玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

ビブリア古書堂の事件手帖

2022-01-26 20:00:14 | 映画

久しぶりに映画を見た。ネットでだが。やっと映画を見る気分ができたのかも。さほど面白くなかった。大概に年をとると、映画や小説とかが面白くなくなるのかもしれない。大事な人の死以外は、ほとんどが経験した感情の枠内だからかも。

黒木華は美人ではないのに、美人に成れるのだから、それは芸かもしれない。夏帆は自然にセクシーだった。東出昌大は実在感の無い俳優だね。

全体に時間がつながっていない感じのストーリーは若い人好みの漫画と云ったら失礼ですが、そう思ってしまうのが老いた目の見方です。2018年の作品とか。

映画の舞台は一部鎌倉を使っていたので、それが理由で最後まで見てしまいました。監督三島由紀子。

三上延の原作を推察するに、作り物過ぎるストーリーでも、ひと時のホッとする時間を与えてくれそうな気がする。それ以上のことを感じるには、年寄りの私は生き過ぎて、無駄な経験を持ち過ぎたようです。

この映画に出て来る太宰と漱石のことですが、…。

ただ、私も定年退職したら何か一冊小説を読もうと決めていました。それが、漱石の「それから」でした。理由は、漱石の三部作で一番記憶になかったからです。しかし、この映画で扱われているような甘いラブストーリーは全く感じなかった。古い時代の、西洋的な自我は理解されていない時の教養が重たい恋愛にならない恋愛としか受け取れなかった。その漱石の「それから」が今の現代に通じるものがあったとは驚きである。もう一度読む気はないが、ちょっと驚きました。

コメント
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