ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

文明は暴走列車なのか

2024-04-02 09:52:23 | 日記
きのうの朝日新聞に次のような記事がのっていた。


電気『昼がお得』各社PR 余る太陽光、再エネの有効活用に

家庭で電気を使う時間を夜から昼にずらした方が得になる『昼シフト』の取り組みが大手電力会社で相次いでいる。太陽光発電の昼間の余剰電力を無駄なく使うためだ。『電気は夜が安い』をアピールしてきた姿勢を転換させつつある。
(朝日新聞4月1日)


電力が余っている。その余剰電力を消費者にどんどん使ってもらおうと、「昼がお得」の「昼シフト」を導入する電力会社が相次いでいるのだという。

誤解を避けるために補足しておくと、余っているのは「太陽光」によって生み出される「再エネ(再生可能エネルギー)」だけでなく、その他の(原発や火発が生み出す)電力も含めた、電力一般である。(朝日新聞の記事は、「太陽光」によって生み出される「再エネ」だけが問題だとミスリードする書きぶりになっているが、そうではない。)

それではなぜ余剰電力は使い切らねばならないのか。「電気は、発電量と使用量をそろえないと大停電になる」という厄介な特性を持つからである。


この記事を読んで、私は以下のように自問自答した。

消費者に余剰電力をどんどん使ってもらおうというのなら、電力料金を下げればよいではないか。

「いやいや、そうはいかない。電力の供給過剰が生じるのは『昼間だけ』なのだ。この昼間の余剰電力はもっぱら太陽光発電によって生み出される。太陽光発電を稼働停止にするわけにはいかないとなれば、昼間の余剰電力を使い切るように仕向ける料金システムが必要になる。昼間の電力も夜間の電力も一律値下げするというわけにはいかないのだ」

なるほどねえ。でも、それなら、原発や火発を「昼間だけ」稼働停止するやり方もあるのではないか。

「いや、それはできないと思うよ。素人にはわからないことだが、たぶん原発や火発は、『昼間だけ』限定的に稼働停止するなんて、そんなことは技術的にできない仕組みになっているのだろう。」

う〜む、原発や火発は、できるなら稼働停止にしたほうがよい。私は常々そう思ってきた。
原発はいったん事故があれば大量の放射性物質を周囲にまき散らすリスクをかかえているし、火発は火発で、地球温暖化(あるいは地球沸騰化?)を促進するCO2をまき散らし、気球上のあちこちで頻発する異常気象の原因になっている。
そういうヤバい仕掛けである原発や火発は、いったん動き始めたら止められない暴走列車のようなものだ、ということなのか。
この暴走列車をうまくコントロールすることができないければ、人類は滅亡の淵にむかって進んでいくしかない。この暴走列車をコントロールすることはできないのだろうか。

「う〜む、できないのではないかなあ。発電施設に限らず、文明というものは、いったん走り出したら後戻りはできない、そういうものではないのかな」

ということは、我々人類は滅亡の崖っぷちに向かってまっしぐら、お先真っ暗ということか。やれやれ。

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