このゆびと~まれ!

「日々の暮らしの中から感動や発見を伝えたい」

毛利モンロー主義の誤り ⑧

2022年06月30日 | 歴史
今回のシリーズは、毛利元就についてお伝えします。――――――――――――――――――――――――(毛利モンロー主義の誤り)毛利元就がつくった「*カラカサ連合を主軸にした中国地方経営」は、現在でいえば「地方分権の実現」である。*カラカサ連合:元就がつくった自治経営システム。カラカサ連判状というものを用い、これを地侍や豪族たちに誓いの言葉を囲んで楕円形に署名をさせ、「私はカラカサ連合に参加します」とい . . . 本文を読む
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毛利元就の三本の矢、本家を補佐するように頼んだ ⑦

2022年06月29日 | 歴史
今回のシリーズは、毛利元就についてお伝えします。――――――――――――――――――――――――ふつう伝えられてきた「三本の矢」の話は、死に面した元就が、三人の息子を呼んで教訓を与えたことになっている。最初、元就は一本の矢を折った。そして、「矢も一本だとすぐ折れる」といって、次に三本まとめて折ろうとした。ところが折れない。元就は「矢が三本集まれば、容易には折れない。おまえたちも兄弟三人が心を合わせ . . . 本文を読む
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母親代わりに自分を育ててくれた大方殿にまつわりついた元就 ⑥

2022年06月28日 | 歴史
今回のシリーズは、毛利元就についてお伝えします。――――――――――――――――――――――――元就は違った。六十二歳にもなって、自分の長男に、「親父としてのおれは、子供の頃こんなに不幸だった」と、くわしく書き綴っている。見方によっては、「未練な人だ」と思われる。しかし元就にとって、この幼少年時代の不幸な経験は、「その後の彼を名将に仕立て上げるバネ」になっていた。元就はいつも、「みなし子同様の幼少 . . . 本文を読む
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人間に対する不信をもつ元就 ⑤

2022年06月27日 | 歴史
今回のシリーズは、毛利元就についてお伝えします。――――――――――――――――――――――――一言いえば毛利元就は、織田信長のようなタイブとは違う。彼の性格の中には、・人間に対する不信・とくに部下に対する不信・あるいは家族に対する不信・狷介孤高(けんかいここう:自分の意志をかたくなに守って、他と協調しないさま)の性格・それでいてけっこうマイホーム主義・自己領土確保主義・中国地方だけを重視するモン . . . 本文を読む
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元就は権限を部下に任せないという不信感をもっていた ④

2022年06月26日 | 歴史
今回のシリーズは、毛利元就についてお伝えします。――――――――――――――――――――――――元就は、重役に対してもある種の不信感を持っていた。つぎの言葉はそのことをよく物語っている。「昔から国を奪う者は、必ずその家の重役に決まっている。したがって賢明なトップは絶対に自分の権限を下にまかせない。下にまかせると、そのまた下の部下は自分の出世や給与が多くなったことを、権限をまかせた重役のおかげだと思 . . . 本文を読む
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