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ハングリー精神がある人は、何歳になっても“若者”である(後編)

2024年06月23日 | 人生
(現状に満足せず、常に新しいことにチャレンジを)
若い人は、比較的、このハングリー精神を持ちやすいと言えます。
空腹時に、「おなかがいっぱいになるまで食べたい」と思うのと同じように、「人から認められたい」「尊敬されたい」「成功したい」「もっと成長したい」「偉くなりたい」「良い仕事をしたい」「もっと人を教えられるような大人になりたい」など、いろいろな点で不足を感じていることだろうと思います。それが若い人の現状でしょう。

現在、三十代、四十代、五十代、あるいは、それ以上の人たちも、みな、若いころには、ハングリーな状態にあったわけです。ところが、次第しだいに、そのハングリーな気持ち、“空腹”な気持ちを失っていきます。だんだん、「人生はこんなものだ」と現状を受け入れて、流されていくようになるのです。

そして、年を取ると、愚痴や言い訳が多くなり、病気や健康の問題が主たる関心事になって、未来が見えない状況になってきます。

人生は、だいたい、そのようにハングリー精神を失っていく流れになっているのですが、三十代、四十代、五十代、六十代になっても、ハングリー精神を持ち続けていただきたいと思うのです。

人間はハングリー精神を失ったときに“若者”ではなくなります。その人が若者であるかどうかを分けるものは、このハングリー精神の有無なのです。「まだ自分は十分ではない。まだ満腹していないぞ」という気持ちがあるかどうかです。

言葉を換えれば、「ネバー・ギブ・アップ(never give up)」の精神です。ネバー・ギブ・アップとは「決して諦めない」ということです。

「まだまだ、ギブ・アップしていないぞ。諦めていないぞ」という気持ちがあるうちは、その人は“若者”であると言えます。「まだ私は諦めていないぞ。まだ一花咲かせるぞ。まだハングリー精神を持っているぞ」という人は、たとえ年齢が四十歳でも、五十歳でも、六十歳でも、七十歳でも、八十歳でも、心において“若者”なのです。

たいていの人は途中で諦めてしまいます。「もう、現状のまま、あるがままでいい」と思い、惰性に流されていきます。慣性の法則で、それまでの生き方のままに流されていき、向上を目指さなくなります。それ以上、向上の階段を上がろうとはせず、それ以上、難しいことをしようとはせず、それ以上、新しいことにチャレンジしようとはしなくなってくるのです。

これがハングリー精神を失った状態です。
年配の人たちは、ハングリーな気持ちを持っていた若者時代の自分というものを、もう一度、振り返っていただきたいと思います。

---owari---
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