ニライカナイへの憧れ

沖縄への思いを自分なりに綴った日記

最後の医介輔の物語

2010-12-10 | その他

昨日放送された日テレ系列のヒューマンドラマスペシャル
『ニセ医者と呼ばれて~沖縄・最後の医介輔~』

2008年までうるま市の平敷屋診療所にて医介輔として診察を続けられていた
宮里善昌さんをモデルに描いたドラマ。
(ドラマでは嘉手納北診療所となっている)

このドラマで私は「医介輔」という言葉を初めて知りました。
まだまだ知らない事沢山ありますね・・・。

医介輔とは、激しい沖縄戦で60数人まで激減した県内の医師不足を補うために
沖縄・奄美だけに認められた代用医師制度。

およそ60年にわたり、医介輔として地域医療を支え続けて来た宮里さん。
医師免許を持っていない事から「ニセ医者」と呼ばれ
偏見に苦しまれた経験も多々あったそうです。

ドラマとしてリアリティーを出すのには限度があるかと思うので
少し斜めな見方をすると、「ちょっと気になる」と思う場面もありましたが・・・。
(合成の海とか、新品の高価なお茶碗とか?←せめてその位は工夫できたはず)
それを除いて純粋に本質だけを見れば、終始胸が痛む内容でした。
涙が止まりませんでした。

今までタブーとされてきたような場面も直面から描かれていましたが
遠い昔の遠い沖縄の話し、と沖縄県外の人は思いがちです。
表面的な「いいドラマだった。色々な事を考えさせられた。」以外にも
歴史的な裏側や側面までもっと想像をしなければならないと思いました。
「これはこれ」で、内地の人間は終わらせてはいけないはずです。
このドラマを通して沢山の人がもっと深い所まで考える
いいキッカケになってくれればなぁ・・・と願うばかりです。



地域に住む皆さんは例え医師免許を持っていなくても
宮里さんはとても安心・信頼出来る大切な存在だったのですね。
医介輔だったからこそ出来た事も沢山あったと思います。
勉強もどれだけされたかわかりません。
医者としてでも医介輔としてでもなく
人として人を思いやる宮里さんの愛は究極ですね。
私には到底真似のできないことです。
 

沖縄ではRBCにて12/29(水)11時55分~放送。


そしてこのドラマの主題歌はjimamaの「海鳴り」
今回もjimamaらしい優しくも温かく強いメッセージの込められた新曲。




まだyoutubeにはupされていませんでしたが
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