愛について

2016年12月12日 | 日記
還暦記念コンサートから始まった「歌う女将さん」の毎年恒例のホームコンサート、昨日で7回目となりました。
待望の初孫さんが生まれ、未曽有の地震に遭い、長年尽くしたお義母様が旅立たれた、忘れ得ぬ年の暮れのコンサートでした。例年通りたくさんのお友達やお身内が、この日を楽しみに集われました。Nさんの日頃の精進の成果を味わうひと時の、何と親密で温かいこと。終了後の会食にも毎回お招きいただいていますが、Nさんを支えるご家族やお友達と親しくお話しする時間も、とても和やかで温かい雰囲気です。
今回のテーマは「愛」。数限りなくある愛の歌の中から、Nさんの心にフィットする美しい歌が選ばれました。親しいご友人のTさんとの二重唱もあり、お客様が声を合わせてクリスマスソングを歌うコーナーもあり、お客様の表情もどんどんなごんできます。アンコールの「落葉松」では何人もの方がハンカチで目を拭いておられました。人生のさまざまな経験が歌に深みをもたらすのですね。
Nさんのコンサートを聴かせていただくたびに、人生について深い感慨を覚えるのですが、今朝たまたま、愛読しているブログに載っていた詩が、私の今の心境にジャストフィットしました。


わたしは大地 わたしは大空 わたしは月 わたしは太陽
わたしは花 わたしは鳥 そしてわたしはあなた

ふたつの道を目の前にして 自分自身が迷ったときは
道ばたの石をめくってごらん そこにわたしがいるから

自分で積んだ不幸の壁に 閉じこめられておびえる夜は
星を見あげて話してごらん そこにわたしがいるから

わたしとあなた へだててる線が消えてく
わたしたち 同じ愛から生まれた

わたしは涙 わたしは笑顔 わたしは孤独
わたしは怒りわたしは許しわたしは祈り
そしてわたしはあなた


人が怖くて自分がいやで 動けぬくらいすくんだときは
年老いた木にさわってごらん そこにわたしがいるから

やさしさゆえに人になじられ 愛するゆえに身を引いた夜は
ひとり鏡をながめてごらん そこにわたしがいるから

わたしとあなた それぞれのエゴを超えてく
わたしたち 同じ愛から生まれた

わたしは試練 わたしは学び わたしは光
わたしは命 わたしは愛 わたしは神
そしてわたしはあなた


親を亡くして友をなくして 愛する人を失ったとき
吹きくる風を感じてごらん そこにわたしがいるから

病の床で定めを呪い 死の足音におびえる夜は
自分の胸にさわってごらん そこにわたしがいるから

わたしとあなた 抱き合えばひとつに溶ける
わたしたち 同じ愛から生まれた

わたしは大地 わたしは大空 わたしは月
わたしは太陽 わたしは花 わたしは鳥
そしてわたしはあなた

わたしは涙 わたしは笑顔 わたしは孤独
わたしは怒りわたしは許しわたしは祈り
そしてわたしはあなた

わたしは試練 わたしは学び わたしは光
わたしは命 わたしは愛 わたしは神
そしてわたしはあなた


一にして全、ミクロとマクロの融即。「わたしたち 同じ愛から生まれた」のリフレインが心に深く響きます。愛から生まれ、愛に生き、愛に還る。すべての存在の始源は一つ。今回のコンサートの精神を掬い取ったような詩ではありませんか。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿