たか爺のワンダースクール通信

「センス・オブ・ワンダー」をキーワードにした野遊び教室「自然体感塾ワンダースクール」の活動記録とお花中心のブログです。

八島湿原

2012年08月20日 | みんなの花図鑑

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 トネアザミが咲きはじめた八島湿原です。最終日の8月11日(土)は7時まで寝て、おいしい和食の朝ごはんをいただいてから、湿原をひと回り。一昨年のようなきれいな朝焼けにはならず、さすがに疲れも出はじめていたので、鷲ヶ峰にも登りませんでした…。

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 風でブレブレですが、トネアザミの花にもミドリヒョウモンやウラギンヒョウモンが集まっています。

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 ノハラアザミも咲きはじめていました。ノハラアザミのミドリヒョウモンとノアザミのオオウラギンヒョウモンです。

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 アザミの葉っぱには、アオカメノコハムシの幼虫も。もしかするとセスジカメノコハムシのほうかもしれません…。脱皮殻とかに糞をコーティングしたものをかぶるらしく、なんとも言えないいでたちです。キリギリスは今年もかなり鳴いていましたが、近くても笹の葉と葉の間で鳴いていて、写真は撮らせてくれませんねぇ…。

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 ナキイナゴとフキバッタ。フキバッタは羽が退化して飛べないバッタです。ミカドフキバッタにしちゃっているけど、かなりあやしいです…。

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 キンミズヒキとヌスビトハギの花は、秋ヶ瀬公園でも見られますね。

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 キンバイソウの花は終わりかけで、実になったものも多かったです。花びらのように見えるところはがくで、本当の花びらは内側の細いぴらぴら。フシグロセンノウはこれからですね。さち婆流にいくと、名残りとはしりという感じ。

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 メタカラコウですが、そういえばオタカラコウのほうはいつどこで見たことがあったかな? ミズナラの木にとまっていたヒョウモンエダシャクは、昨晩部屋の灯りにやたらと集まってきていたガです。昼は花に夜は灯りに集まる感じです。でも、アセビを食べて毒をたくわえ、成虫になっても鳥には食べられないというのはすごいですよねぇ~。

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 葉がヤナギに花がランに似ているからヤナギランとなったようですが、お花畑はまだこれからです。さち婆の好きな花だけど、この芋虫は苦手みたいね…。この先の芋虫毛虫は、見ないほうがいい人もいるかな!?

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 ヤナギランにいたイブキスズメの幼虫は、今年はかなり目につきました。以前「幼虫図鑑」で教えてもらった緑色型も見てみたい物好きな方はhttp://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/ibukisuzume.html。たか爺の写真が載っています。成虫も見てみたいところですね。シシウドにはキアゲハの幼虫。

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 クロテンシャチホコの幼虫は、模様ですぐわかるだろうと思っていたら??? 「幼虫図鑑」に投稿して、atozさんに教えてもらいました。いつも感謝! オオトビスジエダシャクのほうは確認してもらっていないけれども、大丈夫かな。

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 ヨシカレハは確認してもらってOK。ウスズミカレハは、クヌギカレハ等の可能性もあるとのことでした。

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 木道沿いのヨツバヒヨドリには、やはりアサギマダラです。

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 シカの食害対策ですね…。この湿原は絶対守ってもらわないと!

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 エゾカワラナデシコとコウリンカは、やはり撮ってしまいます。

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 オミナエシは、今年は少ない感じ。イヌゴマはどこにでも。

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 高原にはアキアカネが似合いますね。ノダケはこれから。

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 シラヤマギクとノコンギク。もう秋です。

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 アサマフウロは、ここでしか見たことがありません。

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 オオチャバネセセリとコキマダラセセリになるのかな。地味で小さなチョウですが、目がかわいくて好きなチョウたちです。 

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 オカトラノオとイブキトラノオ。

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 クサレダマとヤマハッカです。クサレダマは、女神湖でも群生していました。

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 カラマツソウは終わりかと思っていたら、最後に見られてよかったですね。花びらのないカラマツの葉っぱみたいな形の花です。ツノゼミは、ニトベツノゼミになるのかな。

 1周90分の八島湿原ですが、8時過ぎに出発してやはりお昼まで…。八島山荘でお昼を食べてから帰途につきました。

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 たか爺は運転中で気がつかなかったけれども、昨日さち婆がサワギキョウがあったという場所にも寄ってみました。そしたら、サワギキョウじゃなくてトリカブトが沢沿いに群生していましたね。ツクバトリカブトになるのでしょうか。

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 クジャクチョウとミドリヒョウモン。女神湖からはそのまま立科町へ下りれば早いのですが、結局また夢の平林道へ…。

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 アサギマダラがイケマの花に来ているところは、初めて見ました。大河原峠のマルバダケブキにも集まっていましたね。

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 これは見たことがない花かと思ったら、ハナチダケサシのようです。ノギランも。

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 最後に撮った花は、大河原峠のオヤマリンドウになりました。

 霧が出てきたので、今度こそ本当に帰途につくべく蓼科スカイランを下ります。お花見しながら脇見運転だけど、前後に他の車なし、対向車も1桁台でしたね。今年の夏旅も終わりですが、たか爺が万が一長生きしてしまった場合の「じじばばワンダー」の予行練習にはなったでしょうか!?


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夢の平林道

2012年08月20日 | みんなの花図鑑

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 8月10日(金)は、まずは朝6時から7時半頃まで女神湖畔をひと回り。ペンションを出て最初に出会ったのは、電柱で産卵中のガでした。子どもたちの人気者「手乗り毛虫」のマイマイガのメスです。こんな所で会うとは思いませんでしたが、幼虫はけっこうなんでもOKの広食性ですからね。昼間は休むようですが、何も食べずにこのまま数日にわたって産みつづけるようです。子どもたちにも見てもらいたかったシーンですね。高い場所にいたので、写真のほうはズームでブレブレ…。

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 次に会ったのは、ツノアオカメムシです。最初は1匹だけでしたが、逃げていく先にもう1匹、と思ったらこちらは交尾中でした。山地性のカメムシで灯火にも来るので、ペンションに戻ったら窓にも3匹はりついていました。そのあと行ったもう少し標高の高い岩場にもいましたが、本物はもっと輝いていてとてもきれいです。

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 早朝の女神湖と湖畔のメマツヨイグサ。

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 チダケサシは、女神湖畔のものが一番きれいだったかな。オカトラノオは、八島湿原等でも見ることができました。

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 なんとも不思議な形のナンバンハコベとツリフネソウ。湖畔にはツリフネソウより高所に生えるというキツリフネが咲いている場所もありますが、今回はパス。他で見ることはできましたね。

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 サワギキョウは、木道からは遠くに咲いていたのでちょっと残念…。好きな花です。

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 タカトウダイは、秋ヶ瀬のノウルシと同じトウダイグサの仲間です。イブキボウフウは、今年はかなり目立ちました。シシウドや秋ヶ瀬のハナウドのようには大きくありませんが、花火のような咲き方は同じです。

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 ペンションへ戻ると、庭の餌台ではウソがお食事中。首のあたりが赤っぽいのはオスです。たか爺もようやく朝食にありつけましたね。

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 クガイソウはあちこちで見るのに、ヤマトラノオはなぜかここでしか見られません。トモエソウも多い場所ですが、「名残り」という感じだったかな。

 この日のメインは夢の平林道。昔は凸凹の砂利道でけっこう怖かったけれども、大河原峠まで舗装されてからは楽になりました。林道沿いにマル秘スポットがいくつかあるので、半日では足りず1日ゆっくりしたいところです。ヤナギランの群生地だった場所や「チョウの小道」と呼んでいた場所が、ここ数年で変わってしまったのはさみしいかぎりです…。

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 林道沿いのヤマホタルブクロは、例年よりは少なかったかな。

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 ヨツバヒヨドリの花は、チョウたちの人気者。「チョウの小道」のものは根こそぎ刈られてしまって、現在はクマザサにおおわれてしまいました…。でも、この場所は健在で、林道を上るときも下るときも必ず寄ってしまいます。この日はクジャクチョウも多かったですね。

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 ヨツバヒヨドリといえばアサギマダラ。たか爺の大好きなチョウです。ドライブ中でも、ヨツバヒヨドリが咲いていればアサギマダラもいるみたいな感じですね。

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 この日は、個体数ではミドリヒョウモンが一番でした

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 里にもいるヒメアカタテハとキアゲハです。

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 ハムシもいました。ヨツボシナガツツハムシとキクビアオハムシになるのかな。

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 チョウを楽しんだあとは、岩場に咲く小さな花たちに会いに。なかなかうまく撮れませんが、たか爺の大好きなダイモンジソウはここでしか見られません。 

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 ヒメシャジンも好きな花です。ここのものは今までずっと葉の細い変種のホソバヒメシャジンにしてしまっていますが、両方あるのかな?

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 ちょっとあやしいけど、ミヤマキンバイとミヤマコゴメグサにしておきます…。

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 タカネママコナとニガナ。ニガナもここのものはかなり小さくて草丈も低いです。

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 岩場の頂上の五智観音と「龍木」ですねぇ~。見栄を張ってお賽銭は50円!? ここでもうお昼になってしまいました…。トイレのある大河原峠まで上ってからお昼ご飯です。

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 下りは山側に車を停められるので、心理的には楽なんだけれども、落石注意…。山側にも谷側にも、今年はサワギクがかなり目立ちました。

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 「麗人の滝」のレイジンソウです。ここでしか見たことがない不思議な花ですね。小さなヤマトウバナも。

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 クロクモソウも他ではあまり目にしません。これも小さな花です。 

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 ソバナも多い場所です。エゾスズランは7合目に咲いていました。

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 7合目まで下りてくる手前では、谷側のガードレールの横にカモシカ! あっというまに谷を下ってしまって、急いでズームの証拠写真…。でも、これじゃぁねぇ…。あとはこの日の宿泊先の八島湿原まで、ビーナスラインをドライブです。

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 まだ4時頃だったので、霧ヶ峰にもちょっと寄りました。コオニユリと里にも咲くバアソブの花。 

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 フシグロとヤマラッキョウです。

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 触覚がチャームポイントのセマダラコガネと、「なんか用?」って目をしたシロオビアワフキも載せておきます。

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 八島山荘にチェックインして荷物を置いたら、夕食までの1時間ほど八島湿原をちょっとだけ散策。コオニユリにとまっていたツユムシの幼虫です。

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 ナキイナゴとフキバッタ。フキバッタも素人には難しいところだけれども、ミカドフキバッタになるのかな。

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 タムラソウにいたオオヨコバイたちとヒメシロコブゾウムシです。

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 お休み中のシロヒトリ。山小屋なので夜も飽きませんねぇ~。部屋の灯り自体がライトトラップ! 窓を開けたら大変なことになります…。ヒョウモンエダシャク中心にいろいろ集まってきました。蛍光灯の左下に写っているオニグモさんも、くいっぱぐれなし。なんだかガに始まってガに終わった1日でした!?


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