団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

小山実稚恵 ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番

2014-01-18 14:45:24 | 音楽

小山実稚恵 ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番 

2014年1月16日(木) 

 久し振りに、私自身熱く燃えた演奏会でした。「怒髪天を突く」という言葉があります。小山の長い髪が激しい打鍵の時、小山の頭の上を超えて跳ね上がるのです。(5回ありました。)もちろん、小山の「怒り」ではありませんが、激した感情ということでは同じです。小山の表情を見ていると、その気迫たるや何かが乗り移っているかのような演奏でした。

 

 ラフマニノフのピアノ協奏曲は2番と3番しか知りませんが、3番の方がよりダイナミックで激しい曲のように思いました。

 

 小山が珍しい「奏法」をしました。fffの打鍵の後指を鍵の上でビブラートのように震わすのです。ピアノでこんな奏法は多分ないと思いますが、激すると自然にそうなるのでしょうか。最初、私は自分の目を疑いましたが、小山は3回しました。

 

 ベートーヴェンの英雄は、率直に言ってあまり感激は残りませんでした。実は演奏終了後クラシックの好きな同好の士と飲みに行く約束をしていまして、その時刻に遅れはしないかとイライラしていたのです。音楽はゆったりした雰囲気でないと楽しむことができません。戦争中は楽しむことができたのでしょうか・・。

 

 ラフマニノフの曲を聴いた後、ベートーヴェンの曲は随分違う印象を受けました。ベートーヴェンの曲は各パート同士かっちりと組み立てられているという感じですが、ラフマニノフはメロディに合わせて各パートは融合しているような感じなんです。

 

 小山は2006年に自ら企画したリサイタルシリーズ「小山美稚恵の世界-ピアノで綴るロマンの旅」を進行中です。年2回の公演で2017年の最終回までに弾く曲123曲を全部決めています。(凄い!) 

 小山は、(クラシック音楽の演奏は)「譜面の奥にある作曲家のメッセージを、演奏家の思いを重ねて聴衆に伝えることだ」と言います。

 また、作曲家を色に例えて、「ショスタコーヴィッチは群青色、バッハは原色、モーツアルトはパステルカラー」と言っています。ショスタコーヴィッチとモーツアルトは確かにそのような気がしますが、バッハは原色でしょうか・・。私は色というより、様々な色に見える光のように感じますけど・・。

 

 

・2014年1月11日

・広島文化学園HBGホール(広島市文化交流会館)

・ラフマニノフ  ピアノ協奏曲第3番二短調

・ベートーヴェン  交響曲第3番「英雄」変ホ長調

・ピアノ:小山実稚恵

・指揮:垣内悠希

・演奏:広島交響楽団

 

 指揮者の垣内氏は、私は初めて知りました。2011年ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝という経歴です。日本人指揮者でブザンソンの優勝者が何と多いことか!

 

 駐車場を探すのに時間がかかり、ホールに着いたのは、開演5分前。

 ほとんどの皆さんは既に入っていました。

 売場も既に人だかりはありませんでした。

 この日は、もみじ銀行の冠コンサートで、通常の広響の演奏会より500円offでした。

 この日の会場の雰囲気は違っていました。何時もコンサートに来るような方ばかりではないのです。途中、ガサガサ・ゴソゴソと中にはマナー不足の方がいらっしゃいました。

 

 私達が座った席です。ピアノの打鍵の様子が良く見えました。

 アンコールです。バッハを聴く前に出ました。演奏終了後同好の士と飲む約束をしていて、時間に間に合いそうになかったからです。

 

 ・・で、行ったのが、「おかげさん」という店です。同好の士の行きつけの店です。

 板さんが、私と同じ島の出身でした。刺身に力を入れていて、種類が豊富です。

 日本酒のメニューですが、100ml単位で出してくれます。

 「同好の士」ですが、私とは、「クラシック」と「飲む」ことです。

 

 


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4 コメント

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Unknown (Naoki Tokuoka)
2014-01-19 14:04:01
ラフマニノフの3番!いいですね。大好きな曲です。ピアノ協奏曲は1、2番も素晴らしいですが、3番は作品の規模も大きく(それだけ展開や構造が凝っています)、また中村紘子さんがこの曲を指して「ロマン派ピアノ音楽が最大の開花を果たして終わる」と、この曲そのものがロマン的ピアノ作品の最後の名曲だといっておられます。ピアノ鍵盤上の指の揺り動かしについては正当な意図がある場合もあります。ちょっと独特なテクニックで、果たして小山さんがそこまで意識されたかどうかは、実際に聞いてみないと分かりませんが、コルトー、そしてちょっと傾向は違いますが、ホロヴィッツも取り入れて、あの独特な音色を作っていました。

それにしてもお刺身、おいしそうですね。
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Naoki Tokuokaさんへ (windy)
2014-01-20 07:16:58
Naoki Tokuokaさん、こんにちは。

 そういう奏法があるのですか。(◎o◎) 初めて知りました。ビブラートのような音になるのでしょうかね・・。
 これからも、いろいろと教えてください。

 刺身は、やはり冬場が美味しいですね。
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ラフマニノフ。。。 (いぶき)
2014-01-20 22:06:35
ラフマニノフのピアノ協奏曲は?! と言うと 思わず「3番」が出てきますね! 普通の音楽ファンなら「2番」なのですが、勿論 2番も名曲です。いきなりピアノが素晴らしい。。。

最後の「宝剣」という広島・呉のお酒ですか?
呉と言いますと 蒸気C59が牽引していた「安芸」が大好きでしたね。。

黒龍も 100mL が 400円なら、ぐいぐい行ってしまいますね。。「亀齢」はやや高価なのでしょうか。。。

こうした 本当の居酒屋は この辺(神戸)には少なく、羨ましいです!瀬戸内でありながら、やはり 淡路島に渡らないと 良い刺身には出くわさないのかもしれません。海釣りでも本州側は駄目。。。淡路島に渡れば大漁に釣れます。近年、黒潮が入ってきて和歌山沖に多かったアオリイカやアイゴが瀬戸内で釣れます。

とんちんかんなコメントですみません!

銘柄委
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いぶきさんへ (windy)
2014-01-21 08:25:46
いぶきさん、こんにちは。

 宝剣は呉の酒です。同好の士が呉在住の方ですので、飲んでおられました。
 亀齢は、徳利で出ますので、100mL当りですと、他のより少し安いです。
 魚と酒、合いますね。
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