7月30日(金曜日)
1週間前の23日に関西テレビの朝の番組 ”よーいドン!” を見ていた。この番組で一番楽しみにしているのは、冒頭の”となりの人間国宝さん”だ。リポーター:月亭八光(はちみつ)君が化野(あだしの)を探訪した。そこで”となりの人間国宝さん”に認定したのは、あだしの ”まゆ村” 本店の73歳の店主だった。
40歳から始めた、蚕のまゆを使った<手作りのまゆ人形>。
置物やアクセサリー、飾りうちわ、風鈴などその数は約2000体もある。そのことを愛妻に話すと、「風鈴が欲しいなぁ」と言う。聞いたからには、買わない分けにはいかない。
姪っ子を京都のマンションまで送れば、化野(あだしの)は嵐山の近くなので、行くにはいいチャンスだ。
地図を持たないでも、行けばなんとかなると行ったが、着いたのは清滝だった。そこで案内板の地図を見れば、嵐山・高雄パークウエーのそばのようだ。引き返し嵐山・高雄パークウエーの料金所のそばまで行った。左に道があったので、適当に走った。観光客相手の店が現れたので、キョロキョロした。あった!まゆ村の提灯だ。
店の駐車場は無いようなので、民間の駐車場に預けた。500円也。まゆ村は、とことこと石段を上って行く。
店は女性の好きそうな店だった。お店の方の優しいこと。「”となりの人間国宝さん”を見てきましたよ」と話せば喜んで、お茶とお菓子のサービスだ。
店内はどこを見ても、手作りのまゆ人形一色だった。早速に1400円の風鈴を買った。
風鈴に付いている短冊は、店主が書いているそうだ。
店内に並ぶ「うさぎ」や「ねこ」などのまゆ人形は、手作りのため大きさや形、表情などがそれぞれ微妙に異なる。
この店では、まゆ人形の手作り体験もできる。ハイヒールモモコも体験したそうだ。お店のオバサマは話好きで、何でも話してくれて楽しい。「奥さんはどうされたのですか?」「爺さんの介護で一緒には来れないのです」「奥さんを大事にしてくださいよ」
嵐山にも”まゆ村”があるので聞いてみた。兄弟店で、あだしの本店が兄、嵐山店が弟とのこと。商品はお互いに作っていて、同じ繭でも作り手が違えば商品も微妙に異なるそうだ。
ここ化野(あだしの)本店は、嵐山店の1/10くらいのお客で、嵐山がいかに女性に人気があるか良くわかった。あだしのはへんぴな所だが、珍しくフランス人の夫婦も見えていた。
お土産を入れる紙袋は2種類あり、どちらにしましょうかと聞く。「こっち」
イラストも文字もすべて店主で、嵐山から化野(あだしの)までのお寺の名前が書いてあった。帰宅し、風鈴を渡した。手に持ち、「チリン♪チリン♪」と鳴らす。日本の夏だ!