風のなかで・・・山里・海辺・清流

四国山地南側の山里・海辺・清流等を歩き・写真を撮り、ローカルの生活を報告します。

新緑のカオリ

2016年05月03日 09時44分14秒 | 日記
新緑の季節は老朽化進行の著しい私にとっては、心身再生のカンフル剤です。副作用は全く無く、特に五臓六腑は元気のみの再生です。
四季の恵みとは、少し我慢をすれば、新しい「時」が流れることです。
これは日本人のイイ点・ワルイ点の源流でもあるような気がします。

5月2日、写真家Mさんと、午前4時半に合流し、何時ものルート、いの~長沢~よさこい峠~瓶ヶ森車道~寒風山~を周りました。主な目的は、新緑とアケボノつつじです。


   <長沢ダム湖の家>




長沢ダム湖の最奥部、この廃屋の前では、無意識のうちに車を止め、玄関への石段に歩み寄りました。
この家の入り口では、昔と同じ、家族が創り上げた「春」が迎えてくれました。
家の中から、「元気かヨ~」、主の声が聞こえて来そうな気がするのです。
森と湖に囲まれた環境、プラスチックの日常とは正反対で、やわらかくて温かい空気が、昭和の空気が、流れていました、夢幻の世界です。今は存在しない「空気」が・・・。



よさこい峠。この老木は、長い冬の風雪で満身創痍ですが力の限り、長沢の谷を見守っています。
私も、この先輩の「生き様」に近づこう、存在する限り!!

長沢小学校の全児童数は12人、うち1年生は3人です。(昨年の1年生は1人でした)
山間部は消滅の危機に瀕しています。しかし、教育の分野では、大規模小学校では、極めて困難ですが、少人数校では、一人一人に対応した、手づくり教育ができます。

(教員に対する、上からの監視・監督を止め、自主・自由・創造の教育活動が許されると)

画一的、効率第一の非人間的スケジュール教育より、遥かに優れた教育が可能です。
明日の「夢」を育てることが出来ます!!


   <瓶ヶ森車道で>


この岩を私は、勝手にフクロウ親父と呼んでいます。頭の1ポンの毛は誰かに似ています!!
PCで遊んでいる老親父に!!




雪や風の強い尾根筋に咲く、「アケボノ」が大のお気に入りです。
この様な厳しい環境の下で、何事も無かったかの様に、春風のなか、少し恥ずかしそうに、ピンク色で微笑んでいます。
温室育ちでは味わうことの出来ない、「自然の力」のカオリが全身に沁みて来ます。

       (全ての画像は、5月2日撮影したものです)
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