FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



今月は18日、19日が日銀金融政策決定会合となる。すでに、総裁が「現状はインフレである」と認め、高田審議委員が「出口対応」について触れている現状では、次回でのマイナス金利解除は十分に射程に入ってきたと言える。幸い、株価も順調で、少々のことでは大きい崩れはないだろう。その後も緩和姿勢は継続するとの発言もあるので、大きく円高が継続的に進むということはないと考えている。米国側も、インフレ懸念で、ますます利下げ予定回数の見込みが下がり気味であり、ドルも横ばいだろう。そう考えると、もし3月で金利正常化が行われても、一時的円高に留まり、また150円越えに進んでいくと考えるのが妥当だ。ここから会合まではドル円の頭の重い動きが展開し、当日を迎えるということになる。短期的には当面の積極的トレードは避けて、発表からの動きに乗るのがよいと考えている。YCCの解除も同時に行われる可能性もあり、その形で金利正常化が発表されれば、かなりの円高はあるはずなので注意したい。逆になにもなければ、4月に先延ばしとなり、当面151円突破の動きになる可能性もある。

(補足)
3月2日の国会答弁で、岸田総理が「再びデフレに戻る見込みがないと言える状況にはない」として、デフレからの脱却には至っていないという認識を示した、という報道を見た。なかなか微妙なところで、現在の政局を考えると、政府としては3月は早いとみている可能性がある。現状政局が第一の局面なので、この発言はかなり重要かと思う。


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