畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

寄稿「母の思い出と只見線と」(その1)

2020-12-31 14:26:06 | 暮らし

     母の思い出と只見線と(その1)

 誰でも子供には母の実家は懐かしいものだと思う。母の里帰りでの気持ちの高揚が今も私の心の片隅に残っているのであろうか。

 広神村の母の実家へは、上越線で小出駅まで行き、そこで只見線に乗り換え、C11形式の機関車に引かれた客車で越後広瀬駅へと向かった。もう少し時代をさかのぼると、小学生だった三人の姉は子供たちだけで歩いて行ったりもしたらしい。

 当時、駅員無配置駅などは無くて、どんな小さな駅にも駅長をはじめとする国鉄職員が居た。そして、地域に溶け込み「今日はどこへ行くんだい」なんて気さくに話しかけられたものだった。

 さて、その顔見知りの駅員から切符を買い求めて客車に乗り込み、二駅目が乗換駅の小出駅。天井が高くて長い喉に包帯をしたキリン、長い鼻に包帯をした象などの絵が描かれた耳鼻科医院のポスターなどが高い所に貼ってあったことも思い出。

 古い、狭い跨線橋を渡ると只見線のホーム。何両かの客車の先頭にはC11機関車が、煙突から白い煙を出しながら連結されている。ホームのベルが鳴り終わり、発車合図の汽笛が鳴り、ゆっくりと走り出しホームを離れる。

走り出してすぐの、カーブした魚野川鉄橋を渡ることなど、胸をワクワクさせるに十分なものでもあった。

          (続く)

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来るか大寒波

2020-12-30 06:45:54 | 自然

 昨日夕方の天気予報です。

何日も前から予報されているけれど、数年に一度規模の寒波が来るという。

 

 今日30日の夕方から始まり、31日大晦日は寒波に包まれる。

大晦日、元旦と雪が降り続くなんて最悪ですが、コロナ禍と最悪コラボ。

 

 今日30日の夕方から24時間の降雪量予想。

我が家は中越山沿いに当たるから、90㎝ということかな。

 

 一度、高床式建物の一階窓まで迫った落下屋根雪。

根気よく地下水で溶かし、この後コンクリート舗装面が見えるほどに。

 

 実は、今冬の大雪はスベルベ以外が警告していた範囲内。

もっと、積もるかもしれないと思う。この後も1月6日ころからまた寒波。

 この大雪に備え、裏の舗装を1メートルほど広げていました。

大雪対策の投資でした。窓から見た地下水の噴射で扇形に広がります。

地下水が昔より減ったことが心配です。地下水が続くことが肝心ですね。

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大寒波に備える

2020-12-29 05:00:59 | 暮らし

 昨日は上越線の小出~越後湯沢駅間で計画運休。

年末年始に予報されている、大寒波の襲来に備えるという意味でしょうか。

 昔、上越線の大型ロータリー除雪を一身に受けていた身としては切ない。

でも、環境そして機械が変わって除雪能力が落ちたのですね。時代です。

 

 駅舎からの落雪が待合室の窓を埋め始めた。

天候が良いタイミングで片付けたいものですが。

 

 ホームや線路の地下水散水消雪設備も働きがもう一つの感がある。

自分で調節出来たら最適にするのだけれど、権限外で歯がゆいことです。

 

 さて、備えなければならないのは自宅も同じこと。

片屋根の広い屋根から滑り落ちる雪の量は、信じられないほど多い。

 たちまち、家の裏を埋め尽くしてしまうために、地下水で消雪。

晴れ間を見つけては、溶けきれない雪をスコップで崩して溶かす。

 

 これは少し降った後ですが、たちまち溜まってしまいます。

高床式のコンクリート壁が茶色なのは地下水の水質のためです。

 さて、今のところの予報では30日から31日までで6~80㎝。

例によって話半分としてもかなりの量の雪になることは間違いなさそう。

自宅の除雪も、ホームの除雪も骨を折りそう。年末年始は仕事です。

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チープシックで豪華で

2020-12-27 07:37:32 | 食べ物

 コンニャクのお話の次は、手作りコンニャク。

自家製ではなくて、姉の手作り品。酢味噌和えでいただきます。

 

 相変わらずの、鮭のアラと大根の煮物。

そして、北海道からの緊急物資、秋刀魚のピリ辛を焼く。

 

 と、チープシックな食事のはずが・・・。

とっておきのお酒「越乃寒梅」。お酒を邪魔しない食べ物が良いですね。

 

 新潟のお酒を代表するような端麗なお酒。

食べ物と同じで、酒の好みもあるとは思う。でも、やはり「越乃寒梅」旨い。

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連載236「こんにゃく①」

2020-12-26 04:31:17 | 野菜

 周りは恥ずかしいほどの雑草だが、こんにゃくはそれなりに成長。

 

 鬼の角か、土瓶の注ぎ口のような「生子」が見えます。

 

 折り取った「生子」。翌年の種芋になります。

 

     こんにゃく①「生子(きご)」

 不思議な野菜というか、不思議な食べ物でもあるように思う「こんにゃく」。初めて畑で見た人はたいてい驚きの目で見つめる。大きく広がった一枚の葉と、毒蛇のような模様の入った茎は初めて見る人を驚かせずにはいない畑の存在でもある。

 昔の畑、両親が主となって野菜を作っていたころには無かった「こんにゃく」だったが10年ほど前、私が畑を引き継いで数年たったころ初めて作ることになった。

 その年の晩秋に大きな「こんにゃく芋」を友人からいただいたが、忙しくて納戸にしまったままになっていた。半年ぶりに見た大きな「コンニャク芋」は半分腐った状態にまでなっていたのだった。ここまでの状態になったら食べるわけにはいかない判断し、大きな芽も見えることから腐った部分を切り取って残った部分を畑に植えた。

 驚くような生命力を見せて「こんにゃく芋」は枯れることもなく成長し、秋には一段と成長した姿を見せてくれた。しかも、芋の脇には「生子(木子・きご)」と言う、鬼の角のようにも見える子芋をいくつも付けていたのだ。

 切り口がふさがったまま、大きく成長した「こんにゃく芋」は妻の手によって一丁前な「こんにゃく」になった。

        (続く)

   今年の「越南タイムス」は最終号。次は1月1日の新春特別号。特集編に本篇 の続きではなく、別の原稿が掲載れるかもしれません。

  

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