風のなかで・・・山里・海辺・清流

四国山地南側の山里・海辺・清流等を歩き・写真を撮り、ローカルの生活を報告します。

新緑の山里

2013年05月24日 21時25分16秒 | 日記
私は、4月から5月の新緑の季節が大好きです。
寒い時期は、動きが鈍り、心身が澱んで重たくなっています。野山の芽吹きが始まると、愛用の50CCカブで、天気の良い日は、約2時間程度、鏡川上流域の「山里」を走ります。毎年同じことの繰り返しですが、いつも、新緑の「カオリ」や流れる「風」に触れると新鮮な感触が全身に染み、身体に溜まっていた「重たい」モノが知らないうちに消え、清流の様に「サラサラ」とした身体になり、元気が出ます。

(写真は「平家の滝」と高台の休憩所に咲いていた「アケビの花」)



数日前、TVニュースを見ていると、有名な方が、茶畑で「大型の収穫用農機」を運転している画像が流れていました。
「こども」が、交通安全指導のイベント等で、警察官の制服を着せてもらい、白バイにまたがり、喜んでいる無邪気な表情の写真を時々見かけますが、それとソックリでした。



わが国の最高指導者は、農業分野で、生産・加工・流通を一貫して行う、「六次産業化」を進めて、農業・農村全体の所得を10年間で倍増すると発表しています。

これを達成するには、経営規模の大型化・大型農業機械化・大量生産・大量輸送により実現可能です。この方法は、大陸型の企業的商業的農業です。この方法は、わが国の国土に適しているのでしょうか?
写真のような、山の斜面に拓いた「茶畑」はどの地方でも、よく見かけます。地域の農民の「手と汗」で維持されています。

日本農業・平均経営面積:2.27(ha) ・ アメリカ:169.6 ・ ドイツ:55.8


写真は田植えを終えた水田とその周辺の耕作放棄地です。
わが国のローカルでは、珍しくも無い風景です。
わが国土の約75%は山地です。
地理的条件・定着農業歴史・山地周辺では水を張るため、水田の細分化(棚田)等が存在し、単純な経営面積の大規模化政策では、全土に大量の耕作放棄地を生むことになると思います。

私達は、バランスのとれた、安定した社会を目指し、今一度、立ち止まり、より良い「ミチ」を創りましょう。
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熱く燃える・ルアンパバーンの正月

2013年05月10日 21時02分34秒 | 旅行
世界遺産・ルアンパバーンはラオス正月で燃えていました。
4月16日・午後3時ルアンパバーンのバスターミナルに到着。ここから「乗り合いトクトク」でシーサワンウォン通りの入り口まで移動、(通りは一般車は通行止め)この間に数回水を浴び、全身ズブ濡れです。(乗り合いタクシー・トクトクは屋根は有りますが、両サイドは背もたれ用の横棒のみです。走る車に道路の両側から強力な「水かけ」です。)GHで服を着替え、世界遺産の大通りに出てみると、祭りの「水かけ」は最高潮・燃えていた。!!
正月2日・これまでの、「悲しみや・苦しみ」を全て洗い流し、新しい年への「旅立ち」です。











4月17日・正月3日目  新年の仏事

昨日の水かけ祭りで、人も通りも空気も、全て「清らか」です。今日は晴れ着でワットマイに御参りです。みんなが「幸せ」や「健康」を祈っている様に想いました。







ルアンパバーンの正月・・・この地では、古い・伝統の「教え」は着実に若い次の世代に引き継がれている様に想います。人間の一生は長いようで、短いものです。





また、新しい「波」も容赦なく、押し寄せています。温かく・優しい・やわらかい「ひと」の世が、より良く発展することを念じています。



今回の旅は、18日ルアンパバーン国際空港からバンコクに飛び、19日の深夜便に乗り、20日(土)早朝・成田着で終えました。
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外部と通じる「道」は無く・電気も数時間・・・

2013年05月06日 00時48分28秒 | 旅行
ムアンゴイ・・・外部に通じる「道」は無く、「電気」も1日に数時間・・・
ガイドブックやネットの記事を読み、実は、私の人生で経験したことの無い「空気」を色々と想像していました。
私の「旅」は、名所旧跡より、その背後に流れた「その時代」「その場所」での人々の「喜び」や「苦労」の生活に「こころ」が動きます。
今回の旅は「ラオス正月」・「ムアンゴイ」を歩くことにポイントを置いていました。

私の想っていた「世界」は完全な誤りであり、川船による往来も立派な「道」でした。
4月14日、ノーンキャウ・11時発の川船で川岸の村々を眺めている内に約1時間でムアンゴイに到着です。
船着き場と到着の人々。大晦日であり、何となく華やいだ空気でした。ゴムゾウリはオシャレで最適です。





昼食を川に面した屋台で摂っていましたが、小さな路地を挟んだ隣の屋台では、土地の若者・男女合わせて7~8人がビールを飲みながら「カラオケ」を楽しんでいました。最初は、大音響がうるさくてイヤーな気分でしたが、ジックリと耳を傾け・見ていると、実に楽しくマイクを持ち、しかも全員かなり歌いこんだ様子でした(若者は何所も同じ)。大晦日でしたので、相当飲んでいるようでしたが、男性と女性は少し間をあけて座っていました。

この村のメインストリートは一本の「赤土」の通りです。大人にも子供もにも必用な店は揃っていました。
食品や生活用品が並んでいる雑貨店は、「スーパー」が登場する前のローガンメガネの小学生時代と同じ。









ムアンゴイ・この小さな集落は今でも、他の村に通じる道路は無いようですが、大型の自動車を2~3台見かけました。また、オートバイを乗り回している若者もいました。この流れは、止まることは無いと思います。 





この地域の人々は、朝は川で顔を洗い、また洗濯をし、そして1日の最後は、川で汗を流し、夕食を囲むのです。
子供たちは、川で遊び、友情を育み、大人に成長です。イジメなんかは存在しませんネ!





メインストリートの方から、華やいだ声が聞こえてきたので行ってみると、大晦日・僧侶を台座に乗せ、練り歩き、全住民と想われる程の老若男女が詰めかけ、心から祝い、また、楽しく一年の締めくくりをしているようでした。









元日(15日)メインストリーでの托鉢・みんな正装。



船着き場の階段を上り、メインストリートとの交差点・ムアンゴイ銀座4丁目。ここの角にある、GH兼喫茶店でモーニング。



16日ムアンゴイ・9時発の川船でノーンキャウ10時着(写真はその時の船)・11時発ミニバスでルアンパバーンに直行。
ムアンゴイは河川交通が発達し、電気も通じており、孤立した集落ではありません。その生活風景は、ラオスの他の地域と同じです。穏やかで温かく素朴です。若者は新しい「都会風」のライフスタイルを身に着けつつある様に想いました。しかし、この村は、多くの面で、今でも、「自然条件を生かした生活」が営まれております。それは私達が忘れかけている、日常生活の原点のような気がします。それ故、居心地が良く、何度でも、訪問したくなる、川沿いの小さな集落です。


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ルアンパバーンからノーンキャウ(4月13日)

2013年05月02日 20時18分16秒 | 旅行
ルアンパバーンからノーンキャウへは、ミニバスで約4時間です。13日正午ごろ出発、通過する村々では、大晦日や正月の祭りの準備をしている様に想われる人々の動きが、見受けられました。このような雰囲気は、私の少年時代と同じです。「正月」や神社の「秋祭り」が一番の楽しみであり、また季節や時の流れを覚えたのでした。ここは観光的には、何にもありませんが、人々の暮らしの「カオリ」あります。これがイイのです。
バスターミナルからナムウー川に架かる橋を渡ると、多くのGHがあるとのことでしたので少し歩いてみることにした。しかし、重い荷物を背負っての約30分は、ローガンメガネの私にはオーバーワークでした。幸いにも、橋を渡ったすぐ近くで、真新しいGHを見つけました。少し遅めの昼食をとり、シャワーを浴び、1時間くらいの「ウタ寝」その後、川でも見てみようとベランダに出てみると、夕日が山々や川を赤く染めていました。やわらかい川風のなかで、今日1日の心地よい「旅」が終わろうとしています。



中央の階段を下りたところが、ムアンガイ行き「川船」の乗り場です。

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