ジャケのデザインからも分かるとおり、前作のノリの良いポップなフュージョン路線を更に推し進めた79年の作品。サウンド的にはCTI時代からのトレード・マークであるブラスやストリングスなどは相変わらず多用しているものの、基本的な編成は更に縮小傾向で、その分エレピを中心にしたバンドスタイルのフュージョン・サウンド+αになっているのが特徴でしょう。前作はトロピカル風味の後半がややダレ気味でしたが、今回は最初から最後までタイトにまとまっているのがポイントが高いですし、ポップでキャッチーなリフも満載、まさにフュージョンの黄金時代のボブ・ジェームスを堪能できる一枚です。
収録曲は、前作のタイトル・トラックの続編みたいな「Rush Hour」は、まずそのポップさドライブするノリ良さ等、ボブ・ジェームスのマスターピースとして忘れることのできない一曲。2曲目の「Blue Lick」は当時のスティーリー・ダンあたりとも共通するような極上のAORサウンドで、ミッドナイトなムードが実にいい感じ。3曲目の「Look-Alike」はボブ・ジェームス流のレゲエ・サウンド。ただし、スリトングスなども含め、完全にボブ・ジェームス風に料理していているので、前作の後半のような「まんま」みたいなところがないのがいいです。「Rush Hour」路線の4曲目「Big Stone City」。ボーカル作品「Friends」は典型的なAOR作品。ラストの「Fly Away」はあえていえば、ボサノバ風なサウンドですが、これまた完全にボブ・ジェームス・サウンドになっているあたりがミソで、独特な浮遊感が実に心地よい仕上がりです。
収録曲は、前作のタイトル・トラックの続編みたいな「Rush Hour」は、まずそのポップさドライブするノリ良さ等、ボブ・ジェームスのマスターピースとして忘れることのできない一曲。2曲目の「Blue Lick」は当時のスティーリー・ダンあたりとも共通するような極上のAORサウンドで、ミッドナイトなムードが実にいい感じ。3曲目の「Look-Alike」はボブ・ジェームス流のレゲエ・サウンド。ただし、スリトングスなども含め、完全にボブ・ジェームス風に料理していているので、前作の後半のような「まんま」みたいなところがないのがいいです。「Rush Hour」路線の4曲目「Big Stone City」。ボーカル作品「Friends」は典型的なAOR作品。ラストの「Fly Away」はあえていえば、ボサノバ風なサウンドですが、これまた完全にボブ・ジェームス・サウンドになっているあたりがミソで、独特な浮遊感が実に心地よい仕上がりです。