地蔵院でシダレザクラを撮影したとき、畑の菜の花がアクセントになり写真が引き立った。菜の花と言えば、京田辺市普賢寺に菜の花畑がある。菜の花は今が見ごろのはずだ。行ってみよう!
運転しながら思わず口ずさむ歌は、 「 おぼろ 月夜」 だ。菜の花の条件反射だろうか。歌の情景としては夕方であるが、ただいまの時間は正午で、月なんぞ出ていない。
普賢寺に着くと、菜の花畑の鮮やかな黄色が目にしみる。
まるで黄色いじゅうたんを敷き詰めているようだ。
土手で弁当を食べている人あり、菜の花畑で写真を撮っている人ありで、皆さんが楽しんでいた。この菜の花畑は、地元有志と観光協会との共同事業として、平成12(2000)年から作られている。4月3日(土曜日)は観光協会主催の 「花見ウォーク」 が開催され、たくさんの方が訪れることだろう。すぐ近くに観音寺があり、青空に桜に菜の花と、春の色の競演が楽しめる。
天気の良い日は家でじっとしていないで、外へ出ましょう。
【参 考】
昭和17年(1942年)12月『初等科音楽 四』
おぼろ 月夜
高野辰之
一、
菜の花畠に、入日(いりひ)薄(うす)れ、
見わたす山の端(は)かすみ深し。
春風(はるかぜ)そよ吹く、空を見れば、
夕月(ゆうづき)かかりて、にほひあはし。
二、
里わの火影(ほかげ)も、森の色も、
田中の小路(こみち)をたどる人も、
蛙(かわず)のなくねも、鐘の音も、
さながらかすめるおぼろ 月夜。