ニライカナイへの憧れ

沖縄への思いを自分なりに綴った日記

『風庵』

2010-11-01 | 旅の思い出

長年温めていた宿題でした。

雑誌などで度々目にしていた沖縄そばのお店「風庵」さん。
美味しいおそばを食べたいという目的は勿論ですが
オーナーの金城さんにお目にかかりたいというのが最終的な目的でもありました。

私と同い年の金城さんですが
同性からも好かれるそのお人柄の秘密を探るべく、お店に足を運んでみたのでした。

場所はカーナビを駆使しての捜索。
途中から前を走る地元の方の車が
ナビが指示する方向と同じように進んでいたので付いて行ったら到着しました




金城さんのおじぃ様、おばぁ様が住んでいらっしゃった民家を改装されて作られたお店なのだとか。




とても素敵な佇まいです。

「売り切れ御麺」のお店である事は前もってわかっていたので
まだおそば食べられるかなぁ・・・と心配しながらお邪魔しましたが
綺麗な畳のお座敷が私達を出迎えて下さいました。

靴を脱いで上がると、憧れの金城さんが
「今お茶をお持ちしますね」と。

前日の暴飲暴食がまだひびいていたので不本意ながら弱気に
おそばは三枚肉の小を注文
あと、忘れてはならないパンプキンぜんざい(氷なし)をお願いしました。

この日のこの時間はお昼休憩に来られた地元のお客様が多かったようです。

お会計をするお客さん一人一人に
「午後もお仕事頑張って下さいね」と声を掛ける金城さん。
ん~。なんて温かい接客だろうか・・・。

おそばが出て来るまで時間が掛るとの情報があったのですが
注文して数分でおそばが来ました。

「暑くなるようでしたらエアコン下げますので声掛けて下さいね」と。
心遣いがとても嬉しいですね

去り際に「香りをお楽しみ下さいね
」とひとこと。

器に顔を近づけるまでもなく、お出汁の風味豊かな香りが・・・。

暫くこの香りに包まれて幸せな気分に浸りました。
伊良部島産のカツオを使われているそうですよ。

香りを楽しんだ後、一呼吸おいておそばを頂きました。
金城さんの丁寧な仕事ぶりが伺えるお味です。

いや~。
素晴らしいですよ。本当に。
お店の空気から何から何まで、全てにおいて細やかな仕事をされているな、と。




金城さんのお人柄が全てお店の雰囲気に反映されていますね

飲み干しました



何とも言えない満足感に浸っていると・・・
食後のお楽しみ!パンプキンぜんざい!

私がグルメレポーターでないのが本当に残念でなりません
プロならばこの美味しさを何て伝えるのでしょうか!?

かぼちゃの自然な甘さが感動の美味しさなんですよ!!
ん・・・。いや。
あずきも抹茶の白玉も含めてトータルで美味しいんですけど。
食べた人にしか分からない感動ですよね。

いやいや本当に・・・。
魅了されますよね。。。

お会計をしようと席を立つと
「お茶をお出しするの遅くなって申し訳ありませんね」と金城さん。
「いやいや全然そんな事ないです!本当に美味しかったです!」と私。
「ありがとうございます。午後も楽しんでお過ごし下さいね」と・・・。

お仕事の途中のお昼に寄られた方に対する声掛けは
「午後もお仕事頑張って下さいね」でしたが
私達のような観光客に対する声掛けは
「楽しんでお過ごし下さいね」で。
短い時間の共有でしたがきちんとそれぞれの言葉を掛けて下さったのが
「凄いな」と単純に感動してしまいました。

ホテルマンのようなバーテンダーのような
意識してなのか、素なのか。

金城さんが演出する全てに心奪われてしまいました。

いつか懐石も頂きに来たいと思います