五十の手習い足払い

五十歳を過ぎて始めたブログももう何年目?
山梨に住む新しモノ好きのオヤジが自分の趣味や日々の暮らしをつづります。

ヒノ・サムライ

2012年01月31日 | ミニカー
ミニカーネタは一週間に一回程度、と思っていましたが、これはタイムリーな話題なので、陳列棚の話題に引き継いでで恐縮ですがあえてアップします。

昨日、楽天のある通販ショップからメールが来ました。


 このたびご注文いただきました予約商品につきまして、メーカーより
 発売延期に関する連絡がございましたので、ご案内申し上げます。

 ■メーカー名/商品名(型番/JAN):
 EBBRO/1/43 HINO SAMURAI 1967 JapanGP レジン【44460】
 (EBBRO 44460 HINO SAMURAI 1967/4526175444600)
 当初の発売予定日(時期):2012年1月下旬
 変更後の発売予定日(時期):発売日未定

 大変長らくお待たせすることとなり、誠に申し訳ございません。
 発売日に関する情報がございましたら、再度メールにて
 ご連絡をさせていただきます。


このミニカーは昨年の10月発表時に予約注文したものですが、当初の「2011年12月~2012年01月頃 発売予定」が「1月下旬」に変更になり、今回さらに「再延期・期日未定」となりました。
ちなみにメーカーサイトにはまだこの件に関する記述がありません。

「HINO SAMURAI」といえば1967年の日本グランプリにエントリーされながら車体検査で失格になってしまって予選も走ることが出来なかった“悲劇”のマシンです。
シェルビーアメリカン・チームのデザイナーだったピート・ブロックがデザインしたボディに日野コンテッサの1293ccのエンジンを載せたプロトタイプカーです。
チーム監督は何と三船敏郎さん。さすが「チーム・サムライ」です。
何と言ってもデザインが素晴らしいです。
詳しくはしりませんが当時としては画期的な機構なども取り入れたデザインだったそうです。

「HINO SAMURAI」はオイル切れを防ぐために改造したオイルパンのために、わずか2センチ最低地上高が足りないという理由で不合格になりました。富士の30度バンクを走ってオイル切れを起こしてしまったのかもしれません。
チームは不合格箇所を改修するために徹夜で作業を試みたようですが、大会役員からは「出場させる」「出場させない」という通告が何度もあった挙句に、アメリカから参加したチームに「No」を宣告したのです。
もう少し融通を利かせてあげても良かったのではないかな、と今でも思います(そういった例はけっこうありましたから)。

ただし、レースに出て危ないということでしたら主催者側の判断を支持するしかありませんね。
大会前に練習走行してみればわかったことだったような気もします。

何はともあれ「HINO SAMURAI」、発売が決まるのを首を長くして待っていますぞ、エブロさん。


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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
日野サムライの車検失格について:サムライ・スピリットは何処に? (江澤 智)
2012-01-31 17:26:07
「The Hino Samurai」とお書きいただき感謝します。「車検失格」については、上記のURLに独自の評価が載っております。ご参考ください。ここにあるように、私個人は、試走もしてないレーサーを持ち込んだこと自体が無謀で危険でもあり、それを見事に裁いたJAFが歴史的に見ても正しいと考えます。それを後からも日本メディアと通じて温情を求めたエントリーは反省すべきであると強く感じております。また書いてはありあせんが、国際的に見ても当時は何のニュースにもなっていない全く日本ローカルの騒ぎごとであったことも事実です。(以上)
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Unknown (kit)
2012-01-31 19:14:34
私も予約していましたが、ショップからの連絡は来ていません。
楽しみにしていましたのでとても残念です。
私が最初に買ったカーグラの表紙がこの車であったと思います。
多分実家に残っているはずですからまた探してみます。
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HINO SAMURAI (のせ)
2012-01-31 20:05:54
>江澤 智さん
ご連絡ありがとうございました。大変興味深く拝見しました。確かに熟成度の低いマシンだったようですね。それに30度バンクを含む当時の富士スピードウェイはとてつもなく厳しいコースだったとか。プロジェクト自体が無謀なものだったのでしょうか。

>kitさん
やはりそうでしたか。お互い早く手に入れたいものですね。カーグラ誌は300SLさんが購読していて、私はAUTOSPORT誌を読んでいました。貴重な資料ですね。
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サムライの切り取られた歴史 (江澤 智)
2012-02-01 09:18:22
30度バンクでオイルトラブルを起こしたオイルパンは、サムライ用にデザインしたものでしたが何のテストもしてない熟成以前のものだった訳です。そのレーシングエンジンをトラブル後、一般市販のトヨタブリスカトラックのエンジンの腰下(所謂、ヘッドを除くブロックとオイルパン)を載せて車検に挑んだのです。それが2センチあまりもオーバーしたのです。このブリスカトラックのオイルパンはオイルの偏りの対策などをしてなくストックのままでしたから、もし30度バンクを通貨すれば一度でエンジンはお釈迦になった筈です。と、いうことはまともに戦うなどの意欲はなかった、あったのは話題性をアピールするだけで、単なる1/1のスケールモデルであり、もしそれであったらまったくもって寂しいものと思う訳です。おそらく富士のパドックではサムライ(&チーム)は「蚊帳の外」状態だったと、でもそれが現実だったとノンフィクションの分析です。ぜひ、1/43を楽しんで下さい。
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なるほど (のせ)
2012-02-01 17:20:39
モーター誌だけを読んでいるとなかなかそういった情報は知りえませんからとても興味深いです。ありがとうございます。首尾よくミニカーが入手できたときには、江澤さんのお話を思い出しながら眺めたいと思います。
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