「歌う人のためのオイリュトミー・クラスvol.2」のご案内

2019年04月19日 | 日記
今年1月に開催して好評だった「歌う人のためのオイリュトミー・クラス」の2回目が決まりました。
5月11日(土)午後3時からと午後5時からです。
講師の宇佐美先生は国際的なオイリュトミストで、今ちょうどドイツで公演中です。
1月の講座を受講して以来、とても声が出しやすくなりました。私だけでなく、受講した生徒さん方皆さんの声がびっくりするぐらい変わりました。
今回もとても楽しみです。
ベートーヴェンの歌曲「Ich liebe dich」が教材ですが、この曲が歌えなくても全く構いません。
オイリュトミーは「言葉と音楽を体の動きで表現する運動芸術」ですが、心身の治癒的な効果も高いです。
ぜひ多くの方に体験して頂きたいのですが、スペースに限りがあるので、ご興味のある方はお早目にお問合せ下さい。
詳細はチラシをご覧くださいませ。

新年度

2019年04月11日 | 日記
令和元年となる今年度の新学期が始まりました。今年はドイツ語の他に、以前非常勤をしていた大学で哲学概論を1コマ、看護学校で倫理学を前期のみ1コマ担当することになり、その準備で春休みはおおわらわでした。一応の予定は立てていても、内容や予定進度が適切かどうかは一度授業をやってみないとわかりません。今日で全部の初回授業が終わり、これから微調整です。
驚いたのは、哲学概論の授業を87名もの学生さんが受講してくれたこと。哲学系の授業の履修者がこんなにいるとは思いませんでした。出席カードに寄せられたコメントを整理してみると、「難しかった」と書いている人が24名、「興味が湧いた」が18名。「わかりやすかった」が3名、「わかりにくかった」が1名。「ゆっくり話してくれたので聞きやすかった」が2名、「スピードが速くてついていけなかった」が1名(笑)。その他いろいろなコメントがありましたが、大人数の授業は、こんなふうに正反対の感想が同時に寄せられることがままあり、落としどころを見極めていかないといけません。
ともあれ、久し振りの哲学、倫理の授業を大いに楽しみながら、10月5日のリサイタルの準備も進めていかなくてはと思っています。
友人Iさんが5月3日の午後5時から、ギャラリーキムラで「ドイツ歌曲の夕べ~ジプシーの歌~」と銘打ったリサイタルを開催されます。伴奏はM先生、チケットは2,000円(学生1,000円)です。Iさんの歌、ここしばらくの間に長足の進歩です。地道に筋トレや歌の練習を積み重ねている成果ですね。もともとメゾソプラノの魅力的な太い声ですから、男性は悩殺されますよ(笑)。チケットご希望の方はどうぞご一報ください。


バッハの思い出

2019年04月03日 | 日記
先日、熊本県文化協会からのオファーで寄稿した「バッハの思い出」と題するエッセイが、機関紙「熊本文化」に掲載されました。小欄に再録したいと思います。

初めてクラシックのコンサートに行ったのは中学一年の時でした。アンコールに演奏された、世にも美しく静謐な調べに心を奪われたことを鮮明に覚えています。バッハの「G線上のアリア」でした。
音大生だった一九八五年、バッハ生誕三〇〇年を記念して「マタイ受難曲」の連続講義が行われました。それは目の覚めるような発見と感動の連続で、バッハに対する畏敬の念は決定的になりました。
それから十数年後、ドイツ留学中のクリスマスに、バッハが眠るライプツィヒの聖トーマス教会を訪ねて礼拝に臨みました。かつて卒業試験で歌った「クリスマス・オラトリオ」が聖歌隊席から流れてきた時の感慨は、言葉には尽くせません。バッハ没後二五〇年のことでした。
時は流れ、昨年の冬、あの名講義でバッハの宇宙的なスケールを開示して下さった師が、事故で急逝されました。人の世の儚さ、巡り合わせの不思議、音楽の力、今ここに在る感謝。様々な思いが去来します。

ティッペルコンサート

2019年04月01日 | 日記
昨日、南阿蘇のドイツ雑貨と自家製バウムクーヘンのお店、カフェ・ティッペルでの3回目のコンサートが無事終わりました。
昨年春にコンサートをした時の初夏のような日和と比べると、昨日はお天気は良かったけれど風が冷たくて、まさに早春コンサートという感じでしたが、17名のお客様とご一緒に気持ちの良い時間を過ごせました。
ここには楽器がないので、まずキーボードを設置してサウンドチェックをするところから準備スタートなのですが、ブルートゥースに繋いで弾くと音がほんの少し遅れて出てきます。歌の伴奏というものは、歌い手のテンポよりほんの少し早めに弾いてもらわないと遅れていってしまうのですが、このキーボードでタイミングを合わせるのはなかなかの難事です。気骨の折れるお仕事だったと思いますが、さすがM先生、見事に合わせて下さいました。
定刻2時に、まずM先生の弾き語りでコンサートが始まりました。その後、Iさんと私で「さくらさくら」と「荒城の月」の二重唱、私のイタリア歌曲、Iさんのドイツ歌曲、私とIさんが交替でブラームスの民謡を2曲ずつ、そしてドイツ民謡のデュエット、M先生の「さくらさくら」の演奏、私のソロで「この道」、Iさんのソロで「リリー・マルレーン」、最後に二重唱で「すみれの花咲く頃」(宝塚でおなじみの曲)と映画「会議は踊る」から「ただ一度だけ」を歌ってプログラムは終わり、最後にお客様と「早春賦」を歌って終了しました。約1時間のミニ・コンサートでしたが、皆さんとても喜んで下さって、私たちも満ち足りた気分でした。
最後の「だた一度だけ」の演奏中、M先生の楽譜がうまくめくれずに伴奏が途切れ、Iさんが慌ててキーボードに駆け寄って楽譜を整えている間、私の歌だけが響いている(笑)という数秒間が何ともスリリングでしたが、「音楽は、止まってはいけない」という鉄則に従い、ともかく何とか3人合流して、最後は何事もなかったように涼しい顔をして終わりました(爆)。
帰途はグリーンロードの桜並木を通って、ほぼ満開の桜を堪能しました。山の空気の何と清浄なこと。こういう時間、本当に大切ですね。