さて、月曜日からの予想となるが、やはりドル安継続を想定している。理由は、ドル円の過去の動きである。
現在はこのドル円の日足チャートのように、125円のダブルトップ右側からの落下状態と想定しているが、この逆の、ダブルトップの左側の上昇の様子を見ていただきたい。2015年5月13日に119円だったドル円は、その後急上昇し、6月5日には125.8円をつけている。119円から121円までが 7日間、121円から125円までが14日間でだいたい3週間での短期上昇だった。
今回は、8月11日の125円から昨日の121円台までが10日間であり、上昇と同じ期間とすればあと10日ほど、つまり実質的には来週のうちに119円に下げてもおかしくない。5月から今までの日足チャートを見れば、左右対称形になっていて、ここからのドル円下げが急峻である可能性を示唆している。
なお、今回の相場の駆動力は、まだ円高ではなく、ここしばらくと同様のドル安を想定しているので、ドル円下げの主力はドル安になると思う。したがって、ユーロドルの上昇は続き、ユーロ円は横ばいかやや上昇だろう。なお、さすがに、オセアニア・ポンドは、対ドルでは上昇だろうが、対円では少しは落ちてくると思っている。
月曜日は、週末のダウの動きを反映して、日経も大きく崩れるはずで、まだまだ株価の世界的な連鎖下落は続くのではないか。なお、ドル円が119円まで落ちれば、その後はしばらく118円から120円あたりでのレンジ相場になると考えていいだろう(これも左右対称として)。だから、もし、月曜から急激に下げ始めてもあわてる必要はない。その後は相当長く膠着する(たとえば12月くらいまで)と想定している。
ということで、来週は相当に重要な週になる。ぜひドル円のチャートをゆっくりと御覧いただきたい。
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ある程度長く為替をやっている人は同じではないでしょうか?
あるがままを受け入れればいいのでしょうが、なかなか難しいです。
それとも110円までは今年下がらず、下がっても118円までで120円までのボックス相場が12月まで続くと言うことですか?
昨日も書いたように、今は強烈な「ドル高」でもあるのです。アジア通貨ドルインデクスというのがあって、ドル換算のアジア諸通貨のインデクスです(下げればドル高)。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/cbuilder?T=jp09_&ticker1=ADXY%3AIND
これを見るとわかるように、強烈なドル高が発生しています。(主たる原因は元の切り下げです)。アジア以外でも、ランド、リラ、ルピー、ルーブル、レアルなどいずれもドル高です。これらが資源安とセットです。
普通にFXの対象である先進国通貨がドルより強いというだけで、その他を見れば、ドル高というのが実状なのです。
Unknownさん
確かにわかりにかったですね。済みません。意図は、次のとおりです。
119円まで下がってから当面は118から120のボックスとなるだろう(しばらく考える余裕はある)。
ただ、その後、本当に下降サイクルに入っているなら、年内にそれ以下(例えば110円近く)に一時的な下降を示す時があるかもしれないので気をつける必要がある。
です。
人民元の代理とされる豪ドルは弱いでしょうし、日本円はドル円が下がる過程で買われると思うからです。やまはさんがドル円にこだわる理由は何ですか?
直近で一つ気がかりなのは、中国が何らかの経済対策を出してくる可能性です。先日の上海暴落の時は、なりふり構わぬ株価防衛をやりましたが、結局はまた下げ始めたわけで、これを上回る策はあるのか、何をだしてくるのか分からない怖さがありますね。もちろん、成すすべなく上海が調整し、豪ドルが調整するシナリオもあると見ています。
私が、今、ドル円にこだわるのは、ドル安、円高のどちらでも下がる可能性が高いからです。クロス円はこういう局面ではどちらにころぶかわからないので現状は見送ります。ドル円の次にやるなら、やはりユーロドルですね。これはドル安ならストレートですから。
中国が何か出してくる可能性は十分にありますね。その場合は戻すことがあるので気をつけます。
中国、年金基金の株式投資認める 市場安定狙う、総資産の3割まで
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM23H2K_T20C15A8FF8000/
情報ありがとうございます。年金資金投入ですね。ちょっとは効くのではないでしょうか。
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/data/myr.html
>過去のリスクオフの時の焼き直しで表現していてはだめで・・・・
について
そもそもなんですが、リスクオフ(オン)は2007年以降に登場した後講釈な「新語」です。
2007年以降、為替相場に顕著な変化がありました。
ドル円で言えば→
日経上昇は、日本買いの(相対的)米国売りで、円高ドル安
これがセオリーでしたが
今や、日経上昇は真逆の円安ドル高です。
この説明に使われたのが件のリスクオフ(オン)でした。
早い話が、米金融政策の天底潮目で、常識は非常識となり、非常識が新常識として闊歩しだすという事です。
それと、米株市場にクラッシュ、クライシスなどの文字が踊ると、過去ドル円相場には、ある特有の現象が見られました。その際に用いられたのが、リパトリです。
5営業日で9円超の踏み上げ(円安ドル高)が発生していますので、参考までに。
ここのコメントには時々とても詳しい方が出没されるので頼もしいです。ありがとうございます。
そう、「リスクオフ/オン」は本当に新語ですね。サブプライムの頃には一般的ではなかったです。
あと、2007年で日経と円高との関係が変わったということも知識では聞いたことがありますが、自分は実感としては知りませんでした。
あと、時として、米国危機時にリパトリがあるというのも忘れていました。ありがとうございます。気をつけなくてはいけませんね。
他の方も書いていらっしゃいましたが、中国から株価対策出たようです。しかし、先日と違って普通かつ即効性の無い内容の様で、中国政府も様子見なのでしょうか。何をやるか分からないので、警戒は怠れませんが。
ドル安かドル高かという件ですが、「ドル高」「円高」だけで説明することもできますね。現状は下のとおり。
1 ドル > 新興国通貨 (ドル高)
2 円 > ドル・新興国通貨 (円高)
3 ユーロ > ドル (ユーロ超高)
3が強いためドルインデクスが下がっていてドル安に見えるわけですが、それがなければ1と2で普通のドル高・円高のリスクオフ。
3をノイズとみれば、特に問題はないわけです。ドル高の資源安。
同じ事を言っているのですが、わかりやすいかもしれません。
どうやらランド円がお祭りがあったようなのでご報告させていただきます。
いかに自分の頭がカチカチに固まってしまっているかが分かりました。
今後も含めトレーダー的に危ういところを救っていただいたような心境です。
ランド円、誰か大口がロスカットしたみたいですね。予想の範囲ですが、トルコリラ円など、今後さらに注意が必要ですね。レポートありがとうございます。
ロム専さん
いえいえ。自分もわかりやすく説明しようといろいろ考えていると、頭がまとまってきます。現状の説明はこのコメントスレッドにいろいろ書いたとおりです。アジアの弱小通貨(リンギット等)のチャートを見ると、大きな変動だとわかります。
それでも日経は10%の下落ですから、ここで騒ぐほどでもなく夏の終わりの予期せぬバーセールと思ってお目当ての株を狙うつもりです。
ユーロ売って担がれてますが少しづつ売り上がります…1.15は良いところだと思うのですがねぇ~…
しっかり下げて来ましたが、エントリーに書いたように、当面のドル円の目標は119円としています。125円からほとんど達成してきました。したがって、ドル円も株も当面の底は今週中につけると思いますし、そんなに深くはならないでしょう(当面は)。株の一時的な買いなら、あと少し下げを想定しつつ、たぶんOKと思われます(私はドル円買いはしませんが。^^)
ひと月で400兆円飛んだ所に注ぎ込んでも(^_^;)
そうですね。上海では、あまり効果がなかったようですね。
実際に投入できるのはまだ先でしょうし。
クククさん
世界経済はつながっているので、先進国も、新興国の為替危機・株価危機に影響を受けざるをえないですね。
今日は、中々の値動きでしたね。
まあ夏季休暇中の取引閑散を狙った投機筋の荒稼ぎとは思いますが。
株がひどいので、もうあと1周地球を回りそうです。そのあたりが一応のメドかとおもいます。
わらのいぬさん
ドル円が下げトレンドになりましたので、来年はドル円110円以下になる時期があると思います。となると、オセアニアもまた60円以下になると思われます。
Unknownさん
今日のNYが焦点ですね。表面上の動きは荒いですが、理屈通りの動きなのでかなり下げると思います。
長谷川さん
見込み通りに、豪ドルが対円で大きく下げてよかったですね。ついに対ドルでも下げてきて、オセアニアの異常相場は終わりました。
円高ドル高か円安ドル安以外メリットないやろ
相当難しいと思うけど
ドルストレートで枚数調整したほうが楽じゃないんかな
クロス円やってる人
よっかたら教えてください
私も、ふだんはクロス円はほとんど触らない人なので、お気持ちはよくわかります。昔の円安・ドル安のキャリートレードならわかりますが、そうでないとクロス円は合成通貨というイメージでなんとなく敬遠してしまいます。^^ ドル円とドルストレート別々にやったほうがわかりやすいです(ま、好みでしょうが)。