
先週お邪魔した合楽地区(3世帯3人しかいない)の住民の一人伊藤マキ子さん、行けば必ず畑を歩き回って次々と野菜をちぎっては「持って帰りなさい」とくれる。8月の住民ディレクター合宿で東京の高橋さんや星さん、CM業界の大先輩原さんをお連れしたときにも野菜や梅干しをいっぱいもらった。もう一人の伊藤チエ子さんからも東京組が野菜をもらっていたのでお二人に熊本土産をもってお邪魔した。
するとマキ子さんはまたまた歩き回り、「あれとれ(採れ)これとれ、あれいるか、これいるか」、と忙しい。大人のチエ子さんはこっそりとお米や小粒で引き締まったトマトをくださった。その日からお二人にいただいた野菜が毎回食卓にあがっている。マキ子さんはまもなく稲刈りだが近くの町に出ている息子さんが帰ってくれないととても一人では刈り取れない。それでも毎年何とか稲刈りを終え春には田植えをし守ってきてくれた田んぼがある。ここも棚田だ。
多くの村の農家の高齢者の皆さんが10年後の田んぼのことを心配されている。農業の解決策を何とかこの土地から産み出していこうとこの秋はつくづく考える。