畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載249「ヤーコン」(その2終わり)

2021-06-30 16:16:49 | 野菜

    ヤーコン(その2終わり)

 しかし、梨にしては甘さが足らず、独特の香り、クセも気になると言えば気になる。宣伝文通りに、フライ、天婦羅などにもして食べてみたのだ゛が、「体に良い」と言う言葉がつかなかったら、しいて常食にするような味でもない(好みもあろうから一概には言えないが)。

 大量にできたヤーコンは始末に困り、当時勤めていた六日町の職場にも肥料の空き袋に詰めて持ち込んだ。しかし、いつまでたっても持ち帰る物好きは居なかった。

 ちなみに、その後は花卉農家などの研究熱心な方は自家増殖も試みたようだ。ヤーコンはその大きな芋を種芋にするのではなく、根元、芋の付き始めている辺りに見える、赤い小さな芽が翌年の栽培の元となるようだ。芋を取っても株をそのままで保温して冬越しをしたら翌年にはその小さな芽が育ち始めるようだ。

      (終わり)

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連載249「ヤーコン」(その1)

2021-06-29 05:11:06 | 野菜

 

 これは乾燥状態のヤーコンです。

 

    ヤーコン(その1)

 先年十七回忌を終えた父が元気だったころの話だから、ずいぶん昔の話になる。親子ともども好奇心の強い性格で、父はカタログで「ヤーコン」なるものを見つけた。

 「生で食べたら梨のよう」なんて宣伝文にも釣られたのだろう。初めて挑戦するにしては結構多い種芋を取り寄せたように記憶している。

 作ってみると分かるのだが、中々ユニークな形をした葉が茂る。全体の立ち姿はダリヤに似ている。いや、その出来上がった地下茎の大きなヤーコンもダリヤの芋に似ていなくもない。

 なるほど、薄切りにして食べてみた初収穫のヤーコンは、歯触りは梨に似ていなくもない。

        (続く)

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草刈りマシン

2021-06-28 04:55:15 | 暮らし

 国道から大きな音が聞こえた。

草刈りが始まったかなと見ると、思った通りの光景。

 冬期間歩道除雪に使う小型除雪車が草刈りの機械に変身です。

ロータリー部分を草を刈る装置に付け替えての仕事なのです。

 

 しかし、伸びすぎた草に悪戦苦闘。

中々スムーズには刈り取れず、仕事の成果は見えない。

 

 鉄道沿線でも草刈りに使いましたが、ハンマーナイフと言う方式。

草を回転する刃で叩き切るようにして刈るのですが、中々きれいにはならない。

 刈り取るのではなくて、叩きつけてむしり取るって感じかな。

それでも、午後半日を掛けて三往復ほどした様子で最後は綺麗になっていました。

 今は一級河川の堤防も草刈りは無線操縦の草刈りマシンでする。

危険もないし、効率的で除草薬を散布するよりも良い方法と思います。

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ミズナを採って帰ろう

2021-06-27 04:56:51 | 山菜

 暑く、そして雨のない日が続いています。

午後からは2時を過ぎて山の畑の草取り。早めに切り上げて帰り道で山菜を採る。

 

 三年前になるでしょうか。線状降水帯による大雨に襲われ荒れた沢です。

それでも山菜の地方名「青ミズナ」こと「ヤマトキホコリ」は残っていました。

 

 10分ほどの道草で、ほらこの通り。

食べ頃の柔らかさと太さの「青ミズナ」がたくさん採れましたよ。

 

 先日は皮クジラ入りの「クジラ汁」を楽しみました。

今回はスベルベママが好きな、いえスベルベも好きなツナ缶入りの煮菜風に仕立ててもらいます。

 

 柔らかくて、癖のない山菜「青ミズナ」にはこれを。

浜名湖産のウナギを、年齢を考えて一人半身ずつ頂きます。

 

 そして、暑かった一日の締めくくりにはこのビール。

ただのビールではありません。出来立てを工場から直送の貴重品。

 プレゼントとして頂いたビールを有難く頂きました。

自費出版「魚沼の日々」の出版祝との事で嬉しい嬉しいプレゼント。

 「読み易いにもかかわらず、読み応えがある」とのお言葉を頂きました。

ただ、面白かったというだけの批評よりも、スベルベの心に響くお言葉でした。

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何時の間にか畑が草原に

2021-06-26 04:57:34 | 

 山の畑からの帰り道、夕暮れまでには時間があり少し寄り道。

広域農道から分かれた支線ともいうべき細い道は、路肩の舗装も破損。

 

 高台から見下ろして驚く。

数年前までは耕作が行われていたはずなのだが、今は草生す台地。

 

 草が枯れたり、雪が消えた際は畑の姿も見えるのでしょう。

草に覆われた今の姿では畑とは想像もつかないような荒れ果てた姿。

 

 細い農道の脇はワラビ畑と化していました。

ワラビ採りにさえ誰も訪れることは無くなってしまった様子。

 

 誰かが柿か何かの果樹を植えた形跡も。

でも、この草の茂り方では木を植えてもなかなか育たないでしょう。

 この地域一帯は「月頭(げっとう)」と言うロマンチックな地名です。

50年ほど前に栗の栽培のために拓かれたが、元の原野に帰りました。

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