玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

破滅的なカブノミクス

2019-12-29 10:00:34 | 政治

安倍官邸のオッサンたちは、いったい何をやりたいのか、ホトホト分らない。唯々奪還した政権の利得を骨の髄までしゃぶり尽している卑しい獣の集まりとしか見えない。

憲法改正をするなら、九条だけで良いのか!岸の爺さんは、独立国家として実体の無さを嘆いたのではないか!

九条に自衛隊を明記する。集団的自衛権をやり易くするためなのか。それなら軍事的にアメリカへの従属性がより強くなる。岸の爺さんは、それをむしろ潔しとしなかったのではないか。

できの悪い孫は、ただ自分の地位にしがみ付き、同じような輩を集め、お祭りのように株価だけを上げて景気づけて、実体経済の課題に全然取り組もうとしない。

少子化、高齢化の流れの中で、経済が落ちるのが当たり前、それを如何にして解決を目指すのかが、政治の本来の役目であろう。現実は株価しか上がらないカブノミクスだ。

もしリーマンショックのような世界的な恐慌が起きた時に、虎の子の年金会計を株につぎ込んでしまった脳天気なこの国は、いったいどんな破滅・破綻が待っているのだろうか、想像するのも恐ろしい。

その時に、安倍という人間はどんな対応をしてくれるのだろうか。「桜を見る会」に地元の後援会を連れてきて、タダ酒を飲ませる位の小才では対応できないだろう。

そろそろ散り時かも・・・

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マスコミの矜持

2019-12-24 10:00:20 | あれこれ

「お答えを差し控える」これはどういう意味なのか?もとより意味などない。「これはやばいから言わない」と開き直って、あたりを睨んで権力の椅子にふんずりかえっているだけだ。

黙って、それを見ている新聞記者や報道記者がいること自体、この国は自由な言論のない国となってしまった

かつて、現首相の大叔父の佐藤栄作首相は、記者会見で、新聞記者は嘘ばかり書く、テレビは良いと言った。その時、記者たちは「それなら出て行きます」と憤然と席を立った。

記者がいなくなった閑散とした会見室で、気が抜けたように喋る、眉の太い歌舞伎役者に似た宰相の暗い顔がテレビに大きく映っていた。

その時に先陣を切って席を立った記者が、先日亡くなった毎日新聞の岸井成格氏だそうだ。あの時代のマスコミの記者たちには一様に矜持があった。

そういえば、最近「毎日新聞」だけが「桜を見る会」を諦めずに追っている。ところが、この国の戦後政治では、大きなエポックを作るのは、必ず「朝日新聞」か「文芸春秋」である。リクルート事件、ロッキード事件、然り。

既成メディアの存在が問われている中で、急いで飛び出した「毎日新聞」は、また、かつての西山事件(『外務省機密漏洩事件』)のような奇禍を受けなければよいのだが、・・・。

いつ陽は指すのか?

議員の品格 (マイナビ新書)

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忘却と沈黙

2019-12-17 10:00:06 | 雑感

二度あることは三度あると、また、我々は彼らに試されているのである。

森友を、加計を、記憶の彼方にしまい込んだように、「桜を見る会」が同じように、我々の記憶が薄れて、また内閣支持率が回復するのを、彼らは、まるでお百姓さんが作物の生育を毎日眺めるように、じっと上の方から見ているのである。

お百姓さんは収穫した作物を我々に供給してくれるが、彼らは、この作物をどうするのだろうか?決して刈り取るわけではない。

時間がたてば、何事もなかったように、すました顔で、これ幸いと権力の座に舞い戻って、常に腹をすかしている家畜のように、また我々の税金をむさぼるのである。

そして、またやることは、OBLIVION〈忘却〉という名の種をまき続けるのであろう。その種の別名は〈沈黙のメディア〉という名でもある。

湘南の大地から

 

 

 

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隠蔽と国家

2019-12-09 21:00:16 | 時事

先日、CATVで放送していた「石つぶて」(佐藤浩市・江口洋介ら出演・wowow連続ドラマ)を見た。そのドラマの中では、50億円の外交機密費が20億ほど官邸に戻されていて、官邸機密費20億円の裏金になっているというストーリーなのだ。

ネットで調べたら、2001年3月に発覚した事件だった。翌2002年に「外務省機密費流用事件」として確定した。

外務省要人外国訪問支援室長が46回の首相外遊を担当。9億8800万円にのぼる官房機密費を受領し、このうち約7億円が詐取したとのことである。

外交の安倍さんはあまりに外国出張が多くないだろうか。その時連れて行く記者との関係はきれいなのだろうか。ふと気にかかった。

やがて、2010年2月鳩山民主党政権になって、当時の岡田外相が外務機密費の官邸への「上納」を認めたという。10年経って、やっと上納による裏金を認めた。やはり政権交代は必要なのだ。

あまりにも、この国は隠蔽が多すぎる。一つには自民党政権が長すぎるからだろう。事実を認めるのに約10年かかっている。まだ10年なんて短い方である。もっと深い謎がこの國の随所にあるに相違ない。

まさかと思うが、この官邸機密費成るものが、今のマスコミ幹部の接待や、首相外遊の記者接待に使われていないのだろうか。

しかし悲しいことに、この国の政党は、良くも悪くも、自民党と共産党の2党しかない。悪いが、旧民主党も、現在の立憲・国民民主党や他の野党も、自民党の亜流でしかない。

この国は55年体制以来、全く保守が好きだ。今回の「桜を見る会」騒ぎも、森友・加計も、その全容が明らかになるには、また10年以上掛かるようでは、この國はおしまいだろう。

表側と内側

(原作)

石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの

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特典と特権

2019-12-03 10:28:11 | 憲法

昨日の憲法75 条だが、ちなみに自民党の憲法草案ではこうなっている。

第 七 十 五 条【 国 務 大 臣 の 不 訴 追 特 権】国 務 大 臣 は 、 そ の 在 任 中 、 内 閣 総 理 大 臣 の 同 意 が な けれ ば 、 公 訴 を 提 起 さ れ な い 。 た だ し 、 国 務 大 臣 で な く な っ た 後 に 公 訴 を 提 起 す る こ と を 妨 げ な い 。

現憲法の六法全書では、【国務大臣の特典】(有斐閣版)や【国務大臣の訴追】(三省堂版)である。本来の条文に関係のない、単なる見出しや標題のつけ方でも作成者の考え方がなんとなく分かろうというものだ。

彼ら自民党の議員の性根は、憲法で許された特典ではなく、きっと自らの議員たる特権という考え方が好きなんだ。

要するに、特権階級になりたいと言っていることだね。だから「桜を見る会」も彼らにとっては一つの特権なのである。

もっとも、こういう特権意識は、近年は国会議員ばかりでなく、社会のあらゆるところで階層化が生まれ、無用に権力を振り回す連中が増えてきた。実に困ったものです。

 横浜地方裁判所 よくテレビや映画に使われます。

 

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