「柚子坊」アゲハの幼虫を指す秋の季語
旧暦の秋とは七月(文月)〜八月(葉月)〜九月(長月)のことで、太陽暦で言うと、今年の場合、8月3日〜10月30日です。
レモンなどの柑橘類を育てている方々にとってはアゲハの幼虫は大食いなので、害虫ととらえられますが、「柚子坊」という呼び方には、なにかしら「仕方ないなあ」と言いながら共存している余裕を感じます。
確かに、柑橘の実を得るのには長い年月が必要なのだそうで、よく「桃 栗3年、柿8年」と言われますが、これに続くのが「ゆずの阿呆は18年」で、つまり、実生から育てて果実を得るまでには約18年もかかると言う訳です。
まあ、それではリスクが高すぎて商売にならないので、通常は、接ぎ木をして苗木を増やしていくのだそうですけどね。
ところで、柚子坊はサナギになって、サナギから蝶々に変態するわけですが、あのサナギの中で何をしているのかというと、決して眠っている訳ではなくて、「成虫原基」という部分を残して、いったん自分の消化液で自分を分解して、成虫になるために自分の身体を再構成しているのだそうです。
8月20日(土)生まれのナミアゲハ
8月21日(日)生まれのナミアゲハ、こうして見ると、この子も女の子♀だったようですね
8月25日(木)生まれのクロアゲハ
アゲハの成虫になってからも、柚子坊時代の記憶を持ち続けているのかな〜
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