不思議な話ですが、高音発声時に目玉を動かすと、下あごの緊張が緩和されて声が出やすくなります。以前W先生から伺って、時々自分でもやってみていたのですが、先日、県南での出張レッスンでこの方法が驚くほど奏功しました。この日最初に来られたMさんのレッスン中に、思いついて「ちょっと視線を動かしてみて下さい」と言うと、何とMさん、3点ト音(ハイcの上のg音)まで軽々と出たのです。とてもきれいな響きで。ご本人がびっくりして声を出すのを止めちゃったのですが、そのままいけばもっと高い方まで行けそうな感じでした。喉には何も感じなかったそうです。Mさんは普段は少々視野が狭いそうで、目を動かして下さいと言っても最初は顔ごと動いていましたが、コツがわかると驚くほど伸びやかな声になりました。
あまりに劇的だったので次のTさんでも試してみましたが、声帯が太いので重くなりがちなTさんの声が、目玉を動かすとスーッと伸びの良い軽い響きになります。ご本人もラクに声が出る感覚だそうです。この日レッスンに来られた全員の方が、この方法で高音域が軽くなりました。
なぜ目を動かすと下あごの緊張が取れるのかわからないので、今のところポストホック的に「目を動かすと下あごの緊張が取れる」としか言えないのですが、声って本当に不思議なものですね。ともかく、普段から下あごに力を入れて喋る(しかも、そのことを自覚していない)日本人にとって「下あごの緊張を取る」のは至難の業。下あごを軽く左右に動かしてみたり、brbrbrとリップロールをしてみたり、顎関節の周りをマッサージしたり、普段からあの手この手で頑張っている私たちにとって、有効なメソッドが1つ増えるのは大変ありがたいことです。皆様もどうぞお試し下さい。
あまりに劇的だったので次のTさんでも試してみましたが、声帯が太いので重くなりがちなTさんの声が、目玉を動かすとスーッと伸びの良い軽い響きになります。ご本人もラクに声が出る感覚だそうです。この日レッスンに来られた全員の方が、この方法で高音域が軽くなりました。
なぜ目を動かすと下あごの緊張が取れるのかわからないので、今のところポストホック的に「目を動かすと下あごの緊張が取れる」としか言えないのですが、声って本当に不思議なものですね。ともかく、普段から下あごに力を入れて喋る(しかも、そのことを自覚していない)日本人にとって「下あごの緊張を取る」のは至難の業。下あごを軽く左右に動かしてみたり、brbrbrとリップロールをしてみたり、顎関節の周りをマッサージしたり、普段からあの手この手で頑張っている私たちにとって、有効なメソッドが1つ増えるのは大変ありがたいことです。皆様もどうぞお試し下さい。