコミまでに波及し、とうとう年間に膨大な取材を受けすっかり有名になってしまった。と、いう話だ。この流れに隣市で私の古里加古川名物「かつめし」(皿に盛っためしの上に甘い独特のトロリソースがかかったトンカツめし。汁のかかったカツ丼とは全く違う。むしろカツカレーのカレーの代わりに甘いソースがかかっているとイメージしてほしい;小学校の頃、医者の息子の誕生会に呼ばれると必ず出た「ごちそう」で楽しみだった)や最近通い始めた佐用町の「ホルモンうどん」(ホルモンが入った焼きうどん)があるらしい。地域メニューはどんどん増えているようだ。
 実はこの発見の仕方はいつも話している「ズームイン!!朝!」の番組づくりそのものなのだ。ズームの場合、最初から全国の情報を比較対照するカタチで企画会議をするから、「姫路おでん」の独自性を発見するように、食だけでなく伝統文化、芸能、祭り、習慣、遊びなど季節ごとに全国の都道府県が並べば違いが一目瞭然になる。しかもディレクターが顔を合わせてコミュニケーションしながら詰めるので見事に地域性が出た番組コーナーができる。次々と「姫路おでん」や「加古川かつめし」などの独自性と地域性が見えてくる。社会性ある環境問題や歴史、政治だってそうだ。
 住民ディレクターはこのズームの手法を最初から取り入れてきた。住民版ズームイン!!朝!だ。熊本県内の話題を民放でやるときも阿蘇や天草、人吉などで「ある話題」が県内の東西南北の土地から集まった住民の話を統合すると、それが独自のものかどこにもあるものかが次々とわかってきて、益々自慢になったり、他所にもっと凄いのがあって逆に鼻をへし折られたりした。「社会」「地域」とあまり縁がない主婦が多かったが、結果的には自己満足に終わらずに、公共性が育っていったことは住民ディレクター活動の大きな成果だった。
 これを全国の住民でやっていこうというのが私の考える「プリズムTV」だった。楽しい話題も、食も教育もいいが、地域で抱える課題をこの方式で対応していったらあっという間に解決の手口が見つかるのではないかという発想だ。SNSはネット上での全国住民の情報交換に役立つと思う。勿論、ブログ、ML、そしてセカンドライフのすべてを投入する。
 最近「地域産業おこしに燃える人」という任意団体にも声をかけてもらったので、この番組の担い手として提案したいと思っている。きっと地域課題の解決に大きく役立つはずだし、そのような動きをプロデュースできる状況がきた。「プリズムTV」ではなくて「過疎テレビ」でも「地域おこしテレビ」でもいい。しかし、過疎だけや都市だけだはだめなので、やはり「日本テレビ」だ。が、日本テレビは私が前にいたテレビ局の親分テレビとしてすでにある。と、すると「国民テレビ」か?大袈裟に聞こえるかも知れないが、かなり本気だ。実現可能性も高い時代になってきた。

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