団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

サンフレ独自建設案 新スタジアム市民球場跡地に みなと公園 会長「使わぬ」

2016-04-28 07:43:54 | スポーツ

サンフレ独自建設案 新スタジアム市民球場跡地に みなと公園 会長「使わぬ」

2016年3月5日(土)

 サンフレッチェ広島の久保会長が、新サッカースタジアムの建設をめぐり、旧市民球場跡地への独自の建設案を発表しました。

 

 このサンフレ案は、2万5千人収容で140億円と試算し、県や市の補助金を得ずに45億円借り入れても、黒字を確保できるとしています。一方みなと公園については、180億円をもとに試算すると95億6千万円の借り入れが必要になり、「採算がとれず、使うつもりはない」としています。

 一見、「県や市の補助金を得ず(とも黒字を確保できる)」と一民間事業者としては、見上げたことを言っていますが、とんでもないのであります。建設予定地の旧市民球場跡地を無償で借りて建てるという前提でございます。偉そうな口を叩くのであれば、建設地も自前で取得し、誰からの補助も受けずに建てれば良いでしょ!それなら、私しゃ、「ヨイショ」しますですよ。まぁ、この方の考えは、旧市民球場跡地の私物化と言わざるを得ません。なぜこのような、誰が考えても厚かましいことを言うかというと、この久保会長が社長を努めるエディオンという総合家電量販店が旧市民球場跡地近辺で幅広く商売をしているのであります。私の独断ですが、自らの会社への利益誘導と勘ぐられても仕方ないでしょ。まぁ、公私をわきまえた人が言うことではありませんです。

 

 もう一つ聞き捨てならないことがあります。この新聞報道が正しいとの前提ですが、みなと公園に建設された場合は、サンフレはこれを「使わない」と断言していることです。「聞き捨てならない」と書きましたが、実は私はこの発言は、万々歳なのであります。というのは、無駄なスタジアムを造る必要がなくなるからです。

①県・市はみなと公園での建設を考えています。

②サンフレはみなと公園は使わないと言っています。

③この①と②の二次元方程式を解くと、建設はしないという解になります。今まで通り、既存のビッグアーチ等を使うということですね。

 久保会長には、この「使わない」という言葉は絶対に変えないでいただきたいものです。もし、何であれ、「使う」ということになれば、このサンフレ案はただ単に「ゴネル」ために、言ったというだけになります。まぁ、5歳のガキ以下の人間という評価になりますからね。

 

http://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/45636ca9467be195dcc440d24c698e71

 

 

 (2016年3月16日、追記)

 私の事実誤認がありましたので、訂正いたします。「市民球場跡地を無償で」と書きましたが、「無償」ではありませんでした。以下は、広島市の担当者から聞いたことを基に書いています。

 現在、市民球場跡地は、広島市が国から公園用地として無償で借りています。しかし、サッカースタジアムを造った場合は、有償となります。(私の憶測ですが、市場価格より相当廉価と思います。)有償ですので、サンフレがサッカーの試合で使う場合の使用料は当然廉価とはいえども積算に含まれることになります。かつてカープが使っていた時は、年70回使用で年8,000万円だったということです。この8,000万円には土地代も積算に含まれていることは当然と思います。(私しゃ、8,000万円という使用料は桁が違うと思いますが。)

 

 私の根拠のない試算をしますと、

・建造費 180億円

・耐用年数 50年

・年間維持管理費 10億円

・土地使用料 年 1億円

・年間稼働日数 200日

 以上を条件にした場合、一日当たりの使用料は680万円でなければペイしません。

 

 

(2016年4月28日、追記)

 サッカースタジアム建設に関して、サンフレ側と県市側が対立しています。

 4月19日の朝日新聞です。サンフレ側は、採算性を主眼として、市民球場跡地を主張しています。

 この新聞記事が正しいとして、見逃せないのは、「みなと公園に決まるのなら会長を降ります。」と言っていることです。このブログの冒頭に載せた新聞記事では、(みなと公園に建てた場合は)「使うつもりはない。」と言っていました。僅か1か月半前の言葉を撤回したのです。まぁ、信用できる人物とは思えませんですね。

 一方、県市の主張は、みなと公園に建てた方が採算が良いというのです。私しゃ、この県市の試算は、全く信用していません、です。これまでの、数多の公共事業の試算がそうであったように、黒字が真っ赤々になるのであります。

 

 この新聞記事によると、サンフレと県市の対立を「採算」により、描こうとしているように思われますが、根本的な問題を忘れてはいませんか?ということを言いたいです。

 市民球場跡地は、公共財です。あの場所(といっても、広島市以外の方は、この「あの」というニュアンスをご理解いただけないと思いますが・・。)にサッカースタジアムを建てるのが相応しいかどうかというのが最も重要な問題点なんです。僅か、年間20日しか使わないサッカーのために、サッカースタジアムを建てるのですか?これ、どう考えても、有効な利用とは思えません。久保会長は「試合がある日以外は県民・市民に使って欲しい。コンコースでは日曜市やジョギングもできる。・・コンサートも開ける。」と多様な使用を主張していますが、多様に使うというのは最もなことです。しかし、この「多様性」を阻害するのがサッカースタジアム建設ということになることに、気が付いておられないようです。

 

 公共財として、「多様」に使うということを基本として、考える必要があり、それなら、サッカースタジアム建設という解にはならないハズです。

 

 

 

 

 

 

 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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同感 (frommybeatles)
2016-03-05 17:55:02
さすが、よく見抜いていますね。
frommybeatlesさんへ (windy)
2016-03-07 06:09:08
frommybeatlesさん、こんにちは。

 かき船「かなわ」と類似点を感じます。

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