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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
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就是莫文蔚

2005年06月20日 00時56分10秒 | 台湾のあれこれ
 莫文蔚(カレン・モク)は1970年の香港生まれで、なんでも学生時代をロンドンとイタリアで過ごし、英語やイタリア語の他、北京語、フランス語、日本語も話せるというかなりマルチなバイリンらしいです。とぢらかといえば女優さんの方が本業のようですが、歌の方は二の次かと思うと、バックカタログは豊富だし、訪台する度に、彼女のCDはいつも露出度の高いところにディスプレイされて、ポスターもガンガン貼られていたから、こっちの方もかなり売れていたんでしょう。このアルバムは、そんな彼女が1999年に出した北京語アルバムで、やはり当時の台北で大々的に売り出しをかけていたようで、それに釣られて購入してきたという訳。

 内容的には従来の台湾ポップスの枠をかなり突き抜けた感じのトンがったポップ感覚が充満していて、フェイス・ヤンのロック指向とは別の意味で台湾ポップスの新しい波を感じたものです。1曲目はディキシー・ランド風な音を全面に出したおちゃらけポップ。2曲目はラップとハウスを取り入れたモダンでスピード感溢れる曲調。3,5曲目はギター・ロック、4曲目はオシャレなラウンジ風なリズム、6曲目はほのぼの系アコスティック・サウンドといった感じです。もっとも、7曲目以降は王道台湾ポップスになりますが、とにかく前半のごちゃまぜ感と疾走感はなかなかのもので、「へぇ、台湾ポップスも変わったねぇ」と感心しました。そもそも、彼女のヴォーカルはありがちな「ハーフトーンの歌い上げ系」ではなくて、姉御風な地声で歌うハスキー系ですから、こういうサウンドに実によくあっていて、ミレニアムの頃にはよく車で聴いたものでした。

 という訳で久々に取り出して、聴いてみた訳ですが、今聴いてもけっこうおもしろい音です。彼女の作品というと、この後出たアルバムも購入してありますが、まだ未開封なんで真偽のほどはわかりませんが、ずいぶん分厚い箱に入っていて、なんでもオマケでシャンプーが入っているんだとか....(このアルバムのジャケは割と普通ですが)。
 今はどうなっているかわかりませんが、当時の台湾ポップスのジャケの凝りようは、実に凄かったです。デジパックなんかは当たり前、箱入り、場合によってメタル・ケース、ポーチ型、手提げバック、もろもろの変形ものなんてのがごろごろあった。同封されたオマケも分厚く豪華な写真集、システム手帳、VCD、Tシャツ、シャンプー、コロンと実に様々で、ショップに行って眺めているだけでも楽しかったなぁ。
コメント
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