(旧) 地球のどこか片隅で

今まで行った旅行先のエピソードを中心に、日々感じたことなどをつぶやいてます!!

イスタンブール 優しき暴走タクシードライバー ベベット

2004-11-15 | 旅行(海外)

もう数年前になりますが、パックツアーでトルコを回ったときの話です。
イスタンブールについてすぐ、現地ガイドは僕達に言いました。
「トルコの人の運転は危ないといいますが安心です、 下手なドライバーはもうみんな死んでしまいました

笑えないブラックジョークですが、僕は幸運にも死滅したと言われている幻の暴走ドライバーに会うことが出来たのです。

彼の名はベベット
時間はもう夜の10時。僕は友達と2人、タクシーでガラタタワーに向かいました。
トルコ語しか通じないべベットに、通行人にも協力をしてもらって、どうにかこうにか行き先を告げ、いよいよ出発です。

すると彼は得意気に何か書かれた白い紙を僕達に見せびらかすのです。
なんだろうと思ったらこれがなんと違反切符。
罰金360万トルコリラ
ものすごい違反に見えるけど、360万トルコリラ=2000円。

一発免停2回で足して15万円払った僕の方が実は極悪かも知れません。

まぁこのくらい大した事無いと、気持ちを落ち着かせると、次にわかったのはベベットがとっても方向音痴だという事です。
ブオーンと走っていくと、通行人に道を聞き、間違っていると逆走。
そんなことを繰り返し、イスタンブールのナイトドライブを満喫したころ、ようやくガラタタワーに到着しました。

お礼を言うと、勢い良くバックで走り去っていくベベット。
これじゃぁ違反も取られるわけです。

そんなこんなで辿り着いたガラタタワーはなんともうCLOSEDでした(涙)


実はこの話には後日談があります。
リベンジを誓ったその4年後、僕はイランからの帰りにイスタンブールでストップオーバーし、駆け足一日観光をしました。
ドルマバフチェ宮殿を見終わったあと、僕はタクシーを拾いガラタタワーに向かったのです。
ところがこのタクシー、道が細いからと言って塔のそばまで行ってくれないわ、紙幣すり替え詐欺はするわと、もう最悪。

べベッドはいい奴だったんだと、改めて思いました。

優しき暴走ドライバー べベッド
彼は今もイスタンブールの街を走っているのでしょうか?
もし猛スピードでバックしてくるタクシーがいたら、それが彼かも知れません。

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