所沢市は44歳以下の人口がすごく減った。
それは子育てにやさしくないからよその市に逃げてしまったのだ。
まことしやかに言う人がいるが、そうではない。作為的な解釈である。
44歳以下がすごく減ったのは、
団塊ジュニアがごそっと44歳以下から抜けて48歳くらいになったから、
44歳以下の人口が減ったのである。
団塊ジュニア以降の人口は減っていくのみなのである。
それなのに、所沢市は転入超過の市であるから、逃げるなんてことはなく、
入ってきてくれているのだ。
マジックに騙されてはいけないのだ。
44歳以下がすごくへった。 それは日本全体でいえることだ。
12年前の 平成23年1月と令和5年1月を比較すると
総人口が 1億2801万9000人(h23)⇒ 1億2475万2000人(R5)へ
マイナス326万7000人(-3%) これが自然減である。
(亡くなる人が生まれる人より多い)
そして、生まれる人が少なくなっているので ( =少子化 ) 、
44歳以下で区切ると
6384万9000人(H23) ⇒ 5409万2000人(R5) となり、
マイナス975万7000人(-8%) と大幅なマイナスになってしまうのだ。
なぜか?
それは最も数の多い団塊ジュニアの世代が44歳以下をぬけてしまったからだ。
団塊ジュニアは 今は48歳前後だと思う。
そんなわけで、どこも44歳以下の人口は団塊ジュニアがごそっと抜けて、大量に少なくなっているのだ。
さて、所沢は少子化だから人口が減っているかといえば、むしろ少し増えている。
34万2657人(平成23年) ⇒ 34万4070人(令和5年)
ということは人口が逃げているわけではない。
転入増で全国20位(人口割合で言えば10位)である。
以下が所沢市の人口ピラミッドです。
44歳以下が減っている
それは団塊ジュニアが44歳以下から抜けたのと、少子化だからだ。
これが正解である。
都市の構造で ベッドタウンは団塊世代と団塊ジュニアが多い。だから、減り方も多い。
所沢市はそれにあたる。
なお、減り方を緩和させるには、田んぼや畑をつぶして町を新たに作る こと。
そうすれば きっと44歳以下が引っ越してきて 減り方は緩和される。
この12年間では、所沢市の区画整理は完成していない。
所沢市は、今、区画整理(町づくり)の最中であり、
4か所の区画整理が完成すれば5000世帯が増える。
つまり、夫婦で2人×5000=1万人 まちづくりが完成すれば きっと44歳以下が増えるだろう。
44歳に区切ってその人口を問う時、団塊ジュニアの存在と少子化の存在、そして、区画整理(街づくり)の要素を見落として語ることはできないのだ。
人口の増減を気にするよりも、品位ある成熟した街になってきたか、これを意識していくべきと思っている。