(旧) 地球のどこか片隅で

今まで行った旅行先のエピソードを中心に、日々感じたことなどをつぶやいてます!!

西表 てぇげぇなのは人間だけ?

2006-05-20 | 日本
これは2006年5月2日の出来事です

日没後まだ明るさが残る中、西表の国道を必死に歩く男が一人。
待ち合わせ時間は夜8時。
それまでに、絶対に待ち合わせ場所に到着しなければいけません。

その相手は、とっても時間に厳しいのです。
果たして間に合うのでしょうか?

そもそも「トンネルの一つ手前の道を左に行けば近道」だなんて予知能力が無いとわからないことにすら気づいてなかった僕が馬鹿でした。
結局遠回りすることになって、更にピンチ。

ぜぇぜぇ、はぁはぁ。
おお間に合った。

その距離5Km、我ながら良く頑張った。



道脇でチカチカ光っているヤエヤマホタルが今晩の待ち合わせ相手。
このホタルのオスは、8時10分ごろまでしか光ってくれません。

ホタルを見ていると、途中でぶち抜いたグループが追いついてきました。
追い抜いたときは、急いでいたので、気づかなかったのですが、よく見ると、同じダイブサービスで潜っているMさんの姿が。

彼女は3夜連続でホタルを見に行っていて、その知識はガイドなみ
実は僕がホタルを見に行こうと思ったのも、彼女から話を聞いたからなのです。



「ヤエヤマホタルが光るのをやめたあとは、キイロスジホタルの時間」
「下のほうで光っているのは幼虫です」

「幼虫はいつ成虫になるんですか?」

「メスは一生幼虫のまま(変態しない)なんです。オスだけ成虫になって、メスのところに飛んでいって交尾をします」

ガイドがいると心強いです。

↑の写真に写っているのはメス。
尾のあたりが、チカチカしてます。

オスがメスにアタックするのは、8時前後の30分弱。
ご対面から告白タイムまで30分。
まるでねるとん紅鯨団のようです。



帰り道、ムカデが多いからと言って、Mさんが泊まっている宿の人が心配して途中まで迎えに来てくれました。

右から左から、あちこちから出てくるムカデ君。しかも巨大。
そのあと陸ガニやコウモリも現れて、短い時間でしたが、西表の陸も少しだけ堪能できたのでした。

沖縄の人は、「てぇげぇ」な人が多いです。
料理の味付けもてぇげぇ、時間もてぇげぇ。

それなのに、沖縄のホタルは時間厳守。
ムカデも30分後にはいなくなってしまったそうです。

もしかして「てぇげぇなのは人間だけ?」

そんなことも考えてしまった西表の夜だったのでした。