団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

軍都廣島 清水章宏・橋本和正著

2017-11-12 10:18:58 | 

軍都廣島 清水章宏・橋本和正著

2017年11月12日(日)

 

 

 私は、本を読みません。という訳で買いません。ただ、全くということでないことは勿論です。この著書「軍都廣島」も何時買ったか忘れていますし、読んでいませんでした。

 ただ、読む契機になったことがあります。それは、今年9月9日に金輪島へ行ったことです。

http://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/e1ba50b045ef33b0a79e48fdcd3b8ab5

 

 金輪島は、いってみれば、要塞だった訳ですが、この「軍都廣島」には、載っていません。金輪島でお話しを伺った江種裕司さんの話だと、そういう記録は破棄されたからだということでした。戦前版「加計」ですわ。

 広島は、大本営がおかれるなど、軍都として強力な役割を果たし、アジアへの加害の歴史があります。一方、原爆投下という被害の歴史もあります。このことを明確にしようというのがこの本の取り組みです。

 著書の橋本和正氏は、叔父が少尉でした。「叔父を含め戦争犯罪者として処刑された人を『戦争犠牲者』の一人とする考えがあります。戦争犯罪を『命令されたもの』として、免罪する向きもあります。わたしも戦争犯罪処刑者を肉親にもつ一人として理解できないではありません。しかし、それではその先のことを考えなくなってしまい、『私の戦争責任』が問われるように思えてなりません。私は事実をきちんと受け止め、事実に向き合って生きたいと思います。」という言葉が印象的でした。

 今の日本は、きな臭くなっていて、9条改憲が行われ戦争する国になる可能性があり、そうなれば当然戦争犠牲者が出ます。そうなった場合、誰の責任か?ということは一人一人の国民が自らのこととして良く考えなければならないことと思います。

 

(追伸)

 この本は私が持つよりか、江種さんに持っていただく方が良いので、差上げることにいたしました。

 

 

 

 

 

 

 

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老後破産

2017-08-06 18:18:28 | 

老後破産

2017年8月6日(日)

 老後破産。

 

 NHKの取材班がレポートしたものです。よく取材しておられます。TVでも一部ドキュメント番組として放送されました。

 私の感想は、(貧困になるのは)「何時でも、何処でも、誰でも」がキィーワードです。

 これから、高齢者の生活は、ますます大変になっていきます。

 

①消費税ですが、2019年10月に10%になります。それから10年後は、20%になっていても不思議でない、政治・社会・経済状況です。

 自民党を始め多くの政治グループは増税といえば消費税しか口にしません。(私は、対案として、贈与税を増税すれば良いと考えています。

 具体的な数字は知りませんが、社会保障に係る予算は毎年数兆円増加するのではないでしょうか。

②社会保険料が大幅に上がります。国保、介護保険料ですね。特に国保ですが、2018年4月からは県へ移行します。市町村が運営している今までだと、一般会計からの支援がありましたが、県移行でこれはなくなるでしょう。私の根拠のない予想ですが、1割程度は上がるのではないでしょうか。

 介護保険料は3年に1回財政を見直すことになっていて、2018年が見直し時期となっています。これも間違いなく保険料は上がることになるでしょう。

 問題なのは、消費税の場合は物価に反映されますので、年金はそれを元に再計算されますが、保険料は「物価」ではありませんので、いくら上がっても年金に反映されることはありません。

③年金は、マクロスライドという仕組みがありますので、今の日本の経済社会状況をみると経済成長はあまり望めませんので、引き下げが行われる可能性が高くなります。 

 また、これまでは、物価と賃金の各上昇率をみて高い方に合わせていたのが低い方に合わすということになりましたので、これも引き下げ要因となります。

 私の個人的な、予想ですが、10年後、年金の実質的手取りは今より10%減少しても全く不思議ではないと思っています。

 

 私は、団塊世代で、(年金について)最後の逃げ切り世代と言われていますので、下の世代に較べると優遇されています。これからの年金世代は更に大変なのであります。

 

 更に更に、医療技術の進歩により、「死なせてくれなくなる」のです。毎年、喪中ハガキがきますが、最近は90歳台が一番多いように思います。健康寿命で90台を迎えると言う人はそんなに多くはないのではないでしょうか。

 私ゃ、せめて、尊厳死を認める社会であって欲しと思うのであります。

 否、日本国憲法25条をみてみましょう。

 

第二十五条  すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
○2  国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

 

 これは、政治の力で、実現することは可能と考えます。GDP約500兆円ですが、この配分を上手く行えば、全ての人が人間としての尊厳を守り天寿を全うすることができると思うのです。

 

 憲法25条の理念に反して、社会保障を削減している安倍政権 打倒!

 

 NHKの受信料が高いか安いかと言うと、間違いなく安いです。1,000円出しても観たい番組はいくらでもあります。ただ、経費節減の努力はして欲しいですね。

 

 

 事例をいちいち紹介する訳にいきませんが、あるケースでは一人世帯で、収入は年金10万円。支出は家賃6万円、生活費4万円という方がいました。生活保護制度を充実させ、必要な人が受けることができるようにする必要があると思いますです。

 

 

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徒然草 兼好法師 ひろさちや・編訳

2017-04-04 16:31:51 | 

徒然草 兼好法師 ひろさちや・編訳

2017年4月4日(火)

 本のシェアをしています。この本は、友人から私へ回ったものです。

http://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/d9d0b77de685ee8491089e29d054eae3

 

 興味のない本でも、結果的には教訓を得ることがあります。予想外の収穫?です。

 次は、この本に記述していたことではなく、TVの兼好に関する番組で放送されたものです。

 

・人がこの世に生まれてきたからには、あれやこれやと願うことが数多あろう。

 第一に名誉、第二には色欲、第三には食欲である。あらゆる願いもこの三つ程切実ではない。

 しかし、この願いを追い求め過ぎるのは、多くの苦労を伴う。求めないに越したことはない。

 衣・食・住・薬が手に入らないことを「貧しい」という。

 衣・食・住・薬以外を欲することを「贅沢」という。

 

 なかなか、含蓄のある言葉と思います。ただ、金銭欲がないのが気になります。兼好は、出家しましたが、経済的に困らない環境にあったといいます。つまり金銭で苦労する経験がなく、抜けてしまったものか・・?等と、浅薄な憶測をしてみます。

 現代社会をみると、この金銭欲が諸悪の根源のような気がします。富の集中による、貧困と格差の拡大ですね。

 

 貧しい、贅沢の区分ですが、現代においては、「教」が入るでしょうね。スタートの平等を確保する意味でも、大学までの教育は無償にすべきです、と強く思います。

 

 徒然草は高校の時古文で出てきたような気がします。漢文・古文は、聞いただけで嫌でした。その印象が残っているのか、率直にいって、面白い本ではありません。確かに現代における教訓として通じるものもありますが・・。私の専らの関心は、現在起こっている政治状況であり、そういったことに繋がる教訓的なものがなかったのが私にとって物足りない結果となったと思います。

 

 この本も次へ回します。

 

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答えは必ずある 人見光男著作

2016-12-25 14:01:55 | 

答えは必ずある 人見光男著作

2016年12月25日(日)

 

 

 

 

 マツダがスカイアクティヴエンジンをアナウンスしたのは、2010年ということです。(ネットで調べました。)

 私は、正直なところ、信じませんでした。ホンダなら信じていました。また、トヨタなら、資金力にモノを言わせて、開発したのだろうと納得したと思います。しかし、「まさか、あの新井さんが」ではないですが、マツダが開発したというのは、それまでの私の常識では、有り得なかったのです。ところが、続報が出るにつれて、どうやら本当らしい、となり、遂に事実だと分かった時、私は、驚きというより、なぜマツダが?という疑問になったのです。この書は、その疑問に回答を与えてくれました。

 著者である人見さん(現常務執行役員)という卓越した技術者の存在もさることながら、組織マネッジメントが上手く行ったのが大きな要因だったということです。

 

 私が大いに共感したのは、LCS(life cycle assessment)です。私がこの言葉を知ったのは、プリウスのカタログでしたが、至極当然のことで、理に適っています。ただ、私が不思議に思うのは、この考えが一般化されていないことです。走行中の燃費だけが注目されているのが、その証左と言えましょう。日産にいたってはEVを、「走行中CO2を排出しません」と宣伝しています。しかし、人見さんはバッテリー製造の過程で大量のCO2を出すことを指摘しておられます。つまり、そういったことも考慮してEVを評価する必要があるということなんですね。製造から廃棄まで、当然その間に出すCO2も含めて生涯を通じたCO2の総排出量を問題にしなければなりません。

 

 私は、今後のスカイアクティヴエンジンの展開について、大いに関心があるのですが、当然のことながら、人見さんはその具体を語っておられません。企業秘密ですから当然のことです。ということで、私が勝手に想像(創造の方がより近いかも知れません。)してみました。

 

 次世代スカイアクティヴエンジン(「Ⅱ」と言うべきか。)は自然着火エンジンとなります。つまり、ガソリンを燃料とするディーゼルサイクルエンジンということになりますね。ただ、一部回転域ではプラグが残る可能性が高いです。エンジン単体での熱効率は約5割(現行約4割)となります。燃費は約2割改善されるでしょう。

 Ⅱの登場ですが、2018年のデミオのモデルチェンジになります。

 同じ年、アテンザがFRで登場することになります。当然3シリーズ超えを狙って出す訳ですが、8速オートマティクは当然のことながら、弱点と言われている騒音対策が上手く行くか。騒音は上質さに大きく影響がありますので、大切です。

 創業100年となる2020年は、ロータリースポーツの登場です。2015年の株主総会の時、人見さんは、ロータリーエンジンについて、燃費対策を行っており、しかるべき時に出すという趣旨の発言(株主の質問に答えて)をしました。スポーツ車になることは間違いありません。RXシリーズよりか、大きくなるのではないかと想像しています。

 

 マツダは今、量は追わないという経営方針ですが、そうは言っても、良い車を造ってそれらが売れれば、量が伴うことは必然の帰結です。2、3年以内には海外工場新設のアナウンスがあると予想しています。インドネシアが有力な選択肢でしょうか・・。

 

 これらのプロジェクトが上手くいくと、株価5,000円も夢ではないと思っています。以上、強欲故の妄想でした。(^_^;) 

 

 

 

 人見さんは、末尾で、「本などを書くと、品格が薄れるような点が気になっているが・・。」と書いています。

 私の読解力では解読できませんでした。人見さんからのメイルでは、次のように説明がありました。

 

 「本を書くと品格が薄れると言ったのは、文字にする際には実際以上に飾ろうとするような気持になること、りっぱなことを書いている人も中身はどうかなという人が多いように感じているからです。その仲間に入ったように思いまして書きました。」

 

 熱い書でした。

 

 

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タオ 老子 加島詳造著

2016-04-26 13:10:48 | 

タオ 老子 加島詳造著

2016年4月24日(日)

 「タオ」とは道のことです。老子の言葉を訳した(というか意訳)ものです。

 老子は、広辞苑を引いてみると、「中国、春秋戦国時代にいたとされる思想家。」ということになっています。哲学者と言ってもいいかも知れません。その人生訓というか、道を説いたものです。81編からなるもので、中には率直に言って普遍性に欠けると思われるものもありました。(注 私の理解不足なのかも知れません。)

 私が注目したのは、宇宙を表しているとも思われる記述があったことです。以下です。

 

第25章「大いなるもの」は帰ってくる

 タオは天と地のできる前からある。 

 その状態は

 あらゆるものの混ざり合った混沌(カオス)だ。

 そこは

 本当の孤独と静寂に

 満ちていて、すべてが

 混ざり合い変化しつづける。

 あらゆるところに行き渡り、

 すべてのものを産むのがから、

 大自然の母と言ってよいかもしれぬ。

 (以下略)

 

 何と、私には、ビッグバンを表現したのではないかと思われたのであります。宇宙観と言ってよいかも知れません。宇宙と自我は対極とも思われますが、宇宙を知ることは自我を知ることに通じると思ったのであります。

 

 この本は、10年位前、私が悩んでいた頃、友がくれたものです。何か悩みの解決にと思ったのでしょう。その時、ちょっと読んだのですが、分からなくて読むのを止めてしまいました。読了したのは、最近のことです。(-_-;)

 回る文庫に出すことにしました。

http://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/d9d0b77de685ee8491089e29d054eae3

 

 

 

 

 

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竈さらえ 著者:見延典子

2016-03-17 07:09:09 | 

竈さらえ 著者:見延典子

2016年3月17日(木)

 そもそも本はあまり読まないし、数少なかった蔵書(と言えるようなものではありませんが)はとっくの昔大部分処分してしまいました。この本は、珍しく最近買った本です。

 短編小説集で、「問題小説」に掲載したものが多い。大衆文学というのでしょうか。読んでみて、私がその時代のことを良く知っている訳ではないのですが、時代考証に優れていると感じました。

 

 中でも、「廓めぐり宮島詣り」が面白かったです。江戸時代の設定です。江戸時代の性風俗はおおらかだったと聞いていますが、それがよく表現できていると思いました。

 とてもおおっぴらな性であります。

 宇能鴻一郎のエロ小説もおおっぴらでありますが、どことなく、男性性による女性を凌辱する感覚が見え隠れします。著者の見延典子さんが女性であるためか、そもそも江戸時代がそうだったのか、男女が対等の関係で扱われているのであります。

 実は、見延さんの講演会を聞きに行ったのです。友人に誘われたのですが、時間がちょっとあったため、一杯ひっかけたのです。それでなくても、忘却力が優れているので、何の話をしたのか、全く覚えていません。

 ただ、コメントを求められたので、広島市の助役経験者が2人来ていまして、そのお二人のことをしゃべった記憶があります。多分場違いのことを言ったのでしょう。(^_^;) 

 レジメが本の間に挟んでありました。

 これをみると、私が時代考証が優れていると感じたのは、間違いではなかったですね。よく調査・研究しておられます。

 題名の「竈さらえ」ですが、「領内または他国から入りこみ、届を出さず城下に住みつく、いわゆる内所竈を、いっせいに摘発することをいう」ということです。

 ふとしたきっかけで知り合った少女と少年ですが、少年が内所竈であったため、親とともに役人に虐殺されます。それを目の前でみていた少女は自ら裕福な家であることを自覚し、少年の家庭とのギャップに衝撃を受けるという哀しい物語なのであります。

 

 この本も、「回る文庫」に回すことにします。

http://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/d9d0b77de685ee8491089e29d054eae3

 

 

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音楽の力、9条の力 池辺晋一郎著

2016-03-01 17:22:25 | 

音楽の力、9条の力 池辺晋一郎著

2016年3月1日(火)

 学術的な本ではなく、どちらかというと軽い本です。と言っても内容は、平和に対する並々ならない思いが詰まっています。9条が窮状にあるので、この本を出したのかしら・・。

 

 池辺さんお得意の駄洒落が少ないのがチト期待外れです。

 週刊「うたごえ新聞」に「空を見ていますか」と題するエッセイのコラムがあるのですが、その2003年1月から12月までの一年分が収録されています。古いと感じますが、ただ、その当時の事件、例えばイラク戦争について書かれていて、池辺さんの指摘が歴史の検証を得たというような発見があります。

 個人的に非常に興味を感じたのは、「クイクアイマニマニ」の話です。

 この歌は、中学校2年の時、音楽の先生に教えてもらいました。輪唱で歌うのですが、先生はとても楽しそうに指揮をしておられました。

 ところが、その先生が自殺したのです。詳しい事情は知りません。ただ、担任の先生が「お前達が原因だ」というような趣旨のことを言ったので、僕はとても反発したことを覚えています。確かに、とても優しい感じの先生で、生徒が騒いでもきつく怒るようなことはしませんでした。自殺の一因は学級経営が上手くいっていなかった部分もあるのかも知れませんが、中学校の2年というと騒ぐのが仕事のような世代です。真の死因は別のところにあったと思っています。

 この本は、楽友に「回る文庫」で回すことにいたします。

http://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/d9d0b77de685ee8491089e29d054eae3/?img=40e8f4f619e043e65378e58c8678d4b8

 

 池辺さんというと、TVにも良くでていて、多才な方ではあります。多分忙しすぎると思います。姉が手紙を出しても、返事が来なかったと言っていました。

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オーケストラの人びと 原田三朗著

2016-02-18 17:07:43 | 

オーケストラの人びと 原田三朗著

2016年2月18日(木)

 この本は、日本におけるオーケストラの小史ともいえるべき書です。主に人びとの営みについて書かれています。

 

 NHK交響楽団の前進は日本交響楽団、更にその前進は新交響楽団で、近衛秀麿が1926年に創設しました。日中戦争が1937年に始まりますので、戦前のオーケストラの歩みは戦争と共にあったといって過言ではありません。それでなくてもオーケストラの運営は厳しいのに、戦争の中にあって、人々は貧乏に苦しみました。

 しかし、先人は大変な苦労をして、オーケストラを守り抜いてきました。戦後最初の日本交響楽団の演奏は1945年10月に行われています。あの混乱の中で奇跡的なことと思います。

 今日本は、経済的に裕福になり、多くの傑出した若い演奏家を輩出しています。(最近のTVで誰かが言っていましたが、ウィーンでも日本ほど若い演奏家はいないということです。)多分、演奏技術も各段に向上していると思います。作曲家の池辺晋一郎さんによると、「(N響について)基本的な音楽の技術のレヴェルは物凄く高いです。多分世界一高いぐらい高いと思いますね。指揮者によってその指揮者の音になるという、その凄さがあると思います。サワリッシュが振った時のN響とデュトワが振った時のN響は違う音がしますよ。だけどN響の音なんですよ。それが出来ちゃうのが凄いと思いますね。」(注 これはN響のCDのPR映像で語っていたものですので、割り引く必要があるかも知れません。)昔に比べると全てが格段に向上したことは間違いないと思うのですが、でも、私は何か違和感を感じていました。

 そのような違和感を感じる中で、私がこの本を読んで良かった(いや解ったと言うべきか)のは、次の記述なんです。

「ゆたかな時代に、音楽もゆたかなんだろうか。オーケストラはいっぱいあるけども、むかしのひたむきに音楽をするこころは、うすくなったのではないだろうか。」

 

 私は、先人の苦労に学ぶということが大切と思います。

 

 この本は楽友に借りたものです。thanksです。

 

 

 

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海外ライヴの贈り物 成澤玲子著

2016-02-17 20:41:20 | 

海外ライヴの贈り物 成澤玲子著

2016年2月17日(水)

 楽友からお借りした本です。著者は、NHKのFM放送のスタッフで海外からの音源を担当していた方です。1959年から1980年頃まで約20年間の放送の裏話が綴ってあります。

 海外からの音源は、当時はテープによっていました。私はFMエァチェックを1968年からしていまして、オープンリールテープだったのですが、その関係でテープに興味を持つようになり、成澤さんのテープにまつわるエピソードは非常に興味深いものがありました。何と、テープが縺れたのを解くため、ビルの上階からテープを垂らして巻き戻していたと言います。(ただ、ちょっと眉唾ものではありますが。風が不意に吹いた暁には、それ以上に悲惨なことになりそうですので・・。)

 この本を読んで一番感激したのは、成澤さんが過去20年間で何が一番よかったかとたずねられと、と自問自答して挙げた音源が、「1970年代前半にディーン・ディクソンが指揮したマーラーの第七交響曲である。」と書いていることです。実は、私、この音源を録音していたのであります。(^_-)-☆

 成澤さんは、ワーグネリアンでもあります。なにやら「エイリアン」のような雰囲気の呼び方になりますので、流行りのワーグナー女子ということにしましょう。ワーグナーやバイロイト音楽祭に関する知識はハンパじゃありません。この本の紙幅の三分の一はこの関係です。あまりのマニアック振りに、私しゃ付いて行けませんでした。

 私はワーグナーの音楽の魅力は分かっているつもりです。聴きだすと怒涛の大波に乗せられた感じになります。ただ、あの長時間の演奏には辛抱たまりません。

 

 成澤さんは、ウィットに富んだ話術も巧みです。上の2枚の文章はその好例です。きっと知性あふれる人だったと思います。

 楽友に、many thanksです。

 

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回る文庫

2016-01-17 17:00:39 | 

回る文庫

2016年1月17日(日)

 回る文庫とは、私なりの本のシェアの形です。本はあまり読まない方で、持ってもいません。ただ、どうしても増える傾向にあります。捨てるのは勿体ないし、ということで、読みたい人に回すことにしました。返してもらうことを想定していません。

 最初の本は、アーサービナード著の「亜米利加ニモ負ケズ」です。

http://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/7c680f2cfa31f7d6c9d6c5278247514b

 

 姪に回しました。姪はアメリカ在住期間があり、日米の文化の違いも分かっているので、より面白く読むと思います。

 果たして、10人まで回るか?また、10人目の人が私に本を送ってくれるか?この結果が楽しみです。

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亜米利加ニモ負ケズ

2015-12-22 07:58:41 | 

亜米利加ニモ負ケズ

2015年12月21日(月)

 アーサー・ビナード著の「亜米利加ニモ負ケズ」です。私はこの本を読んで、ビナードさんの知性を凄く感じました。と同時にウィットネスも。短編集ですが、実に興味深くかつ面白い話が綴られています。ビナードさんは、アメリカ人ですが、日本文化に日本人以上に精通していて、その見識の上での両文化の対比が語られ、目から鱗でした。

 

 無断複写複製は著作権侵害になります。しかし、私としては紹介したくてたまらず、一部を黒塗りで出します。(画面上では「白塗り」ですが。)著作権は侵害していないのではないかと思うからです。(全部コピーではないですから。つまり、一部の引用ですので。)それでも、著作権の侵害になると指摘されたら、直ぐに削除します。)

 

 まず最初は、宮沢賢治の「「雨ニモマケズ」に関してのものです。ビナードさんの調査では、アメリカの郵便局のスローガンに似ており、更にその根源はヘロドトスにあるのではないかと言うのです。

 

 次は、匂いを盗んだ話で、ビナードさんは、日本古典落語で知ったのですが、そのルーツを突き止めたという話です。これは、日本がパクったのですね。私には、最も面白い話でした。

 これ、日本がパクったのでなければ、文明というのは、何処の国でも共通点があるのだということになりますが・・。

 

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荒野渺茫

2015-10-01 14:01:41 | 

荒野渺茫

2015年10月1日(木)

 経済学者内橋克人氏の著作です。自伝的小説で、少年時代の神戸空襲の体験から始まり、戦後新聞社に就職したが、マスゴミが権力に絡めとられていく様をみて失望し、退社し自立するまでの過程が語られています。

 私は、大きく二つの点を感じました。

①この国の権力構造って一体どうなっているのだろう?ということです。我がヤベー首相が本質的な意味で我が国の権力を握っているとは、到底考えられません。「子どもを産んで国家に貢献して欲しい。」というアナクロニズム的国家観を披歴したスゲー官房長官でも勿論ありません。私はヌエのような存在だと思っていて、それは資本家分けても死の商人と言われている連中、資本と結びついて吸血鬼のように利権を吸い上げる一部政治家、政治家に入れ知恵をし姿を見せようとしな一部高級官僚、思想的には、皇国観を持っている極右翼潮流等々が、時には合体し、時には一部利益の相反によりいがみ合いながらも、対国民からの収奪では一致する、そういう集団だと感じています。ヤベー首相は、所詮彼らの捨て駒です。

 内橋氏は、次のように告発しています。

 「恐怖の政治を手にアジア開放論を唱えて人びとを戦争に狩り立て、しかし、戦後はいち早く地にもぐって再びの時をじっと待つ。そのような勢力が存在していることに疑いはなかった。彼らはこれからも人びとのすぐ隣に息を吹き返すことだろう。政治家、高級官僚はじめ上層の者たち、流れを仕組むエリートら、その二代目、三代目たち。彼らこの国を支配したものそして戦後も支配するもの・・・。」

 

②もう一つは、戦争体験は骨肉化しているということです。新聞の読者の投稿欄を読んで、戦争体験をしている人達が一様に言うのは、「良い戦争も悪い戦争もない」ということです。これは論理的に言えば間違っています。他国から侵略されればそれに対して戦うのは正義の戦争です。しかし、戦争の結果がもたらすものは、いずれにしても悲惨な犠牲を伴うということです。だから、戦争体験者はそう言わずにいられないのでしょう。私はそこからくみ取ることは、戦争にならないようあらゆる手立てをしなければならないということだと思います。今のヤベー首相には、そのことが決定的に欠けています。

 内橋氏自身である祐介は、戦争中の悲惨な体験は勿論のこと戦後も戦争に係わった人々を訪ね、戦争体験を反芻します。戦争体験は内橋氏の骨肉になっているのだと思います。

 内橋氏ですが、1932年生まれですので82歳と高齢です。三部作の二部まで完成していますが、三部作の完成が待たれます。

 最近ですが、次のように指摘しています。

 「安保法制を廃止する国民連合政府を成功させられるかどうか。議会制民主主義の形骸化に野党がどこまで危機感を共有できるかにかかっています。昨年の総選挙における沖縄の選挙協力は、米軍基地問題での強い危機感で生まれました。この経験をいま生かせなければ、野党は小党が乱立する永久野党になってしまいます。」

 

 

 

 

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