秋ヶ瀬公園のフクロウ騒動2014の続編です。
あろうことか地元の野鳥カメラマンクラブが仕掛けたトラップのようなフクロウの巣箱でも、どうにか3羽の雛が無事に巣立ちできたようで何よりです。まだしばらくは、営巣中の親鳥や雛を狙って連日押しかけていた日本野鳥の会の「野鳥写真マナー」違反者たちに追いかけまわされるのでしょうが、これはまあ仕方ありませんね…。5月31日(土)には、烏合の衆がたむろしていた園路も、ようやく一般の公園利用者が普通に通行できるようになっておりました。
午前中、親子でワンダーのザリガニ釣りがあった5月25日(日)には、フクロウの巣箱がある方から「パンパン、パンパン、パンパン」と何度も何度もなんだかとても大きな音がするので、ちょっと様子を見にいってみました。そしたら、真剣にファインダーを覗いている野鳥カメラマンたち。上の画像です。
案の定、しばらくすると「立入禁止」のロープの内側から胡散臭い爺さんがご登場…。処理画像だとわかりにくいけれども、黄色い3本のラインが入った帽子をかぶり、背面上部が迷彩柄のベストにジーンズ、画像の一番手前の列の左から2番目に座っているお方です。
フクロウは夜行性なので、巣立ちしたばかり雛も当然昼間は目を閉じて寝ていることが多いわけです。でも、「野鳥写真マナー」違反者たちは目を開いている雛の写真が撮りたいのでしょう。胡散臭い爺さんが「立入禁止」のロープの中へ侵入し、巣箱の近くまで行って「パンパン、パンパン、パンパン」と何度も何度も手でも叩いたようですね…。
おそらく地元の野鳥カメラマンクラブの方も何人かいたのでしょうが、ここにたむろしている方たちはみな「野鳥写真マナー」も守れないお仲間たちです。誰1人として注意してとめるどころか、もしも雛が目を開いたらその瞬間を撮りのがすまいと、真剣にファインダーを覗いていたわけですねぇ…。これはもう本当に笑うしかありません…。
何度でも書いておきますが、今回はからずも「招かれざる客」となってこのページを読まれた野鳥カメラマンの方は、とりあえず日本野鳥の会のフィールドマナーのご再読を!
「近づかないで、野鳥の巣」(日本野鳥の会「フィールドマナー」より)
「営巣中(巣作り中含む)の巣(巣穴・巣箱・巣台などを含む。以下同じ)、およびその巣にいるヒナあるいはその巣に入ろうとしている親鳥の撮影は避けましょう。」(同上「野鳥写真マナー」より)
「印刷物やネットなどに写真を掲載する場合は、以上のことに留意して撮影されたものを使用するようにしましょう。」(同上「野鳥写真マナー」より)
「●増えてきた撮影の問題
会にはかねてから、特に子育て中の野鳥、警戒心が強い猛禽類や希少種などの写真撮影について危惧する意見や実際のトラブル情報が多く寄せられおり、年々増えています。撮影のために巣に接近しすぎたり、近くで長時間ねばったりなどの行為によって、繁殖を放棄したイヌワシやシマフクロウの事例も聞いたことがありますし、エトピリカでも営巣への影響が懸念されています(2001年6月号38頁参照)。また、「巣立ちの瞬間」などの映像がテレビで紹介されることがありますが、撮影の影響で巣立ちが早まってはいないか、親鳥による給餌への影響はないかなど、心配されることが少なくありません。」(同上「撮影について」より)
雛たちも無事に巣立ちできたようなので、そろそろ「秋ヶ瀬公園のフクロウ騒動2014 リンク集」も。
以下は、「営巣中(巣作り中含む)の巣(巣穴・巣箱・巣台などを含む。以下同じ)、およびその巣にいるヒナあるいはその巣に入ろうとしている親鳥の撮影」をされて、「ネットなどに写真を掲載」されている方たちです。たまたまこのブログを読まれた方の検索結果を辿っただけでも、これだけ出てきました…。巣箱から雛が顔を出す前の親鳥の画像をアップしているサイトまで載せたら、ものすごい数になっちゃうでしょうね…。
単なるリンク集なので、あえて個人的なコメントは差し控えさせていただきます。誰がどう撮ってもかわいいのは当たり前ですが、フクロウの「巣にいるヒナ」たちの素晴らしい写真の数々をとくとご覧ください!?
PS
夏草や烏合の衆が踏みし痕…。6月2日(月)の森の中です。この日もまだ5~6人の野鳥カメラマンたちがたむろしていました。
その脇で黙々とオオブタクサ抜きをされていたお爺ちゃんとは、ちょっと立ち話。こういう状況になると、「要注意外来生物」のオオブタクサもどんどん森の中へと侵入しやすくなるようで、この2~3年でかなり増えているような気がしますね…。