2022年(令和4年)11月12日(土)
犬がフローリングで転ぶとコトンと音がするようになったのは大分前からのことだ。大丈夫と声を掛けるものの立っているだけで大変なのだと思った。あまり痛くはないようだが、もし骨でも折ったらとずっと気になった。
犬は和室で寝ていた。私が近付くと少し首を上げて細い声で天井に向けて吼えた。どうした、どうした、しっこかね、うんこかね、水がいるんかね、何か食べたい、どうしたんかね。
犬は提案のすべてを否定して庭に出たいと訴えているように思えた。よいしょと犬の胸を持って立ち上がらせる。肋骨が指先に当たる。とても軽くなっている。犬は2,3歩行かないうちにこけた。起こしてしばらく保ったまま歩かせる。転びそうになる。まるで歩き始めたばかりの子犬のようだ。
外に出る前に犬は水滴を落としていった。タオルで拭えるほどだった。犬はポーチから庭に降りる時に転んだ。私がリードで犬の体を支えているのでひどくはなかった。
犬は用を足した。この庭に出た時の写真を掲載している。
室内に入れる。玄関で寝ている。コールテンのようなものを犬に掛ける。あまり寒くはないようだが。
朝、近くの動物病院に行き何かサジェスチョンはないかアドバイスを求めた。検査を受けていないので出来ないとの決まり文句である。長い経験から対処療法のようなものはないですかと言おうと思ったが、結果は同じだろうから言わなかった。私同様、自然に任せるしかないという態度だった。
食べ物をくれると分かった時の犬の喜びに満ち輝く目を忘れることが出来ない。