畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

サヨナラダケガ人生カ

2018-02-28 17:13:37 | 暮らし

 娘夫婦の同居が決まり、今は毎日家の中を大整理中。

家族が5人の時代に建てた家で、広さ的には余裕はある。

 だが、その余裕を良い事に、不要な品物が山のように集まっていた。

特に、本類も多くて、整理しては縛り、縛ってはまた整理を繰り返す。

 そして、つい手を止めて読んでしまい、整理の能率が落ちるのもやはり本です。

13年前の発行でしたが、この作者と言うか戯訳者の「松下緑」さんの解釈が面白い。

 

 帯には「俵万智」さんの解説。

「言葉のウルトラCに、心が弾む一冊でした」がぴったりでしょうか。

 

 好きな「勧酒」と言う漢詩の戯訳ですが、これが本篇。

接写の利かないカメラで、見難くてごめんなさい。

 

 昔から漢文などでは、こんな直訳調が多かったような。

これからの戯訳は「たわむれ遊ぶ」とか「ふざける」とかとは意味合いが少し違う。

 原詩の内容をパロディ化したものは、諧謔と風刺で楽しくて少し苦いとも言う。

次は有名な井伏鱒二の「厄除け詩集」の中にある有名な訳詩です。

 

 井伏鱒二を師とした太宰治は、「まさに、サヨナラダケ」がテーマであり、小説「グッド・バイ」が残った。

と、言う風に松下緑氏は「一期一会とは言っても一期一別とは言わないサヨナラダケが人生ではない」と考えられた。

 そこで、「サヨナラダケガ人生ダ」と言う断定に疑問を投げかけていた。「サヨナラダケガ人生カ」と。

浅学のスベルべが論ずるには舌足らずですが、何だか共感も覚えるのです。

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春の足音が

2018-02-28 04:52:41 | 自然

 雪国の季節の変化は激しい。

先日までの吹雪や大雪が嘘だっような青空が広がった。

 

  左の氷山のような雪塊は、隣のオトーさんが押し出した屋根からの落下雪。

農天市場は雪に覆われ、道路も飛ばした雪で高くなり、我が家からは大型トラックの屋根の一部だけが見える。

 

  左の急斜面は広範囲に底雪崩が起き、土、地肌が見え始めました。

土が一部でも雪の下から現れると、後は一気呵成に雪解けが進み始めます。

 

  線路です。

右奥、上り線の新潟方は線路の間の砂利が顔を覗かせ始めました。

 

  でも、積雪の絶対量はまだ多い。

駅名標の周りには雪は投げていませんよ。うーん、2メートルをはるかに超えていますね。

 

 何日も降り続いた大量の雪が張り付き、心配だった斜面。

左の尾根から、幅広く一気に底雪崩で積もった雪が崩れ落ちました。

 正面の最も高いところから、一筋崩れ落ち、一緒に落ちた土の色も。

あの、まだ落ちずに沢山雪が残っているあたりは山菜、独活やゼンマイの畑ですよ。

楽しみですね。雪消え、そして春の到来が。待ちに待った春が見えてきました。

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