支配階級とは誰のことなのか、見えづらくなっている社会～このお気楽な国に今さら支配階級なんてあるのかしら？むしろ死語なのかも、…。
最近の相撲騒動で突然ＴＶに現れた某女性評議員の浮世離れした思い込みの言動に驚かされた。或る種の支配階級の像が見えた。さもありなん、この御方は貴族院や皇族系の末裔だった。
たった70年程前の戦前日本には華族制度があった。皇族・華族を頂点に財閥、政治家、軍人等の支配階級国家であった。森友・加計問題の国会中継の、首相と閣僚、官僚達の形式答弁と強引な態度に支配階級への憧憬と復活への野望が見える。
足の角質を食べる魚たちーシュリムアップ・カンボジアー
抑も役人とは忖度する職業であり、的確な忖度ができない役人は責任ある地位に就けない。これが役人社会の原則である。
だから、忖度させたのは誰か？ということが問題なのである。忖度させる方法は簡単だ。徹底した人事権を役人ども見せつければ、東大出の尊大で優秀な高級官僚も簡単に自由に操れる。
確かに総理は直接言っていないのだろうが、官邸の中枢が「総理の御意向」と言いまわることで、関係省庁は総理の思うままに動くようになる。それが忖度国家の行政の仕組みである。
誰もがこの国家のありふれた構図だと判っていても、安倍官邸は徹底して白を切る。振り返れば、無知を反知性と言いかえ、悪ガキのように卑怯だから長期政権となったとも言える。
立憲民主党の逢坂誠二議員の国会質問で、報道番組での首相発言で「詐欺罪…籠池さん、…こういう人に…騙された」という件があった。当然秋葉原の「こういう人たち…云々」の関連で突っ込むかと思ったら、そこで止まってしまった。
安倍首相も「しまった！」という顔をしていたが、彼の質問は追い詰めたところで寸止めで質問を切る。しかも何度も。
これって、彼が首相や政府官僚に恩を売ったとしか解釈できない。彼はこの代償はどこで返してもらうのだろうか。こんな貸し借りをやっていては、日本の国会は良くならないだろう。
この程度の野党質問なら、多くの質問時間はいらないのではないか。
氷川丸の羅針盤
マスコミの思いのままに動かないと、バッシングを受けることになる。これをマスコミの暴力という。
しかし現場に居て暴行を止めなかった横綱が観衆に万歳をさせる。まったく奇妙なことが起きている。悲しいがこの国はなんか変だ。
カッパドキア ーブログ『animal traveler』より掲載ー
どこか目眩ましを食わされている、そんな感じだ。森友問題は国有財産の値引きを会計検査院でやっと言及しているが、これは安倍政権の時間のばしだった。籠池夫婦は詐欺罪という方向で収監されたまま、これは口封じか。
根拠となる文書が庁内ルールで廃棄されたというが、他の国有財産売買の交渉記録も全て一年間廃棄なのか。そして文書がすべて廃棄されているのか？そのことに触れた報道も、国会質問もない。
こういった目隠し状態が続くのは、安倍政権になってからの事だろうか？それとも以前の政権もそうだったのか？どちらにせよ、騙しの政治である。
