ニライカナイへの憧れ

沖縄への思いを自分なりに綴った日記

『鯨一筋』

2010-02-13 | 旅の思い出
記憶が曖昧になる前に今回の旅のレポートを完成させなければ


阿嘉島まで私を運んでくれた「フェリーざまみ」にはザトウクジラの絵が。




「鯨一筋」
~げいひとすじ~と書かれていました




島の壁にも鯨の絵が。。。



期待が高まります

宿にショップの方が迎えに来て下さり、いよいよホエールウォッチングへ出発!

OAKLEYのサングラスが良く似合う船長のニーニーと挨拶もそこそこに
船はいそいそと動きだしました

ポイントへ行く前に座間味島で待つお客さんを迎えに。
外国人の若い男性二人と通訳の島のガイドさん、年配のご夫婦とご一緒です。


この時期に繁殖・出産・子育てをしに長い旅を経て慶良間諸島へやって来るザトウクジラ。
その姿を是非、この目で見てみたかったのです!



「ここから15分位の所にクジラがいるって連絡がありましたので!」と
慌ただしく船は進みます




えっもう見れちゃうの
そんな簡単に?と疑問に思いながらもワクワク度は最高潮

「さぁポイントに着きましたので上へあがって下さい!」とのこと。

揺れに耐えながらやっとのことで上へあがると360°海っ!!
どうやって探せばいいのだ!?

クジラが噴気する行動を「blow」と言うらしく、大体15分に1回呼吸をしに
海面に上がって「blow」をするのだそうです。

無線が入ってから15分。
「blow」のタイミングを息を殺して待ちます・・・。

「もうすぐですよ~!探して下さいね~。」とガイドさん。


「どこだ~どこだ~絶対に見付けるぞぉ!」

そんなことを思いながら約10分。。。
クジラ上がって来ず

船長ひとこと「ダメだねぇ~」

あらら・・・
どうやらこのポイントからクジラは離れてしまった様子。

「少し遠いですけど違うポイントへ向かいます」と。

期待していただけに少しガッカリしながらも、どこかに「blow」が上がるのではないかと
移動している間もクジラを捜索。

しかし、その姿は無く・・・。

大きい波に揺れながら船は沖へ向かいます。
携帯でGPSを見てみると、全く何処だかわからない所まで来ていました。

出発後、約1時間・・・。

みんな船酔いは大丈夫かしら?と心配をしていたその時!!!!!

「いたーーーーー!」
ガイドさんの声を合図にデッキへ出てみると
何キロ先かわからない程遠いのに沢山の「blow」が確認できます

何頭いるんだ!?!?

この瞬間が一番興奮しましたっ

本当にクジラに会えるんだ

段々クジラに船は近づいて行きます。
「すごいーーーー!!!!」




沢山いるっ!
こんなに見られるものなのか!?って位。

この時いたクジラは6頭。
メスをめぐってオスが激しく争っていました

※カメラの腕が悪いのでナイスショットは撮れず





こんなに近くで?しかもこんなに沢山のクジラを見られるとは思ってなかったので
暫くの間言葉を失ってしまいました。





大体平均で15分位は潜ったら上がって来ないそうなのですが
この群れは5分程度ですぐに上がって来ます

モグラ叩きみたいに、ピョコピョコと頭を上げます。
上がって来たクジラを追いかけっこ。





遠くで上がったと思えば、船のすぐ近くで上がり
「blow」が顔にかかった時は驚きました「しょっぱ!!」

白い胸ビレが水面近くでも確認でき、まるで飛行機が飛ぶかのように
「ピュー」っとゆっくり船の下をクジラが通過した時には
もう、何と言っていいのやら

「わーーーーっ!!」としか言葉が出ず
その姿をただ目で追いかけるだけ。



この群れに出会ってから2時間
ホエールウォッチングの全体の時間が本当は2時間なのに
船長自らクジラを追いかけており

でもわかります。
こんな貴重な体験は毎日船を出しているショップの方ですら
珍しいことのようなので。

「次で最後ね」と何度も言いつつ船長、中々帰ろうとしません

後ろ髪をひかれつつ、これで本当に最後・・・。




「バイバイまたね」とテールを振ってくれたような気がしました



12時15分に出発して阿嘉港へ戻ったのは16時前。
たっぷりホエールウォッチングを楽しませて頂きました

船長曰く、「こんなに見られるのは珍しいよ」とのこと

ラッキーでした

この時期に沖縄へ訪ねるなら絶対にホエールウォッチングすべし!



次回。
  『阿嘉島の夕日』へつづく。。。